二次創作小説(紙ほか)
- Re: 【カゲプロ】 キドとカノの約束 ( No.75 )
- 日時: 2014/06/01 02:17
- 名前: 木蓮 (ID: 1SUNyTaV)
今思ったけどパーって…文章的にないでしょ…。
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フンフーンと、鼻唄を唄いながら俺の隣を歩いているのは1日団長体験中のカノだ。
「ねぇ、あそこ行ってみない?」
そう言って指を指した先にあるのは、いつしか入った事のあるおばけ屋敷。
知るか。一人で震えながら入ってこい。
「キド〜?聴いてるの?」
「黙れ、何でお前とペアなんだよ」
「ええー、嫌だった?」
うるうると目に涙を溜めてこちらを見る。
どう考えても欺いている。
でも、実際嫌ではない。
「別に嫌ではないが…」
するとカノは途端に、パアァァと効果音が付きそうなくらい明るい顔をして俺の手を取った。
「ホント!?よし、じゃあ行こうよ!」
「へ?何処に……!!」
並び出したのはおばけ屋敷の列。
あまり人が並んでいないので、すぐ入れそうだ。
こういう類いの物が好きな奴にとっては嬉しい事なのだろうが、俺は全くの正反対である。
『勘弁して下さいぃぃぃ!!!!』
中から大きな叫び声が聴こえてくる。
何処かで聴いた事のある声だったが、今はそれどころじゃない。
「違うところに行こう」などと言えば、どうせまた「あれー?もしかしてキド怖いの〜?」とかムカつく答えが返ってくるだけだろう。
そうだ。怖いさ、悪かったな。
こんな男みたいな目付きの悪い奴が怖がりで。
そもそも、俺はただ単に運が悪かっただけなんだ。
あの時だって…
「グッと〜パーでわっかれましょ〜!」
俺、パー。カノ、パー。
セト、チョキ。マリー、チョキ。
キサラギ、グー。シンタロー、グー。
「おい、なんでチョキがいるんだ」
普通はグーとパーに別れる筈だろ。
セトは「あ」と声を洩らす。
「いや〜間違えたっす!」
照れながら頭を掻くセトに対してマリーは不思議そうに首をかしげた。
「チョキは出しちゃいけないの?」
内容を知らないないのか。もしくは忘れたのか。
何はともあれ、これでやり直しだな。
「まぁ良いじゃないですか!人数も良い感じですしね」
「え……」
「それでは、いってらっしゃ〜い!」
「えええぇぇぇぇぇぇ!?!?」
俺が馬鹿だった。本当に馬鹿だ。
来なければよかったんだ。
でも俺の快気祝いだしな……。
『次の方ー!どうぞー!』
係員に誘導され、カノと中に入っていく。
そう、中に……。
「ひぃぃっ!!」
すっかり忘れていたが、ここはおばけ屋敷の中なのだ。
助けて…………誰か………。
「うぅ、カノぉ…」
横にいるカノにへばりつきながら不気味な建物の奥へと進む。
「キド、大丈夫?」
「も、問題ない……ひぃ!」
突然出てきた白い物体に驚いて、カノの腕を無理矢理ひきつつ、出口へ駆け出した。
後ろから「ククク…」と笑い声が聴こえる。
コイツ、後で殺す…。
そんな思いで建物を出た。
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なんか…最近ダメです…。