二次創作小説(紙ほか)

Act5:天王/魔王VS超戦/地獄 ( No.297 )
日時: 2016/03/31 16:55
名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: AfTzDSaa)

超戦龍覇 モルト NEXT  ≡V≡≡V≡  火文明 (7)
クリーチャー:ガイアール・コマンド・ドラゴン/ヒューマノイド爆/ドラグナー 9000
マナ武装 5:このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分のマナゾーンに火のカードが5枚以上あれば、火のコスト5以下のドラグハートを1枚、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。(それがウエポンであれば、このクリーチャーに装備して出す)
龍マナ武装 5:各ターン、このクリーチャーがはじめて攻撃する時、自分のマナゾーンに火のドラゴンが5体以上あれば、攻撃の後、このクリーチャーをアンタップする。
W・ブレイカー



 現れたのは、火のドラグナー《グレンモルト》の最終形態、《モルトNEXT》。黄金の鎧に身を包んだ拳士は、その両手を突き上げて龍の要塞を呼び出す。
 超次元の穴が今こそ開く——



「マナ武装5によってコスト5以下の火のドラグハート、《爆熱天守 バトライ閣》を2D龍解状態でバトルゾーンへ!」



 そして、現れたのは龍の天守閣。
 以前ヒナタも使っていたドラグハート・フォートレスだが、ヒナタ同様要塞のままバトルゾーンへ繰り出す。
 その効果はレンもホタルも知っていたため、戦慄した。
 自分のドラゴンが攻撃する時、山札の上を捲ってそれがドラゴンならばバトルゾーンに出せる事、そして自分がドラゴンを出したときにそれがターンに初めて出したものでなければドラゴンの姿へと成り、《爆熱DX バトライ武神》となるのだ。
 ——ヒナタ先輩と同じカードをこの人も持ってるなんて——!
 
「《モルトNEXT》はスピードアタッカーじゃないからターンエンドだ」



 ライト
 手札1
 マナ0/7
 墓地2
 next turn:ホタル

「……私のターン」

 幸い、ドラグナーの方がスピードアタッカーではなかったので攻撃はしなかった。
 それに、今回のルールだとシールドが10枚あるので、叩き割りきれないと判断してのチョイスか。
 ——蓬莱の最強のドラグハートは《バトライ》じゃないはず……! 正体が分からないカードがまだある……!
 ともかく、出されたものは仕方ない——そう判断した彼女は次の一手に移る。
 
「《ララァ》でコストを2下げて、3マナで《音感の精霊龍 エメラルーダ》を召喚です」

 現れたのは音感を司る天使龍。その効果により、ホタルはシールドを1枚手札に加える。
 そして、手札から1枚をシールドに置いた。
 ——頼みました……!

「レン先輩。あれを使います」
「……よし、心得た」
「ターンエンドです」

 ホタル
 手札1
 マナ1/4
 墓地1
 next turn:ジュン
 
「何だぁ? 何を仕込んだ? まあ、関係ねえか」
「油断するな、兄貴。幾ら1年と2年と言えど、相手には黒鳥レンがいるんだ。注意しろ」
「あの暁ヒナタと同率か。くだらねぇなあ。暁ヒナタなんざ、俺のモルトNEXTの前で瞬殺よ」
「それを世間は驕り高ぶっているというんだ」
「黙れ。俺に勝てない道理はねぇ」
「とにかく、兄貴はもう少し待て。完璧な場を俺が作る」

 言ったジュンはカードを引いた。
 そして、5枚のマナを全てタップする。
 呼び出すのは、闇に染まった漆黒のドラグナーだ。
 
「《龍覇 ニンジャリバン》召喚! その効果で、《龍魂遺跡 グリーネ》をバトルゾーンへ!」
「またフォートレス……!」
「その効果で山札の上から1枚をマナに!」

 忍び装束の人形が呼び出したのは、巨大な大地の遺跡。
 そして、そこから恵みがもたらされた。
 これでジュンのマナは6枚、次のターンに7枚になる。
 こちらも準備を進めているということなのだろうか。
 ——まずいな……カードパワーの頭がおかしいドラグハートをこれ以上出されるのは危険……だからと言って、何か手段があるわけでもない……!
 妨害の手段を持たないレンは思考する。
 此処は——自分に出来ることをやるしかないのではないか、と。

「ターンエンドだ」

 ジュン 
 手札2
 マナ1/6
 墓地3
 next turn:レン

 レンは考えた。
 自分がやるべきことを。
 ホタルは必死で自分を守ろうとしている。
 ——僕がそれに応えないでどうするというんだ!!

