二次創作小説(紙ほか)

東鷲宮中学校放送部 第三回 「卯月 沙弓」 ( No.95 )
日時: 2014/05/24 02:40
名前: モノクロ ◆QpSaO9ekaY (ID: hF19FRKd)

青葉
「さあさあ皆さん今日も始まりました、お昼の放送のお時間です。今回も司会進行は放送部一年の青葉が務めさせていただきます。そして今日のゲストはこの人! 二年五組の卯月沙弓さんです!」

沙弓
「どーもー、卯月沙弓です」

青葉
「今日はよろしくお願いします、卯月さん」

沙弓
「うん、よろしくね」

青葉
「さてさて、空城さん、霧島さんと今までは一年生をゲストにお迎えしていましたが、今回は初の二年生ゲストです。相手が上級生で、柄にもなく緊張しておりますよ」

沙弓
「とてもそうは見えないけど」

青葉
「これでも放送部ですからね、インタビューの際、感情を表に出さないようポーカーフェイスに修行をしてるんですよ。いつも部活でやってます」

沙弓
「向こうで上級生っぽい人が首を振ってるけど、あれはどういう意味なのかしら」

青葉
「さてさて、とりあえず卯月さんをゲストにお迎えしたのはいいものの……相手が先輩なので、今までのゲストと同じノリで進行すると流石に失礼にあたってしまいそうで、少々やりにくいです」

沙弓
「そんなに気にしなくてもいいのに。自然体でいいのよ」

青葉
「そう言われましてもね。まあとりあえず、卯月さんにはお尋ねしたいことがあるんですよ」

沙弓
「? なにかしら」

青葉
「卯月さんは遊戯部の部長だという噂を耳にしたのですが、本当ですか?」

沙弓
「本当よ」

青葉
「おぉ、あっさり言った!」

沙弓
「隠してるつもりはないしね」

青葉
「そうですか……せっかくですし、遊戯部の実態を少し探ってみましょう。では、部員は何名いるのでしょうか?」

沙弓
「現時点では私とカイ、空城さんと柚ちゃんの四人ね。みんな個性的で楽しいわ」

青葉
「柚というのは、一年二組の霞さんですね。で、カイというのは……?」

沙弓
「この前の放送でもゲスト出演してたわよね? 霧島浬」

青葉
「あぁ、霧島さんですか。あの人も遊戯部員だったんですね」

沙弓
「設立して間もない部だけど、最初に入部してくれたのがカイだったの。というか、私が入部させたんだけど

青葉
「はぁ……しかし、カイとはまた親しい呼び名ですね。付き合いが名gそうですが、家が近所とか、小学校からの知り合いとかだったんですか?」

沙弓
「いや、カイと初めて会ったのは私が中学に上がる直前だったから、付き合いは一年ちょっとね。色々と事情があって私は両親と別れて、それから霧島家にお世話になってるのよ。だからカイは弟みたいなものかしら」

青葉
「随分とひねた弟さんですね」

沙弓
「まったくその通りだわ。もう少し愛想良くならないのかしら、あの子」

青葉
「クラスでも睨み利かせてるように見えますしね……さて、話を少し戻しますが、遊戯部はそもそもどんな活動をしているんですか?」

沙弓
「古今東西の遊戯を文化として見て研究する部活、っていうのが一応の活動内容ね。ただ最近だと、大体デュエマやってるわ」

青葉
「あ、卯月さんもデュエマやるんですね」

沙弓
「まあね。デッキの中身とか知りたいかしら?」

青葉
「おおぅ、こっちが言う前に言われてしまいました……」

沙弓
「この流れだと、またデッキ紹介するかもって思ったのよ」

青葉
「結構鋭いですね、卯月さん……まあいいです。では、デッキの紹介、お願いしてもいいでしょうか?」

沙弓
「はいはい。今私が使用してるデッキは、こんな感じよ」



枚数:コスト:文明:名前

1:8:闇:《悪魔龍王 デストロンリー》
2:8:闇:《リュウセイ・イン・ザ・ダーク》
1:7:闇:《復讐のバイス・カイザーΖ》
2:7:闇:《暗黒の悪魔神ヴァーズ・ロマノフ》
4:7:闇:《黒神龍グールジェネレイド》
2:6:闇:《暗黒導師ブラックルシファー》
2:6:闇:《絶望の悪魔龍 フューチャレス》
4:6:闇:《黒神龍オドル・ニードル》
4:4:闇:《黒神龍アバヨ・シャバヨ》
4:2:闇:《特攻人形ジェニー》
4:2:闇:《ブラッディ・イヤリング》
4:3:闇:《ボーンおどり・チャージャー》
2:4:闇:《リバース・チャージャー》
1:5:闇:《インフェルノ・サイン》
3:6:闇:《デーモン・ハンド》



