二次創作小説(紙ほか)
- Act13:武装・地獄の黒龍 ( No.203 )
- 日時: 2015/10/24 00:28
- 名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: 7hpoDWCB)
殲滅の地獄軍師(ヘルコンダクター) アヴィオール・デスロード 闇文明 (14)
スターダスト・クリーチャー:デーモン・コマンド・ドラゴン/ナイトメア・ロード 12000
K・コア
自分のナイトがバトルゾーンを離れるとき、代わりに相手のクリーチャーを1体選び、パワーを0にしても良い。
このクリーチャーが武装に成功したとき、または攻撃するとき、自分の墓地からコスト5以下の闇のナイトを1体、バトルゾーンに出しても良い。
相手のクリーチャーは、タップしてバトルゾーンに置かれる。
T・ブレイカー
武装解除--このクリーチャーがバトルゾーンを離れる時、バトルゾーンに自分の他のクリーチャーが1体もいなければ、このカードのみを超次元ゾーンに戻す。
その龍は、黒く、大きな羽毛の生えた翼をはやしていた。
その龍は、身の丈よりも大きくなり、龍の顔が刃を咥えたガンブレードを携えていた。かの騎士達の魔銃と禍々しい邪悪な大太刀が合わさっており、黒光りする刃身が光を跳ね返し、艶やかに煌いた。
その龍は闇夜に紛れ、まさに全ての闇を従える存在へと昇華したのだ。
「これが、武装の力——」
『黒鳥レン。これがボクの星の力を身に纏いし姿だ。ボクは全ての死を跳ね返す盾であり、刃。ボクの力、存分に使って欲しい』
「——言うまでも無い。頼んだ」
頷いた彼は、魔方陣を呼び込んだ。そこに、ガンブレードで銃弾を打ち込む。
即座に、黒い騎士が姿を現した。
深い、深い深淵から復活を果たしたのだ。
「《アヴィオール・デスロード》の効果発動。墓地から、コスト5以下の闇のナイト、ダーク・”ナイト”メアの《暗黒鎧 ギラン》を召喚」
第一の引き金。
それは、死者を蘇らせる蘇生の魔弾。
「ひゃははははぁぁぁぁーっ!! 馬鹿か、てめぇぇぇーっ!! 死ね!! 《アヴィオール・ゼノン》で、パワーを0にして破壊だぁぁぁーっ!!」
次の瞬間。
アルゴリズムの場にあった《ホネンビー》の身体が打ち砕かれた。
「死ぬのは」
『お前だよ』
更に今度は、《アヴィオール・ゼノン》の身体が真っ二つに裂ける。
アルゴリズムには、何が起こったのか全く訳が分からなかった。
かろうじて、武装解除までにこぎつけるが、今度はその身体さえも破壊される。
こうして、アルゴリズムの場のクリーチャーは全て、消滅した。
最後に、《ギラン》も再び破壊された。
「う、嘘だろぉ……!? な、何が起こったって言うんだぁぁぁー!?」
「《デスロード》の効果発動。僕のナイトが破壊されるとき、代わりに貴様のクリーチャーのパワーを0にする。しかも《ギラン》はパワーが0になっていたため、破壊と再生を繰り返し、貴様のクリーチャーの命を全て奪ったという次第だ」
第二の引き金。
味方の死の運命を、相手にも与える処刑の魔弾。
クリーチャーには、置換効果と呼ばれるものがある。
これは、クリーチャーの破壊などを別の事柄に置き換えて回避する能力のことであるが、これには特徴が1つあり、効果が発動すれば、条件が許す限り効果を発動し続ける。
つまり。《ギラン》はパワーが0になったため、破壊を回避しようとしても回避できず、そのままアルゴリズムのクリーチャー全ての命を奪いつくして死んだのだ。
「カスがぁぁぁーっ!! この程度でぇぇぇぇーっ!!」
アルゴリズムのターン。
彼は、此処で進化クリーチャーを出せれば勝ちだった。
そして、彼は望みのものを手に入れる。
再び、彼の墓地の命を糧にして、凶悪なクリーチャーが現れた。
「出て来い《死神龍凰 ドルゲドス》!! 墓地進化だ!! 奴を殺せぇぇぇーっ!!」
叫ぶアルゴリズム。
しかし。
幾ら命令しても、龍凰はその場を動こうとしない。
