二次創作小説(紙ほか)

Re: 魔天使マテリアル 【鳴神のケータイ伝説】 ( No.9 )
日時: 2014/05/01 20:45
名前: 遥瓶 ◆8DJG7S.Zq. (ID: ysgYTWxo)
プロフ: http://歩きケータイはやめようね。

(…?!)


なんだか、徹平は心当たりのある様子だった。


「———え」
今までの中で本当に最もな理由に、周りが沈黙する。


「———なんでおまえが…知って」
徹平は言いかけたが、口を押えた。

「るんだろなー。。それ、本当?」
上手く周りを誤魔化したように、本人は感じているかもしれないが、
徹平に心当たりがあるのは、誰の目から見てもバレバレだった。

(また——。なにか?)

俺に言えないことでもあるのか。

「ああ。本当だよ」
そいつはクールに髪をかきあげると、ほんのり吐息をついた。


「———そんなことも知らないの?稲城徹平・・土のマテリアル」
その瞬時に、そいつの手から紫色の念力が放たれた。



「う——…あっ」
徹平が一瞬、意識を失ったかのように地面に打ち付けられるように、倒れた。
幻のような、そのひと時に、目の前にいる徹平の姿が、意識から霞んで消えた。



「鳴神京一郎 雷のマテリアル——…」


徹平に向けられた念力の出るその手が、紫の波動が自分を向いた。



「———…くっ」





まわりがぼやいていく。




幽かに揺らいでいく。




その、そいつの双眸が、冷たく光った時


「うあ——・・・・っ!」

手から放たれる念力が消えたと思うと、その瞬時にそいつは、地面へ倒れ込んだ。





「京一郎—…」
一瞬だけ、徹平がこちらを向いた。

(徹平・・・)




何が、言いたいんだ?



僅かに口が開いたが、

それは何を伝えようとしたのか、

俺にはわからなかった。