青葉
「闇単色のデッキですね」

沙弓
「基本の動きは、序盤に《特攻人形ジェニー》や《ブラッディ・イヤリング》で相手の行動を妨害しつつ、《ボーンおどり・チャージャー》で墓地とマナを増やす。そうして中盤以降からは相手のクリーチャーを破壊しながら大型ドラゴンを呼び出してフィニッシュ、という感じね」

青葉
「上手く《グール》を墓地に落とせれば《アバヨ・シャバヨ》と組み合わせて相手クリーチャーを破壊しながらこちらはクリーチャーを並べられますね」

沙弓
「《リュウセイ・イン・ザ・ダーク》が墓地にいれば、そのまま回収もできるしね。こういう粘り強く場に並べられるドラゴンを展開して押し切るのもいいけど、場をリセットする《デストロンリー》や、墓地進化で手軽に確定除去を撃てる《ヴァーズ・ロマノフ》みたいに、単体で突破口を開くようなクリーチャーも積んであるわ」

青葉
「ふむふむ。改造のポイントとかはありますか?」

沙弓
「そうねぇ……このデッキはわりと多くの戦術を取り込んでいるから、なにをするにしても少し中途半端なところがあるわ。例えば墓地に《グール》を送り込むにしても、墓地肥やしが《ボーンおどり・チャージャー》と《ブラックルシファー》、あとは《フューチャレス》くらいしかないし、墓地回収の手段も乏しい。低コストのカードも少ないから、その辺を留意する必要があるわね」

青葉
「具体的には、どんなカードを入れればいいんでしょう?」

沙弓
「墓地肥やしなら、《プライマル・スクリーム》で墓地回収とセットで行うことができるわね。墓地回収はS・バックの《煉獄陣》がお勧めだけど、手に入らなければさっき言った《プライマル・スクリーム》や《白骨の守護者ホネンビー》みたいなのでも十分だと思うわ。あとは、回収じゃなくてリアニメイトだけど、《地獄門デス・ゲート》とかでも墓地肥やしを生かせるわ」

青葉
「《ホネンビー》はブロッカーですし、相手の攻撃を防げるのはいいですよね」

沙弓
「そうね。このデッキは序盤の動きが遅いから、軽量ブロッカーやハンデスで凌ぐようにできてるけど、そこを補強して《ゴースト・タッチ》とかを入れてもいいかも」

青葉
「序盤からのハンデスはきついですもんねぇ……逆に手札補充とかはどうしていますか?」

沙弓
「その辺は墓地回収で補ってるけど、《邪魂転生》みたいなスーサイド系のドローを組み込んでもいいわ。ただ、場にクリーチャーが並びにくいデッキだから《封魔妖スーパー・クズトレイン》みたいな置きドローの方がいいかもしれないけど」

青葉
「相手クリーチャーも破壊することが多いデッキですし、確かに《クズトレイン》の方がドロー効率はいいかもしれませんね」

沙弓
「除去を増やすなら、《ブラックルシファー》とコンボを見せる《オルゼキア》や《デッドリー・ラブ》、あとは全体除去の《炎獄デス・サンライズ》とかかしら。ドラゴンが多いことを生かして、墓地肥やしとハンデスも兼ねる《黒神龍デヴォリューション》もいいわね」

青葉
「はぁー……結構色んな方面に改造できるんですね」

沙弓
「まあね。でも一つに特化すると他のところが弱くなるから、今のところはこの形でバランスを取ってるわ。その辺は、使う人の好みね」

青葉
「そうですか……おっと、今回はこの辺でお時間のようです」

沙弓
「なんか早くない?」

青葉
「そんなことないですよ、いつも通りです。ではでは皆さん、今回の放送はここまで。今回はゲストに卯月沙弓さんに来ていただきました。次回の放送もお楽しみに」