二次創作小説(紙ほか)
- Re: 【カゲプロ】 キドとカノの約束 ( No.79 )
- 日時: 2014/06/22 02:20
- 名前: 木蓮 (ID: 1SUNyTaV)
久しぶり過ぎて話を忘れかけました笑
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正直言うと、ギリギリだった。
朝起きて、怠い…とか思ったときはいつもの睡眠不足かな?なんて考えも頭に浮かんだのだが、今は違う。
苦しい、辛い、気持ち悪い。
そんでもって吐きそう。
先程キドに殴られたときは本当に吐くかと思った。
「あぁ、疲れた〜…」
なんて口に出すと、隣からキドが睨んでくる。
………………………怖い。
「…お前はただ笑ってただけだろ」
「そう?あ〜さっきのキドは可愛かったのになぁ〜」
ふいに、隣の黒い気配が強くなった。
あ、しまった。
「イタタタタッ!ちょ、キドそれは無いでしょ!って痛いってば!!ごめん!」
ようやく解放された我が腕は所々赤くなっている。
関節技は流石に止めてほしい。
キドはこちらをじっと見つめ、険しい顔をしている。と、思ったら体を僕の方に傾けた。
まだ何かあるのか。咄嗟に身構えると、伸ばされたキドの手は僕の額に触れた。
「え、え!?何、キドどうかした?」
「熱あるだろ、カノ」
図星だ。いや、実際計ってはいないからあるかは不明なのだが…。
思わず黙ってしまった僕に、キドはため息を吐く。
「なんで、わかったの…」
「カノに触れた時、熱かった。普段は体温低いだろ、お前」
「流石だね〜キドは!」
重い体を欺いて、にこやかな笑顔を貼り付けた。たぶん今酷い顔してるだろうな。
するとキドの顔はより険しくなった。
「欺くな、体力が減る」
そして言いつつ頭を軽く殴られ………ず、撫でられる。
突然の事に驚いて、つい能力が解けてしまった。
青白い顔、震える腕、足、体が露になって、キドはそれを優しく抱き締めた。
「キド…?」
「今日は特別だ。それと、団長代理だからって別に甘えるくらい良いんだぞ?」
でも、キドも甘えてないじゃん…。そう言うと、「それもそうだな」とキドと僕は一緒になって笑った。
それが嬉しくて、もっと笑ってやった。
まぁ、言う通り体力は減っていったが。
それはいいとして、僕のせいで帰る事になってしまったのは申し訳無かった。
「みんなは遊んできなよ」と言ったのだが、もう一度行けばいいという訳で帰る事になった。
「いや〜カノも言ってくれればいいっすよ!」
セトは帰り道、マリーを背負いながら言う。
「本当ですよ!団長さ…キドさんと一緒で頼りたがらないんですから!」
それに続いて、おしるこーらを持ったキサラギちゃんがプリプリ怒ったかのようにそのまま飲み干した。
なんで今日は団長さんじゃなくてキドさんなんだろう?
「なぁキサラギ。なんで今日は『キドさん』って呼んでるんだ?」
「ああ!ほら、今日はカノさんが団長代理らしいじゃないですか!そしたら団長さんって呼ぶのは変かと思いまして……」
なるほど、といった様子でキドは相槌を打った。
それ、僕も知りたかった。思わぬところで手間が省けたな〜。
ヨロヨロと下り坂を歩いているが、進んでいる気配がない。
むしろ近づいているのは地面のような気がする……………本当にそうだった。一言で言うと、倒れた。
目覚めたのはベッドの上。
けれど、動かした自分の体はいつもと様子が違っていたのだ。
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話が吹っ飛びましたね…諦めます。
さて、カノの様子はどのように変わっていたのでしょうか!?
…………………………………続きます。