二次創作小説(紙ほか)
- Act5:天王/魔王VS超戦/地獄 ( No.301 )
- 日時: 2016/04/03 14:41
- 名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: AfTzDSaa)
闘将銀河城 ハートバーン ≡V≡≡V≡ 火文明 (5)
ドラグハート・フォートレス
バトルゾーンにある自分のドラゴンはすべて「スピードアタッカー」を得る。
龍解:自分のドラゴンがアンタップされた時、このドラグハートをクリーチャー側に裏返し、アンタップする。
現れたのは、巨大な龍の首を持つ銀河の城であった。
その大きさは《ウェルカム・ヘル》に勝るとも劣らない。
「そしてぇーっ!! こいつの効果で俺のドラゴンはスピードアタッカーになる!! 同時に、俺のドラゴンがアンタップした瞬間に龍解するんだよ!!」
「え、今、何て——嘘でしょう!?」
「アンタップした瞬間——まずいぞ!!」
思い当たる節があった。
今まさに攻撃しようとしているクリーチャーを見る——
「《モルトNEXT》で攻撃!!」
再び、超戦の闘士が拳を放つ。
狙うのはホタルのシールドだ。
しかし。同時に戦闘龍の天守閣から更なる龍が現れる。
「《バトライ閣》の効果で山札の上を捲り——《地掘類蛇蝎目ディグルピオン》を召喚!!」
「タ、ターンに二体目のドラゴン——!!」
2人は戦慄した。
ドラゴンは全て《ハートバーン》の効果でスピードアタッカーになっており、止まらなくなっているのだ。
つまり、このターンに出た全てのドラゴンが打点となる。
そして——何よりも、バトルゾーンにドラゴンが出た時、それがターンに最初のドラゴンでなければ《バトライ閣》は——
「《バトライ閣》3D龍解——《爆熱DX バトライ武神》!!」
——最強の戦闘龍となるのだ。
そして、同時にホタルのシールドが二枚、叩き割られた。
S・トリガーは——無い。
「っ——!!」
「それだけじゃねぇ!! 《モルトNEXT》の龍マナ武装5発動!! 攻撃終了時に、こいつをアンタップだ!!」
悪い予感は当たった。
起き上がる超戦の闘士の鼓動に呼応し、百戦錬磨の超戦覇龍が今此処に龍解する——
「駆けろ、駆けろ、駆けろ!! 龍の伝説(ドラゴン・サーガ)!! 今こそ此処に、頂点を極めて勝ち上がれ——龍解!!」
龍の魂が昇っていく。
そして、フォートレスはドラゴンとなった。
銀河と羅王、2つの意思を受け継いだ、ドラゴン・サーガの最強の熱血龍として——
「——《超戦覇龍 ガイNEXT》!!」
超戦覇龍 ガイNEXT ≡V≡≡V≡ 火文明 (10)
ドラグハート・クリーチャー:ガイアール・コマンド・ドラゴン 17000
バトルゾーンにある自分のクリーチャーはすべて「スピードアタッカー」を得る。
T・ブレイカー
龍回避−このクリーチャーがバトルゾーンを離れる時、バトルゾーンを離れるかわりに、フォートレス側に裏返す。
——黄金の鎧、朱と蒼の主砲、そして銀河の大剣を手にして大地に降り立った。
胸には伝説の龍・ガイアールの顔が付いており、咆哮する。
「これが蓬莱最強のドラグハート!! 本来なら《モルトNEXT》と合わせれば相手のシールドを5枚割ってそのままダイレクトアタックまでいける」
その言葉に驚愕する2人。
シングル戦ならば、既に倒されていたかもしれないという事実に。
——《モルトNEXT》、《ガイNEXT》、そして2度目の《ガイNEXT》でダイレクトアタック——何てカードだ!
