二次創作小説(紙ほか)
- Act6:不滅の銀河 ( No.415 )
- 日時: 2016/10/18 10:20
- 名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: y0p55S3d)
熱血星龍 ガイギンガ ≡V≡≡V≡ 火文明 (7)
ドラグハート・クリーチャー:ガイアール・コマンド・ドラゴン 9000+
スピードアタッカー
W・ブレイカー
このクリーチャーが龍解した時、相手のパワー7000以下のクリーチャーを1体破壊する。
バトル中、このクリーチャーのパワーは+4000される。
相手がこのクリーチャーを選んだ時、このターンの後にもう一度自分のターンを行う。
銀河の大剣を振るい、熱血の炎を掲げる星龍。
蒼い身体に、黄金のVの字の装飾。
二重に勝利を重ねるその龍は、持ち主の熱血に呼応し咆哮する。
暁の戦場に太陽が昇った——
「さあ、追撃だ!! 《ガイギンガ》の龍解時効果で《ベガス》を破壊!!」
振り下ろされた銀河の大剣。
それが真っ二つに、《ベガス》を切り裂く。
それは、時に強大なる邪龍を、尊大なる天使を、そして宇宙さえも——ありとあらゆるものを切り裂く剣。
侵略者は、それを前に倒れるしかない。
「そして、最後のシールドをブレイクだ!」
「チィッ……!!」
テイシュウとしては、非常に面白くない展開となった。
このターンでは、どうやっても彼はヒナタを倒すことが出来ない。
シールドを全て割ったとしても、ダイレクトアタックまで持っていけないのだ。
「くっ、《奇天烈 シャッフ》召喚! その効果で、選択するのは7だ! これで《ガイギンガ》も《ドラッケンA》も攻撃出来ない! そして——《シャッフ》進化、《奇天烈 コイコイ》!!」
これにより、一応1つ目の打点は出来た。
しかし。やはり、ダイレクトアタックまでは行けない。
だが、ターンを渡せば革命が飛んでくる。《ドギラゴン》が現れれば、負け確定だ。
「《コイコイ》で攻撃——そして、侵略発動!!」
次の瞬間、大量のコインが《コイコイ》へ降り注がれた。そのまま、欲望は肥大化し——膨れ上がり、都市を飲み込んで奇天烈の侵略者が再見する。
「ショータイム《超奇天烈 マスターG》!!」
「来たか——!!」
ヒナタは巨大なる侵略者を前に、武者震いで震えていた。
戦う前は、倒すべき敵の1つだった侵略者だが——何度倒しても現れる、その泥臭さに1つの感銘を受けたのだ。
「侵略者は不滅だ!! 何度だって蘇る!!」
「望むところだ!! 受けて立つぜ、その勝負!!」
ぐっ、と拳を握り——ヒナタはテイシュウを見据えた。
既に、勝敗が決する時は近い。それを、彼も察していたのだろう。
「《マスターG》で、《グレンモルト》を攻撃——破壊だ!!」
「っ……!」
「ターンエンド!!」
これにより、ヒナタは次のターンにスピードアタッカーを出さなければ、攻撃が出来なくなってしまう。
場には、攻撃不能の《ガイギンガ》と《ドラッケンA》のみ。
負け筋は次のターンに、進化元と同時に進化クリーチャーを出されることだ。
このデッキはメタビート。それも彼は潰すことが出来る。
「4マナで《その子供 凶暴につき》を召喚だ!」
その子供、凶暴につき P 火文明 (4)
クリーチャー:ヒューマノイド/チルドレン 4000
バトルゾーンにある自分の、コスト3以下のクリーチャーはすべて「スピードアタッカー」を得る。
相手の進化クリーチャーと相手の「スピードアタッカー」を持つクリーチャーはすべて、バトルゾーンに出す時タップして置く。
「こいつ——!!」
「このクリーチャーの効果で、お前の進化クリーチャーとスピードアタッカーを持つクリーチャーは全てタップインされるぜ!」
そして、残るは3マナ。
コスト3以下のクリーチャーを全てスピードアタッカーにする、《その子供 凶暴につき》の恩恵を受けることが出来るクリーチャーが、少ないものの存在するのだ。
ただし、今は手札には存在しない。こうなれば、先に引いた者勝ちだ。
「ターンエンド! 次のターンで決めるぜ!」
