二次創作小説(紙ほか)
- 短編5:恋情パラレル ( No.174 )
- 日時: 2015/09/30 23:41
- 名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: 7hpoDWCB)
現れたのは、デフォルメされた悪魔のようなクリーチャーだった。
はっきり言って、神と呼ぶには余りにもお粗末な容姿ではあるが、やはり神というだけあって、かなり巨大だ。
しかも、荒ぶる支配のオーラを放ち、全てを掌握せんとしていた。
「《カイカイ》は相手が呪文を唱えるたびに1枚引けるんだよ? すっごいでしょ!」
「成る程ね……!! なかなか厄介ではあるわ!! でも、こっちだってやられてばっかりじゃないんだから!!」
あたしのターン、とコトハはカードを引いた。
そして、5枚のマナをタップし、クリーチャーを呼び出す。
「《次元流の豪力》召喚! 効果で、《勝利のリュウセイ・カイザー》をバトルゾーンに!」
次元流の豪力(ジオ・バリバリ・ミランダ) C 自然文明 (5)
クリーチャー:ビーストフォーク/エイリアン 2000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、コスト6以下の光、火、自然いずれかのサイキック・クリーチャーを1体、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。
※殿堂入り
勝利のリュウセイ・カイザー ≡V≡ 水/闇/火文明 (6)
サイキック・クリーチャー:レッド・コマンド・ドラゴン/ハンター 6000
相手は、自身のマナゾーンにカードを置く時、タップして置く。
W・ブレイカー
「これで、あんたはマナゾーンにカードを置くとき、タップして置かなければいけなくなった。次のターンはどうあがいても5マナよ!」
「ふーん。まあ良いや」
それでも彼女は尚、余裕を隠さない。
何故ならば。
「あたしには、もう1柱の神が手札にいるんだよ-----------!!」
ミルのターン。まず、彼女は通例どおり自身の効果でマナゾーンに手札からカードを置いて、更にマナをチャージした。
そして、使える5枚のマナをタップし、宣言どおり更なる神を彼女は呼び出した。
「そ、そんな!? もう、揃うって言うの!?」
「おでましだよ! 出てきて、あたしの切札------------」
激流と共に、支配者のオーラを纏ったもう1柱が現れる。
「《邪道神 キキ》召喚! これで神は揃った!」
邪道神キキ R 水文明 (5)
クリーチャー:ゴッド 3000+
ブロッカー
このクリーチャーがブロックする時、カードを1枚引いてもよい。
G・リンク《外道神カイカイ》の左横
このクリーチャーは、リンクしている時、「W・ブレイカー」を得る。
顕現するは、魚人のような体を持つ神だった。
そして同時に、にゅるにゅると音を立てて2つの神の触手が絡み合い、1つになる。
「神の力は真実か偽りか-------------今このあたしに証明せよ! ゴッド・リンク!」
邪道神キキ/外道神カイカイ 水/闇文明 (5+5)
クリーチャー:ゴッド 7000
ブロッカー
このクリーチャーがブロックする時、カードを1枚引いてもよい。
相手が呪文を唱えた時、カードを1枚引いてもよい。
自分がカードを引いた時、引いた枚数と同じ数の手札を相手は選んで捨てる。
W・ブレイカー
「ま、まずい---------!!」
「この子の効果は、あたしがカードを引くときに相手は同じ数の手札を捨てるというもの! もう、貴方は自由に動けない! しかも、あたしは次のターンに7マナ使えるんだから、貴方が不利なのは変わらないよー?」
ターン終了、と楽しげに言うミル。しかし、こちらからすれば呪文を唱えるたびに、またはブロックされるたびに手札を削られるのだからたまったものではない。
「あたしのターン」
頼む。来て。
自分の気持ちを弄んだこのクリーチャー、許してはおけない!
カードを引くコトハ。もう、やられるばかりなのは嫌だった。
「ねえ?」
顔を上げた。ミルが声を掛けたのだ。
「貴方、やっぱり元からあのグラサンが好きなんじゃないの?」
「ばっ!! 何を言って------------」
「あははー! 隠さなくたって良いんだよ? あたしの能力で、恋心なんて全部お見通しなんだから!」
-----------違う。
彼女は否定した。
-----------ヒナタは、そんなんじゃない。
何度も助けられた。だが、それはあくまでも仲間として、だ。
-----------ヒナタは、あたしの仲間だから-----------!!
それに。
「あたしにはまだ分からない……あたしの中の気持ちが、恋なのか、それとも違うのか」
「ふーん? まだしらばっくれて-----------」
「それでも!!」
強く、強く、叫んだ。
「あたしは、この気持ちを誰の邪魔も受けずに自分の力で育てていきたい!! その結末が何なのか、あたし自身の手で切り開きたい!! あんたに、あたしの気持ちを勝手に決め付ける権利なんか無いんだから!!」
『そうですにゃ! コトハ様の感情に干渉する権利は、お前には無いのですにゃ!』
「だから何だって言うの? あんたにとってのあの少年は!! 一体何だって言うの!!」
既に、そんな問いの答えは出ていた。
「仲間よ!! こんなあたしも受け入れてくれた、大切な仲間!! この気持ちが何だろうが、それだけは揺るがないんだから!!」
叫んだ彼女は6枚のマナをタップする。そして、1枚のカードを繰り出した。
「《龍覇 サソリス》召喚! そして、《邪帝斧 ボアロアックス》を装備!!」
邪帝斧(イビルトマホーク) ボアロアックス P 自然文明 (4)
ドラグハート・ウエポン
このウエポンをバトルゾーンに出した時またはこれを装備したクリーチャーが攻撃する時、自然のコスト5以下のクリーチャーを1体、自分のマナゾーンからバトルゾーンに出してもよい。
龍解:自分のターンの終わりに、バトルゾーンにある自分のクリーチャーのコストの合計が20以上であれば、このドラグハートをフォートレス側に裏返してもよい。
「効果で、マナゾーンから《爪英雄 長靴のニャンクス》をバトルゾーンに!」