恐ろしく高い攻撃力。
ダブルビクトリーに恥じない強烈な破壊力と言えた。
余計な能力は一切付けず、ただただ相手を殴り倒す事だけに特化したと言えるのだから。
「さあ、お前らのシールドは残り4枚!! まずは《バトライ武神》で攻撃!!」
その時に、ライトの山札の上から3枚のカードが捲れた。
《ニコル・ボーラス》、《ボルバルザーク・エクス》、そして——《熱血提督 ザーク・タイザー》。
3体のドラゴンが現れる——
「《ザーク・タイザー》の効果で山札の上から3枚を捲り、3枚目の《モルトNEXT》と《不敗のダイハード・リュウセイ》を手札に加える。そして、《ニコル・ボーラス》の効果で手札を7枚、つまり全て捨てろ!!」
「っ! 手札が!!」
ニコル・ボーラス P 水/闇/火文明 (8)
クリーチャー:エルダー・ドラゴン/プレインズ・ウォーカー 7000
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
W・ブレイカー
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手は自身の手札から7枚選び、捨てる。
このクリーチャーが攻撃する時、相手のクリーチャーを1体、破壊する。
時空間の狭間より現れたのは、最古のプレイング・ウォーカー、《ニコル・ボーラス》。最高位の悪の元凶にして、象徴だ。
「《ニコル・ボーラス》は蓬莱学園の誇る邪智と暴虐の悪龍! アタックトリガーで相手クリーチャーを破壊する能力も持つ!! そして、《バトライ武神》でT・ブレイク!!」
大太刀によって一瞬のうちに、4枚のうちの3枚が削り取られた。
最早、こちらに防御手段は無きに等しいのに。
「《ガイNEXT》で残るシールドをブレイク!!」
次に襲い掛かるのは銀河の大剣だった。
これで、最後のシールドが割られた。
——そう、《エメラルーダ》に仕込まれたシールドが。
「S・トリガー発動——《ドラゴンズ・サイン》! 効果で《革命聖龍 ウルトラスター》を出します! その効果でシールドを全て手札に加えて——といっても、無いですけど……山札からシールドを2枚追加します!」
革命聖龍 ウルトラスター SR 光文明 (7)
クリーチャー:エンジェル・コマンド・ドラゴン/革命軍 7000
W・ブレイカー
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のシールドをすべて手札に加える。(ただし、その「S・トリガー」は使えない)その後、自分の山札の上から2枚を裏向きのまま、新しいシールドとして自分のシールドゾーンに置く。
革命2−自分のシールドが2つ以下なら、自分の光のシールド・カードに「S・トリガー」を与える。
「汝、我を守る盾となれ——革命2、発動!」
次の瞬間、ホタルのシールドにS・トリガーのマークが付いた。
「これで私のシールドは全てS・トリガーです!」
「チッ、邪魔だぁぁぁーっ!!」
叫ぶライト。
そのまま、《ニコル・ボーラス》に手を掛けた。
加えて、更にスピードアタッカー状態のドラゴンが4体いるのだから。
「《ニコル・ボーラス》で攻撃、アタックトリガーで《ウルトラスター》を破壊する!!」
忘却の炎がホタルに迫った。それが《ウルトラスター》を焼き尽くす。
革命の盾は一瞬で壊された。
「や、やっぱりダメ……!!」
「《ニコル・ボーラス》でシールドをW・ブレイク!!」
悪龍が炎を放つ。鎧龍の勝利も希望も伝説も、全て打ち砕かんとばかりに——シールドは、もう無い——!!
「黒鳥先輩、私——!」
敗北が迫る中、怯えた表情でホタルはレンの方を向いた。
緊張で、唇が痙攣している。
極度のプレッシャーに身体が耐えられなくなっているのだろうか。
「迷うな、ホタル」
「!」
「お前の誰かを思う事で得られる強さは、そんなものではない。絶対に、革命を起こす事が出来るはずだ」
「——!」
彼は力強く続ける。
「貴様ならば、出来る。僕は信じている。貴様も僕を信じるんだ。貴様を信じる僕をな」
こくり、とホタルは頷いた。
もう、後には退けない。あの軍勢を追い払うには、これしかない。
最初から考えていたシナリオなのだから。
カードを手にしたとき、ある記憶が脳裏をよぎった——