二次創作小説(紙ほか)

謹賀新年2017 ( No.443 )
日時: 2017/01/02 11:19
名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: y0p55S3d)

「貴様等、謹賀新年だぞ」
「……」

 レンの言葉に一同は黙りこくる。
 この1か月近くの間、更新が停止している間にいつの間にか革命ファイナルが本当にファイナルしそうだったり、更に1年明けてしまったという事実を前に戦慄を通り越して恐怖すら抱いているのであった。
 そして、今の彼らは謎空間で着物姿になり、新年ということで何をするか決めていたのだった。

「新年あけましておめでとうございます!!」
「今年もよろしくお願いします!!」
「って言ったのはいいけど、新年だからって何をするんですか先輩方にノゾムさん」
「んじゃ、今更だけど去年までの抱負と今年からの意気込みをそれぞれ言っていこうぜ」
「無難だな、ヒナタ。しかし、それがいいだろう」
『では、一応文明の並び順で言っていけばいいのではないか?』
「ああ、順番もそれが良いわね。後輩が先になるし」
「文明の並び順、っすか?」
「ええ。元になったカードゲーム、MTGにおける色の並びのことよ」

 それは即ち、白青黒赤緑、つまりデュエマでいう光水闇火自然の順番のことである。友好色の順にループしているのだ。
 
「じゃあ、私達からですねっ!」
『うむ。では、去年までの反省だな』
「はいっ!」

 


淡島ホタル去年の反省:闇堕ち形態強すぎすいませんでした



「ちょっと待てやオイ!! 色々おかしいだろうが!!」

 早速突っ込んだのはヒナタであった。
 おかしい。ちょっと色々おかしいのではなかろうか。

「ディストーションのスペックを考えれば妥当な判断だな。現に、作者は言っている。リダクションのスペックはぶっちゃけ、ディストーション倒せるように大幅に変えたとな」
「でしょう?」
「ねえ、ディストーションのスペックってぶっちゃけ、お前の一存で決められるものなの!?」
「お前がお前でそこに突っ込むのおかしくないか!?」
「確かにそうね。シールドを自分から焼き払って相手を焼き払うところまでは良いとして、明らかに余計な文が1行か2行あるわ」
「コトハさんんんん!? 君ディストーションと戦ってたっけ!?」
「ですが、過去を振り返っても仕方ありません!! 今年はしっかり頑張らないと!!」
「闇オチする前提で話を進めるんじゃねえ!! 作者、この作品のメカデルソルが破滅ジャンヌに毒されてるってどやされてたぞ!!」

 

淡島ホタルの今年の抱負:スキャンダルをゲットし、バーニングな一年を過ごす



「バーニングってそれただの炎上!! 頑張るってそっちかよ!!」
「はいっ! だから先輩達も油断したら、学校新聞で干されちゃうかもですよ?」
「ざっけんな! こんなに心を許せない味方は初めて見たわ!!」
「ある意味そこらのメディアよりタチが悪いわ!!」
『特技を生かすということは大事な事じゃからのう』
「じゃないだろう!! 色々おかしいぞ貴様等!!」
「あ、あの……」

 恐る恐る言うのはノゾムだ。

「つ、次、オレ行ってもいいっすかね……?」
「あ? ああ、良いぞ」

 ——しめた!! 常識人のノゾムなら、このアホみたいな大喜利ムードを軌道修正できるはずだ!!
 確かにノゾムは常識人だ。
 このメンバーの中では比較的落ち着いており、まともである。
 そう、彼の口からこの期に及んでボケた発言が出るわけがないのである。



十六夜ノゾムの去年の反省:身長が足りなかった事



 と思っていた時期がヒナタにもありました。

「テメェの身長は別にどうでもいいだろうがぁぁぁぁーっ!!」

 思わずヒナタはノゾムをどつきまわす。
 
「オ、オレは本気ですよ!! いけないんだ!! 身長が低い人馬鹿にしたら!!」
「アホかぁ!! それとこれとは話が別だろ!! もっと別に書くことがあるだろ!!」
『ちなみにあたしの反省は、”白陽とラブラブする時間が少なかった”だよ!』
「十分足りてるだろ、年中発情兎!!」
「そして、オレの今年の抱負はぁぁぁーっ!!」

