二次創作小説(紙ほか)
- 53話/烏ヶ森編 20話 「ユースティティア」 ( No.199 )
- 日時: 2015/07/12 19:30
- 名前: モノクロ ◆QpSaO9ekaY (ID: 0qnzCmXU)
暁とチャリオットのデュエル。
暁の場には《コッコ・ルピア》が一体。対するチャリオットの場には《青銅の鎧》が一体。
「《進軍する巨砲 クロムウェル》を召喚。ターン終了だ」
「私のターン! 《爆竜 GENJI・XX》召喚! シールドをWブレイク!」
《コッコ・ルピア》でコストを下げ、《GENJI・XX》で殴りかかる暁。
早速、チャリオットのシールドを二枚、削り取った。
だがチャリオットは怯まない。どころか、不敵な笑みを浮かべるばかりだ。
「その程度か……ならば、これで終わりだ」
そして、彼は動く。
まずは一枚のカードを切り出した
「呪文《ヒラメキ・プログラム》! 《クロムウェル》を破壊し、シールド・ゴー!」
一部のアウトレイジが持つ能力、シールド・ゴー。
破壊されてもシールドとなり、そして盾となりながら、仲間を援護するのだ。
だが今は《ヒラメキ・プログラム》が起動中だ。その機能が処理される。
「《クロムウェル》のコストは5、よって山札からコスト6のクリーチャーを呼び出すぞ。さあ出てこい、《桜舞う師匠》!」
《ヒラメキ・プログラム》によって《クロムウェル》はヒラメき、《桜舞う師匠》としてバトルゾーンに現れた。
そして、ここからチャリオットの猛攻が始まる。
「《クロムウェル》のシールド・ゴー能力によって、私のクリーチャーはすべてスピードアタッカーだ。《桜舞う師匠》で攻撃! そして、能力発動!」
進軍する巨砲(アイアンキャノン) クロムウェル 火文明 (5)
クリーチャー:アウトレイジ 4000
このクリーチャーが、各ターンはじめて攻撃する時、アンタップする。
シールド・ゴー
このクリーチャーが自分のシールドゾーンに表向きであれば、バトルゾーンにある自分のクリーチャーはすべて「スピードアタッカー」を得る。
桜舞う師匠(デイリノジカン) 自然文明 (6)
クリーチャー:ビーストフォーク/ハンター 6000
このクリーチャーが攻撃する時、「ガードマン」を持つクリーチャーを1体、自分の手札またはマナゾーンからバトルゾーンに出してもよい。
W・ブレイカー
《桜舞う師匠》の呼びかけに、ガードマンが集う。
彼に鍛えられた守り人がその姿を現す。
現れたのは、一体の龍だった。
「手札から《真実の名 ニドギリ・ラゴン》をバトルゾーンに! そして《桜舞う師匠》でWブレイクだ!」
《桜舞う師匠》の刃が、暁のシールドを二枚、切り裂く。
さらにチャリオットの場には、《クロムウェル》のシールド・ゴーでスピードアタッカーになった《ニドギリ・ラゴン》までいる。
彼のクリーチャーたちが、総攻撃を仕掛けてくる。
「《青銅の鎧》でシールドをブレイク! 《ニドギリ・ラゴン》でWブレイク!」
「うっ、くぅ……!」
チャリオットの凄まじい猛攻で、暁のシールドはあっという間にゼロとなってしまう。
(でも、手札に《ガイゲンスイ》が来た。マナ武装は発動しないけど、スピードアタッカーで攻撃できる)
《GENJI》《コッコ・ルピア》に《ガイゲンスイ》が加われば、残り三枚あるチャリオットのシールドをすべて割り、とどめまで持っていくことができる。
勿論、それは暁に次のターンがあれば、の話だが。
「ふん、貴様の温い考えなどお見通しだ。この時点で、既に貴様の敗北は決している」
「……? なに、どういうこと?」
「焦るな、今からそれを見せてやる」
と、チャリオットが告げた直後。
《ニドギリ・ラゴン》が起き上がった。
「《ニドギリ・ラゴン》の能力発動。各ターン初めてタップしたとき、こいつはアンタップする!」
真実の名(トゥルーネーム) ニドギリ・ラゴン 火文明 (7)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン/アンノウン 7000
ガードマン
各ターン、このクリーチャーがはじめてタップした時、アンタップする。
W・ブレイカー
「なっ……!」
「さぁ、終わりだ、人間!」
つまり、チャリオット二はあと一体、攻撃可能なクリーチャーが存在しているということ。
シールドも、S・トリガーもない暁に、その一撃を防ぐ手立てはない。
「《真実の名 ニドギリ・ラゴン》で、とどめだ——!」