「やらせるものかよ!! このゲームはまだ終わらない!! 此処で終わらせはしない!! こっちには学校の威信が、そして俺に敗れた他のチームのメンバー全ての思いが掛かっている!! それも背負って此処まで来たんだ!! そう簡単に君には負けられないんだよネェ!!」
叫ぶテイシュウ。
最早、必死であった。
ヒナタも、彼も、勝負の中で極限の状態に置かれていたのだ。
「俺のターン——!! 更に、《奇天烈 シャッフ》を召喚!! 選択する数字は”7”だ!! そして、ブロッカーの《アクア・ガード》、そして《ディオーネ》を召喚!! これで守りは盤石だ!!」
ディオーネ VR 水文明 (3)
クリーチャー:シー・ハッカー 3000
ブロッカー
「スピードアタッカー」を持つクリーチャーは、バトルゾーンに出たターン、攻撃することができない。
このクリーチャーは攻撃することができない。
これにより、スピードアタッカーは完全に抑制されてしまうことになる。
ヒナタの場には、《その子供 凶暴につき》のみだ。
彼が3コストのクリーチャーを引けたとしても——《ディオーネ》で止められてしまうのである。
「ターンエンド——さあ。次のターンで終わりだ!!」
「……次のターンで終わり、か」
ぽつり、とヒナタは呟いたが——その顔は笑んでいた。額に脂汗をつたわせ、はぁ、はぁ、と止め止めなく呼気が漏れ、バクバクと音を鳴らし続ける心臓。
ブロッカーを並べられ、クリーチャーを封じられ——それでもなお、彼はまだ笑みを見せる。
いや、実際ギリギリの状態ではあった。
しかしそれ以上に——彼はこの状態を、楽しんでいたのである。
「——喜べよ、勝負師!! まだゲームは続くぜ!!」
そう、言い放ち、彼は5枚のマナをタップした。
彼のゲームはまだ——終わってはいなかった。
「《その子供 凶暴につき》、進化——!!」
彼は重ねる。
燃え上る、炎の革命を成し遂げるため、そして仲間たちに勝利を届ける為。
何度でも、勝利への覚悟を重ね続ける。
これは証。彼は、戦うと決めた不滅の証——
「不滅の銀河に誓え、紅蓮の剣士よ!! 今こそ、暁の戦場に革命を刻め!!」
そこに現れたのは、青いマフラーに身を包み、紅蓮の刀剣を掲げた灼熱の剣士——彼が、革命の力を身に着けて再び現れたのだ。
一度は別れた熱血の龍。それと今、再び肩を並べる——
「——立ち上がれ、《爆革命 グレンモルト》!!」
現れたのは、鋭い刀剣を掲げた剣士。
その瞳は革命への覚悟に満ち溢れていた。
そして、それは今、窮地を救う最大の盾となる。
更に進化クリーチャーは、《ディオーネ》で止める事が出来ない。
「《グレンモルト》でダイレクトアタック!!」
「《アクア・ガード》でブロック!!」
防ぎにかかる《アクア・ガード》だったが、そのまま一太刀の下に切り伏せられた。
確かに厄介なクリーチャーが現れてしまったものの、最早関係無い。あしらってしまえばいい、とテイシュウは考えていた。
次のターンで、ヒナタのシールドを全て割り、勝つ。それだけの話だ。
ターンを終えたヒナタは、剥き身の無防備。後はもう、革命ゼロトリガーさえ防げば勝ちだ。
「《アクア・ガード》を2体召喚!! そして——《シャッフ》で攻撃する時に効果発動! 選択する数字は”3”!! そして侵略発動!!」
残る2枚のシールドを叩き割るため、彼は血眼になって最後の侵略者を叩きつける。
「進化、《奇天烈 ガチダイブ》!! その効果で、手札から《ザ・クロック》をこのカードの下に送り、2枚ドローだ!!」
現れたのは、ガチャが変形したロボット型クリーチャー。無機質に砲身が備え付けられており、その瞳は欲望で湾曲している。
狙うのは、残るヒナタのシールドのみ。全て叩き壊し、彼にトドメを刺すことが出来る。
「《ガチダイブ》でシールドをW・ブレイク!!」
《ガチダイブ》は飛び掛かった——
「——熱き剣を振るい、今こそ激突せよ——革命2、発動!!」
——ただし、ヒナタにではなく《爆革命 グレンモルト》へ、であるが。
そのまま、一閃が入った。
一瞬で、奇天烈の侵略者は両断され、爆発する。テイシュウは狼狽した。何故、自分のクリーチャーが自分の指示した方へ攻撃しなかったのか、理解が出来なかったのだ。
