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二次創作小説(紙ほか)
- Re: 【カゲプロ】 キドとカノの約束 ( No.47 )
- 日時: 2014/04/25 00:18
- 名前: 木蓮 (ID: 1SUNyTaV)
わぁ〜!ありがとうございます。
最近、誰も来てくれなくてやめようかと思ってましたー…。
続き書きます………
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どれだけの時間、自分が眠っていたのか分からない。
身体中はまるで板のように軋んでいた。
あぁ、遠くから誰かの泣いている声が聴こえる。
心の叫びが…聴こえる。
ゆっくりと目を開けると、すぐそばにあった茶色いくせっ毛を優しく撫でようと手を伸ばす。
カノは泣きそうな顔でこちらを見ている。
「…カ…ノ……?」
うまく声が出ない。
もっと伝えたい、「ごめんなさい」「大丈夫」「ありがとう」そんな言葉じゃ全然足りない。
どうか、心配性の貴方に届きますように。
「キド…よかった…」
抱きしめられたこの温度は、きっと生涯忘れないだろう。
「…大丈夫、どこにもいかないから」
たとえ、君が嘘を吐き続けるとしたら、その時間を私は一緒に過ごさないとならない。
「約束、覚えてる?」
「………当たり前、でしょ」
お互いに誓い合ったこと。
『僕が君を必ず見つける』
『私が必ず嘘を見破る』
今ならどんな突飛な事も「散々だ」って笑い合える。
『私がずっと殴り続けてあげる』
カノは苦笑いをして言った。
「それは嫌だなぁ…でも、たまにはいいかも…」
その目にはうっすらと涙が溜まっていた。
けれど、あの嘘のような笑顔を見せることはなくなり、私達はようやく『日常』を取り戻すことが出来たのだ。
どうか…神様、この素晴らしい日々を簡単に壊したりなんてしないで…。
そんなことが起きるのなら、私はこの身を差し出してでも大切な日々を守り続ける。
その向こうに、輝く未来が在ることを願って………。
続く
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続きます。意外と続くんです。
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