二次創作小説(紙ほか)
- Re: 【カゲプロ】 キドとカノの約束 ( No.65 )
- 日時: 2014/05/14 00:21
- 名前: 木蓮 (ID: 1SUNyTaV)
わぁーっ!時間を数えちゃいけません!いいんですよ、今夜は夜の内であって今日じゃないですから!
(言い訳…)
◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「おは……」
扉を開けて、真っ先に目に飛び込んできたのは、ぐったりとソファーに横たわったカノに申し訳なさそうに謝っているシンタローだった。
「すまなかった…本当に、馬鹿な妹のせいで…」
「いやぁ〜いいってば。けどね、朝からあれはキツかったねぇ…」
カノはニヤニヤ笑いながら徐に体を起こした。
「はあぁ」と深いため息が部屋に響く。これはシンタローのだろう。
既に数十回は聞いた気がする。
「とにかくキドが起きてなくてよかったよ。アイツが飲ませたがってたから」
「そうだね…ってキド、起きたの?」
カノがこちらを向いて驚いたように言った。
何だよ、まるで俺が影薄いみたいじゃないか…。いや、確かに薄いが。
「ああ、今起きたところだ」
「随分遅かったな……具合悪いのか!?」
心配そうな表情をして、シンタローが慌てて確かめに近付いてきた。
先日の事があったからだろう、誰でも少し変化があれば気にかけるようになった。
それほど不安にさせてしまったのか、俺は。
「大丈夫だ、最近寝不足だったからゆっくり休ませてもらったよ」
「そ、それならよかった…ぐふぅ!」
ほぅっと安堵声を洩らしてその場に座り込んだシンタローの上に、にっこり微笑むカノが乗った。
「キード!また団長の顔になってるよ」
「あ、そうか?そんなつもりは無かったんだが…」
「ちょ、カノ重い……」
「ごめん、完全に忘れてたよ」
ヒョイと横に移ったカノは俺をじっと見詰める。
な、何だよ…何かしたか?
俺を見詰めるその瞳は妙な雰囲気を漂わせていて、俺は思わず一歩さがってしまう。
「キド、顔…」
か、顔!?
バッと両手で頬を押さえる。
「真っ赤だよ?熱?それとも発じょ…痛い!」
「黙れ、それ以上言ったら殺す」
「酷いなぁ〜でも本当なんじゃ……ごめんなさい嘘です」
分かればいい。俺は勢いで掴んだカノの胸ぐらをポイッと捨てるかのように離した。
懲りない奴だな、全く…。
「おい!カノ、飯」
「はいはーいっと…」
ちょっと待っててね、とキッチンの奥へカノは足を進めていった。
しばらく放置されていたシンタローはまた、ため息を吐いてソファーに腰を降ろした。
俺も隣に座り、テーブルの上に転がっていた雑誌を捲り始める。
そういえば…他の奴はどこに行ったんだ?
辺りを見回しても、マリーやモモの姿が見えない。セトは恐らくバイトたろうな。
「なぁ、皆はどこに行ったんだ?」
「あ〜えっとなぁ…スーパー行ったぞ、おしるこーら買いに」
聞かなければよかった。
なんて思ってしまっては可哀想だな。
「そうか、俺は要らないな。シンタローにやるよ」
「どうも…って俺だって要らないからな」
「遠慮するな」
「いやいや!してねぇよ、マジで要らねぇってば…」
なんて会話が数分続き、カノの俺を呼んだ。
「キド!ご飯だよ〜!」
「…今行く」
そう言って俺は席についた。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆
手抜き!会話文多い!
そして0時に………