二次創作小説(紙ほか)
- Re: 【銀魂】はろー、幕府のお犬さま【守りたい約束篇】 ( No.47 )
- 日時: 2014/08/08 00:03
- 名前: 春太郎 (ID: D7i.SwLm)
最近、妹の様子がおかしい。
おかしいって言っても、別にキチガイだとかそういうことじゃなくて、とにかく変。とりあえず変。
今も、すごく真剣な顔をして黄色の折り紙で遊んでいる。
番外篇【え、誰コイツって思った人。一旦>>2を見てきてください。by琥次郎】
「遥、何してるの? 兄ちゃんにも見せてー」
「や! だめ!」
ふ、フラれた……。
もしかして反抗期かな、いやでもまだ遥七歳だし。
十四歳の俺でさえ、二年前初めて親に反抗したっていうのに。そういえば、あれが最初で最後だったな。
でも、男より女の子の方が成長早いっていうし。遥は大人の階段上るシンデレラなわけだから。
って、いや違う。まだ反抗期と決まったわけでは!
…………そもそも遥、まだ思春期来てなくね?
あれ、思春期って反抗期の前にくるんだっけ。後だったかも。いや、絶対前だって。
え? てか、思春期? 思春期ィィィ!!? うちの子思春期なのォォォォ!!?
ま、まさか! 好きな子でもできたとか!?
「み、認めないから! 兄ちゃん認めないからァァァァ!!」
「お兄ちゃんうるさい!」
今まで二年間、シングルブラザーとして遥を男手一つで育ててきたけど、どこかで育て方を間違えたのか?
俺の知らないところで遥が思春期を迎えていただなんて俺ショックすぎて死ねる。
…………でも、遥もいつかは俺の手を離れていくんだよな。
いつまでこの子と一緒にいられるんだろう。さみしい。
「お兄ちゃん」
はいはい、お兄ちゃんですよー。傷心中のお兄ちゃんです、ええ。
もうお兄ちゃんのことはほっといてー。
「いって! いったい!」
え、ちょっと遥痛い。すんげぇドメスティック。
思春期来たと思ったら、もう反抗期ですか。
いや、ちょっ痛い。背中叩くのやめて。痛いから。
「お兄ちゃん!!」
「痛い痛い! 何ですか遥ちゃん!?」
「ん!」
「ん?」
「それ、あげる」
「え? ああ、ありがとう?」
遥に手渡されたのは、折り紙で作られた花束。黄色い向日葵みたいな花に、にこにこ顔が描いてある。
頭をぺこりと下げた俺に、花に負けないくらいの笑顔を遥が浮かべた。
「お誕生日おめでとう、おにいちゃん!」
「……ありがとう、遥」