「僕のターン、ドロー!」

 迷わずカードを引いた。
 自分が今出来ることは——
 
「《超次元 フェアリー・ホール》! 効果でマナを1枚増やす!」

 ——こっちも超次元への扉を開くことしかない。



「《魂の大番長 「四つ牙」》をバトルゾーンへ!」




 超次元の扉が開き、レンの背後に刀を得物として振り上げた4つの腕を持つ大番長が現れる。
 
「ターンエンドだ」

 レン
 手札2
 マナ1/6
 墓地9
 next turn:ライト

 ライトのターン。
 此処で殴ってくることは流石に明確——しかし、下手に手札を与えるのも悪手と言えるこの状況。
 カードを引いたライトは——笑むと言った。

「《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》を召喚——ターンエンドだ」

 ごくり、と生唾を飲むホタル。
 まだ攻撃しないようだった。
 しかし、除去不可能の《バトライ閣》がある以上は油断が出来ない。


 ライト
 手札0
 マナ0/8
 墓地2
 next turn:ホタル

「私のターン……呪文、《エンジェル・フェザー》を使って山札の上から3枚を捲り、その中から光のコマンドと呪文を手札に加えます」

 表向きになるのは《提督の精霊龍 ボンソワール》と《フリーズ・チャージャー》、《ドラゴンズ・サイン》。
 そして、彼女はその中から《ボンソワール》と《フリーズ・チャージャー》を手札に加えたのだった。
 
「……ターンエンドです」

 ジュンからのハンデスを牽制しながら、手数を増やすホタル。
 そのまま、レンに繋げていきたいところであるが……そこに、やはり双子の片割れが立ちはだかる。

 ホタル
 手札3
 マナ2/5
 墓地1
 next turn:ジュン



「お遊びは此処までだ。そろそろ見せてやろう。我が蓬莱の開発した最凶のドラグハートを」

 淡々と言ったジュンは、手札から1枚をマナに置くと、合計7枚となった闇一色のマナゾーンのカードを全てタップした。
 どす黒い瘴気がそこから現れる。
 
「極限の地獄を耐え抜きし我が下僕よ……今こそ復活の時。さあ、見せてみろ、貴様の力を!! 《極・龍覇 ヘルボロフ》召喚!」



極・龍覇 ヘルボロフ R 闇文明 (7)
クリーチャー:デーモン・コマンド・ドラゴン/ファンキー・ナイトメア/ドラグナー 7000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、コスト3以下のドラグハートを1枚、またはコスト5以下の闇のドラグハートを1枚、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。(それがウエポンであれば、このクリーチャーに装備して出す)
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札の上から2枚を墓地に置いてもよい。
W・ブレイカー




 現れたのは、チャンピオンベルトを腰に巻き、煉獄の鎌を両手で掲げた狼の縫い包み。
 その正体は、デーモン・コマンド・ドラゴンの力さえもとうとう取り込んだファンキー・ナイトメア、《ウルボロフ》の成れの果てだ。

「その効果により、山札から2枚を墓地に置く。そして——」


 そして、地獄の鎌を掲げる《ヘルボロフ》。
 最凶のドラグハートを呼ぶために——
 


「成れの果てと書いて成果と読むとは、誰が言ったことかは忘れたが——これが俺の蓬莱で得た成果。効果により、コスト5以下の闇のドラグハートである《極魔王殿 ウェルカム・ヘル》をバトルゾーンへ!」