発狂したように喚き立てるが、もう何をしても無駄だった。
「《デスロード》が居る限り。貴様のクリーチャーはタップしてバトルゾーンに置かれる。残念だったな」
「何ぃぃぃーっ!?」
第三の引き金。
凶暴な魔銃を鎮める沈黙の魔弾。
仕方なく、そのまま彼はターンを終えた。
そして、断罪の夜がやってくる。
「5マナを払い、《暗黒鎧 キラード・アイ》召喚。《アヴィオール・デスロード》で《ドルゲドス》を破壊だ。さらに、攻撃時の効果で墓地より《暗黒鎧 キラーアイ》を召喚」
「ぎ、ぎいいいいいい!!」
子供のようにわめき散らすアルゴリズム。
しかし。もう、慈悲などこの2人には無かった。
「お前のターンだ」
「ぐ、ぐぎぎぎぎぎがああああああ!!」
叫んだ彼は、無闇やたらにクリーチャーを召喚した。
《オタカラ・アッタカラ》、《ホネンビー》、《ブラッドレイン》。しかし、全てが無意味だ。
全部、タップされてしまう。もう、彼には抵抗する手段はない。
「小便はすませたか? 神様にお祈りは? 部屋の隅でガタガタ震えて、命乞いをする準備は出来たか?」
『哀れですねえ。惨めですねえ。どうしたものでしょう』
そうだな、とレンは言った。
「死刑」
と、容赦なく。
アヴィオールもそれに頷く。
「僕のターン。《ブラッドレイン》を召喚し、《キラード・アイ》の効果で墓地から進化——」
次の瞬間、雷雲が鳴り響いた。
崇高なる悪夢の騎士が現れる——
「——現れろ、《夢幻騎士 ヴィシャス・デスラー》」
そして、更に強力なクリーチャーを彼は呼び出す。
決して、これだけでは終わらなかった。
「更に墓地進化、《デス・マーチ》を《キラード・アイ》の効果で墓地から出す!!」
死神術士デスマーチ UC 闇文明 (1)
進化クリーチャー:デスパペット 1000
ブロッカー
墓地進化−闇のクリーチャーを1体自分の墓地から選び、このクリーチャーをその上に重ねつつバトルゾーンに出す。
このクリーチャーがバトルする時、そのバトルの終わりまで、バトルしている相手クリーチャーのパワーを-4000する。
これにより。
処刑の準備は整った。
後は、目の前の罪人を裁くのみ——
「懺悔の言葉はあるか?」
「ぐ、ぐっぞおおおおお!! でめえらが、わるいんだあああ!! でめえらざえ、いなげればああああああああ!!」
「そうか」
レンは安心した。
何故ならば。
後腐れなく、そして容赦なく刑を執行できるから——
「地獄への道は、僕なりの善意で舗装されている——喜べ。すぐには死ねないように、じっくりと、ゆっくりと殺してやろう——《デスマーチ》、《キラーアイ》でシールドを2枚ブレイク」
トリガーは無い。
アルゴリズムは、罪の化身は叫び続けるだけだ。
「くそっ!! くそっ!! この、クソゴミがぁぁぁーっ!! お前らなんか、お前らなんかぁぁぁーっ!!」
「《ヴィシャス・デスラー》でW・ブレイク。貴様の手札を破壊する」
次の瞬間、アルゴリズムの頭の上半分が消えた。
《ヴィシャス・デスラー》が、シールドと同時に切り裂いてしまったからだ。
もう、アルゴリズムには考えることができなかった。
まともに喋ることもできなかった。
ただただ苦痛で叫ぶだけの肉塊だ。
「おげっ、ぼげっ、ぼごげっ……ぼぎゃああああああああああ!!」
「《キラード・アイ》で”最期”のシールドをブレイク」
今度は、両手と両腕が切り落とされる。
断面から、ぼろぼろ、と肉塊が零れ落ちた。
「ぶびぎゃあああああああああああああああ!!」
「《アヴィオール》」
『御意』
これにて、刑を執行する。これ以上苦しめる必要は無い。
一瞬で地獄へ叩き落すため。
彼は、ガンブレードを掲げ、そのまま走った。
そして——カチッ、と巨大なガンブレードの引き金を引く。
今度は銃としてではなく、巨大な剣として。
目の前の邪悪を切り裂くと同時に刀身を大きく震わせ、確実に息の根を止めるために——
「《アヴィオール・デスロード》でダイレクトアタック」
——銃声が轟くと同時に、自らの罪の権化を脳天から切り裂いた——