「!? 馬鹿な!! そっちじゃない!! 何故そっちを攻撃するんだ!!」
「《グレンモルト》の革命2、発動——相手は、可能であれば俺のクリーチャーに攻撃する!! この効果は強制突撃。お前の意思に関係なく、発動するぜ!!」
爆革命 グレンモルト VR 火文明 (5)
進化クリーチャー:ヒューマノイド爆/ガイアール・コマンド・ドラゴン/革命軍 9000
進化−自分の火のクリーチャー1体の上に置く。
W・ブレイカー
自分の他のクリーチャーがバトルする時、かわりにこのクリーチャーをバトルさせてもよい。
革命2−自分のシールドが2つ以下なら、相手のクリーチャーは、可能ならクリーチャーを攻撃する。
テイシュウは茫然とした。
この効果の前では、最早《グレンモルト》を除去しない限り、ヒナタに攻撃を届けることが出来ない。
同時に——このターンでの勝ちは無くなってしまう。更に、自身のクリーチャーは全て強制突撃状態——
「《マスターG》!! せめて、《グレンモルト》を破壊だ!!」
「させねぇよ!! 俺の火のドラゴンが攻撃されたとき——手札からこいつを出す事が出来る!!」
それは、更なる戦闘を追い求める熱血龍。
暁の戦場から、完全なる夜明けへ。
新たなる時代を切り開くヒナタに、力を貸す——
「駆け抜けろ、ドラゴン・サーガ!! 逆境を逆転に変え、暁の戦場を勝利に塗り替えろ!!
《熱血逆転 バトライオウDX》!!」
熱血逆転 バトライオウ DX P 火文明 (7)
クリーチャー:ガイアール・コマンド・ドラゴン 8000+
相手のクリーチャーが自分の火のドラゴンを攻撃する時、自分の《熱血逆転 バトライオウ DX》がバトルゾーンに1体もなければ、このクリーチャーを自分の手札からバトルゾーンに出してもよい。
自分の他の火のクリーチャーが相手クリーチャーとバトルする時、かわりにこのクリーチャーにバトルさせてもよい。
バトル中、このクリーチャーのパワーは+5000される。
W・ブレイカー
現れたのは、《ガイギンガ》の熱血の力に影響され、自身も熱血龍として目覚めた戦闘龍の長・《バトライオウDX》だった。
今ここに、《グレンモルト》、《ガイギンガ》、《バトライオウ》——龍の時代を駆け抜けた、3人の戦士が集ったのである。
そして、《グレンモルト》のピンチに駆けつけた《バトライオウDX》は《マスターG》へ、その双剣を突き付ける——
「《バトライオウDX》は、自分の火のクリーチャーがバトルする時、代わりにこいつにバトルさせることが出来る!! さあ、バトルだ!!」
「っ……そ、そんな、馬鹿な!!」
《バトライオウDX》のパワーは、バトル中+5000されて13000。《マスターG》を上回っている。
そのまま、両刃で侵略者を切り裂く——
「《マスターG》の効果発動!! 指定するのは——偶数だ!!」
ヒナタの山札の上から捲られたカードは——《永遠のリュウセイ・カイザー》、コスト8で偶数だ。
まさに、最後まで生き残った彼は、テイシュウのデッキのカードの中でも十分に殊勲に当たるだろう。
しかし、もうテイシュウに攻撃できるクリーチャーは居ない。
加えて、場数も完全に整えられてしまった。
もう、ヒナタを止める術は無い。もう、ターンを終えるしかないのだ。
「それじゃあ——ゲームセットだ!!」
彼はカードに手を掛けた。既に、準備は出来ている。
もう後は、彼に最後の一撃を叩き込むだけだ。
「《ドラッケンA》でダイレクトアタック!!」
「《アクア・ガード》でブロック!!」
巨大なガトリング砲が辺りを撃ち鳴らす。
それを前にして、小さな守り手は一瞬で蒸発した。
「《バトライオウDX》でダイレクトアタック!!」
「《アクア・ガード》でブロック!!」
今度は《アクア・ガード》が、その攻撃を防ぐ。
しかし、今度は《ガイギンガ》がその翼を広げて飛び立った——
「《ガイギンガ》でダイレクトアタック!!」
「《ディオーネ》でブロック!!」
3度の巨大クリーチャーによる攻撃を防いだテイシュウの執念は相当なものだった。
しかし——がら空きになったフィールドに、最後の革命の司が切り込んだ。
「——これで最後だ!! 通れッ!! 《爆革命 グレンモルト》でダイレクトアタック!!」