二次創作小説(紙ほか)

Re: 【カゲプロ】 キドとカノの約束 ( No.56 )
日時: 2014/05/03 17:46
名前: 木蓮 (ID: 1SUNyTaV)  


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カノは俺をベッドに降ろすと、その隣にポン、と座った。

「……キド、また自分が迷惑かけたって思ってるでしょ」

先程とは違った真剣な目で見られてしまい、思わず黙り込んでしまった。

…なんで、分かるんだよ。

そう言いそうになったが、甘えてはいけない…と、口を閉じる。

しかしカノはそんな事はお見通しなようで、「意地っ張りだなぁ」と俺の頭を撫でた。

ああ、落ち着く……。

いつもは殴りかかるところだが、今日はその手が暖かくて、懐かしくて、恋しかったから止めておく。

「なぁ、迷惑かけたか?」

「ん〜、まぁまぁかな」

「どういう意味だ…?」

カノはにっこり笑って「そのまんまの意味だよ」と答えた。

こんなやり取りさえが、楽しくて堪らない。
カノがいてくれて良かった。

「一人で背負い過ぎなんだって。少しは甘えたって良いんだよ?」

「俺は…団長だから」

「ほら、またそう言うけどさ〜……………」

途中で何かを思いついたかのように黙り込むと、しばらくそのまま動かなくなった。

おい、大丈夫かコイツ。

「カノ?どうかしt「僕が団長の代わりになるよ!」」

「アホか、いや…バカノか」

「酷くない!?」

本当の事を言っただけなんだが…。

カノはガックリと頭をおとして、小さく声を出した。

「一日だけ…キドは団長じゃなくてただの団員になってみれば、良いかなって」

何が良いのか全く分からないが、カノなりに考えたことは確かだろう。

「そうすれば、自分がどれだけ頑張ってるか分かるよ?」

頑張ってるって……言い方…。

俺は「はぁ…」とため息を吐くと、呆れた顔で笑いながら言う。

「仕方ないな、一日だけだぞ」

するとカノは顔を上げて、徐に微笑んだ。

「じゃあ、さっそく明日やろうね」

ドキッ……と心臓が音を立てて速まった。
何だ…これ…。

「あれ?どうしたの、顔真っ赤だよ……痛いって!」

「黙れ、お前には関係ない!」

いつものようにカノを殴ってみても収まらない、この音。

あぁ、煩い。誰か…止めてくれ…。

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遅くなりました、ごめんなさい!
スランプ中です。