二次創作小説(紙ほか)

Re: 【カゲプロ】 キドとカノの約束 ( No.36 )
日時: 2014/04/03 15:15
名前: 木蓮 (ID: 1SUNyTaV)  


最近、自分しか来てない気がする…笑

◆◆◆◆◆◆◆◆◆


僕達は、キドを迎えに行くため、足早にアジトを出ていった。

そして、少し歩いた道で…

「誰か…」

遠くから、助けを求める小さな声が聞こえてくる。
それはどうやらみんなにも聞こえたようで、キョロキョロと辺りを見回していた。

「何すか、今の」
「行ってみよう!」

僕は声のする方向へ駆け出した。

「えっ!団長さんはどうするんですか!?」

後ろからキサラギちゃんは言う。
僕は何も答えず、ただ駆けていった。

聞き覚えのある、あの声は…キド、どうか無事でいてくれ…。

みんなも僕の後に続いて駆けていく。
声のした方向はこっちで合ってると思うんだけどな。

辺りを見回しながら走っていると…

「修哉ーーーーっ!助けてーっ!!」

「〜〜っ!キドっ」

やはり、声の正体は襲われているキドだった。

叫んだ瞬間、キドは犯人の青年に頭を強く殴られたようで、ほんの少しだけ血を流して気絶していた。

それを見つけた後のことは、あまり覚えていない。
何よりもキドが気掛かりだったからだ。


「…カノ、少しは休んだ方がいいよ?」

結局、その日が終わってもキドは目を覚まさなかった。

「いや、大丈夫だよ。マリーこそちゃんと寝てる?」
「うん、寝てるよ!」

マリーは目の下に隈をつくりつつも笑った。
あのあとから僕はキドに付きっきりで、キサラギ兄妹も家に帰らずキドが目を覚ますのを待った。

このまま目覚めないのではないのだろうかと、ふと思った。

そんなのは嫌だ。もしもそんなことになったら僕がキドを恨んでやる。

違う、そういうことが言いたいんじゃない。
伝えたい。大好きなんだ。

だから…このまま消えてしまったら約束が守れないじゃないか…。

僕はぎゅっとキドの手を握った。

マリーの心配する声が遠くから聞こえる。

「いい加減…起きろよ!つぼみっ!!」

今まで我慢してきたものが、溢れてきた。

なんで…みんな僕を置いていってしまうんだよ…。

お母さん、アヤカさん、そしてアヤノ姉ちゃん。

もう、大切なものを失うのは嫌だ。

そう思った刹那、僕の握っていたキドの手がピクリと動いた。

「………つぼみ!?」

すると、マリーがそれを伝えたのかみんながキドの元に集まる。

「……うっ…ん…」

キドはゆっくりとその目を開いた。
が、その後キドが発した言葉はまたしても僕に絶望を与える。

「……あなた…誰?」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆

(*´ω`*ゞ

第一章 完

章なんてものは無いですが…笑
かなりヤバい終わりかたになるかも