二次創作小説(紙ほか)
- Act7:不死鳥の秘技 ( No.145 )
- 日時: 2015/08/09 21:19
- 名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: oLjmDXls)
「俺のターン!! マナをチャージし、《龍秘陣 ジャックポット・エントリー》を再び使い、山札から7枚を見る!!」
再び、アンカが山札からカードを展開した。そこから1枚が、バトルゾーンへ投げ出され、クリーチャーとして顕現する。
「2体目の《龍覇 ザ=デッドマン》を召喚! 効果により、超次元ゾーンから《侵攻する神秘 ニガ=アブシューム》をバトルゾーンに!」
現れたのは、2体目の《デッドマン》、そして巨大な龍の力を封じた要塞、ドラグハート・フォートレスであった。
今まで見てきたドラグハートとは違う異質なそれに、ヒナタは少なからず戦慄を覚えていた。不気味に龍の顔が幾つもついた、その要塞からは狂気が滲み出ている。
----------こいつぁやばそうだぜ……!
このターン、男の場にいるドラゴンは、《白陽》の効果でどの道攻撃はできない。
しかし。最大の要点は、このままターンを終えることにあったのだった。
「ターン終了時に、《ニガ=アブシューム》の効果発動!!」
「なっ!?」
「気をつけろヒナタ! くるぞ!!」
次の瞬間、アンカのマナゾーンにあったドラゴンが5枚、手札に送られる。
「ドラゴンを5枚、《無双竜鬼 ミツルギブースト》、《悪魔龍 ダークマスターズ》、《仰天無双 鬼セブン「勝」》、《黒神龍 オドル・ニードル》、《熱血龍 バトクロス・バトル》を手札に加えることにより!! 《アブシューム》は龍解する!!」
次の瞬間、要塞は強大にして巨大な龍へと姿を変えた。
五文明全てを司る、最強にして最狂の邪王へと。
侵攻する神秘 ニガ=アブシューム ≡V≡ 自然文明 (5)
ドラグハート・フォートレス
自分のマナゾーンにあるカードを、すべての文明のカードとして扱う。
自分のドラゴンが破壊される時、墓地に置くかわりにマナゾーンに置く。
龍解:自分のターンの終わりに、ドラゴンを5体、自分のマナゾーンから自分の手札に戻してもよい。そうした場合、このドラグハートをクリーチャー側に裏返し、アンタップする。
五邪王(イビルキング) ニガ=ヴェルムート ≡V≡ 光/水/闇/火/自然文明 (11)
ドラグハート・クリーチャー:ジュラシック・コマンド・ドラゴン 18000
自分のマナゾーンにあるカードを、すべての文明のカードとして扱う。
クリーチャーが攻撃する時、相手はバトルゾーンにある自身のタップされていないクリーチャーを1体選び、マナゾーンに置く。
Q・ブレイカー
龍回避−このクリーチャーがバトルゾーンを離れる時、バトルゾーンを離れるかわりに、フォートレス側に裏返す。
「りゅ、龍解しやがった……!! なんつー、図体のどでかいクリーチャーなんだ!!」
「これだけで終わりじゃねえぞ!! ターン終了時に、お前の場にクリーチャーが2体以上いる場合、《ソウルハート》の龍解条件が達成される!!」
今度は、《デッドマン》の手に握られていた《ソウルハート》から、赤い炎が鳥の形になって天空に向けて射出された。
同時に、《ソウルハート》がばらばらになり、追うように飛んでいく。
それが火の鳥を覆う鎧となり、そして鳥は実態を持つ龍へと昇華した------------
「龍解、天空を制圧せよ、そしてすべてを永遠のものとせよ!!
復活、降臨、《太陽龍皇 ソウルフェザー・ドラゴン》!!」
”ギッシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア”
地上へ降り立った紅き邪悪龍、《ソウルフェザー》はその銀色に輝く風切り羽を広げ、全ての命の濫用を賛美するかのように絶叫した。
「こいつがノゾムの言っていたドラゴン-----------!!」
「《ソウルフェザー》は全ての生と死の法則を乱す邪悪龍!! こいつが現れたが最後、俺の生きとして生けるドラゴンとファイアーバードは死ぬような苦痛を受けても死ぬことは決して無い不屈の奴隷と化す!!」
「なんつー悪趣味な……!!」
「それだけじゃあない! 俺が何で先に《アブシューム》を龍解させたかわかるか?」
「----------何!?」
「俺の手札はさっきまで無かったが、こいつの効果で手札に《ソウルフェザー》で呼べるドラゴンを1体でも増やすためよ!!
龍解時、《ソウルフェザー・ドラゴン》は手札からコスト7以下の火のドラゴンをバトルゾーンに出すことが出来るという踏み倒し能力を持つ。
アンカの手札から、さらにドラゴンが現れた。
「出て来い、《仰天無双 鬼セブン「勝」》を召喚!!」
現れたのは、鬼無双の派生系クリーチャーの1つだった。
「迂闊に攻撃してみろ。コスト7以上のクリーチャーはこいつの効果で全てS・トリガーになっているぜ……!! ターンエンド」
仰天無双 鬼セブン「勝」 SR 火文明 (6)
クリーチャー:レッド・コマンド・ドラゴン/ハンター/エイリアン 6000
自分の手札に加える、コスト7以上のクリーチャーであるシールドカードはすべて、「S・トリガー」を得る。
このクリーチャーが攻撃する時、自分のシールドをひとつ相手に選ばせてもよい。そのシールドを自分の手札に加える。(その「S・トリガー」を使ってもよい)
W・ブレイカー
この1ターンで、アンカの場には《スペルサイクリカ》に《デッドマン》2体、《ヴェルムート》に《ソウルフェザー》と大量のドラゴンがバトルゾーンに溢れ返ることになってしまった。
強いて言うならば、《白陽》がいるのがまだ救いと言ったところか。
カードを引いた。
-----------これなら!!
そして、直感的に勝利へのルートを完成させたのだった。
「俺のターン! 何なら、トリガーなんざ全部無視して攻めきってやるぜ!! こっちは《怒英雄 ガイムソウ》召喚! マナ武装で手札から火のクリーチャーを1体、バトルゾーンに出すぜ! 出て来い!! 《勝利天帝 G・メビウス》!!」