 

十六夜ノゾムの今年の抱負:身長後10cm伸びろ



「伸びねーよ!! 少なくとも劇中の時間がサザエさん時空に入ってるうちは、どうあがいたってお前の身長は伸びやしねえよ!!」
「入ってないでしょ!! 単に作者の更新が遅いだけです!!」
「違うわ。ポケモンの小説を書き始めたからよ」
「大丈夫です! ノゾミちゃんが可愛いから何にも問題は無いですね!」
「それは問題あるけど!?」
『ちなみにあたしの今年の抱負は、”アイスをもっと食べる事”だよ!』
「腹壊すし、最早白陽関係ねぇ!!」
『色気より食い気だよ!』
「ああ、もう違う!! そうじゃねえ!! こういうのがやりたかったんじゃねえんだよ!! 来たるD・ステラ、俺は単にチーム全体の士気を上げたかっただけなのに!! たまにはリーダーらしくこういうことをやりたかっただけなのに!!」
「全く騒がしい奴だ」

 ばさり、と言って捨てるのはレンだ。

「此処は言い出しっぺであるこの僕がキッチリ、去年までの反省と今年の抱負を宣言してやろう」

 ——お、おおお、流石レン!! 普段はアレだが、締める時はきっちり締めてくれる頼もしい奴!!
 ライバルとして、そして頼れる仲間としてもヒナタは彼に——




黒鳥レンの去年の反省:美学



 ——最早反省でも何でもねーよ!!
 大きな信頼を抱いたのが間違いであったと反省したのはヒナタであった。

「ちょっと待てや!! この二文字の意味を解説しやがれ!! お前は反省の意味を辞書で引き直して反省してこい!!」
「何を言う、ヒナタ。思えば去年の僕は、調子に乗って美学美学連呼するキャラに再び成り下がっていたと思うのだ。はい、反省」
「言うてそれ番外編の短編だけだったと思いますが……」
「しかも反省してる様子が見られない!!」
『ちなみに、ボクの去年の反省は”出番”です』
「二文字だけで伝わってくる生々しい現状!!」
「さっぱり出番が少ないのは作者も理解しているらしいわね」
「そして、今年の抱負は——」




黒鳥レンの今年の抱負:美学



「嘗めてんのかテメェ!!」
「何だと貴様!! これは今年はちょっと美学を自重しようかなー、という心の現れだ!! それが何故貴様には分からん!!」
「常人に分かってたまるか!!」
「まあ、レンから美学取ったらただの五月蠅い三枚目だし、多少はね?」
「地味に酷いっすよコトハ先輩!!」
「ちなみにアヴィオールの今年の抱負は何なんですか?」
『ふふ、”出番”ですよ』
「二文字で分かる現状への飢餓感——!! これ以上更に出番が欲しいんですか! 貪欲なその姿勢、淡島ホタル、感激です!!」
「感激すんじゃねえ!!」
「あーもうどうするのよコレ」
『仕方ないので僕らでどうにかしますかにゃ』
「そうねえ……ニャンクスはまともで助かるわ」
『ち、ちなみに、僕としては、新年のコトハ様も麗しくて美しくて愛らしくて、ニャヒヒ……』
「ねえ、自重して!? お願いだからね!?」
『百合ノーカン、ノットNTR!!』
「それはギャグで言ってるのよね!?」

 呆れたように言うコトハ。
 目の前では既に、ヒナタとレンによる取っ組み合いが始まっていた。
 そしてそれを笑顔で写真で納めるホタルに、止めに行くノゾム。
 彼ららしい一幕ではあるのかもしれない。
 収拾のつかないまま終えるのもアレなので、コトハは振り向くと言った。
 自分と、ヒナタがまだ反省と抱負を言っていないが、どうせロクなことになる予感がしないのでやめておく。
 しかし、ある意味自分達らしい締め方だ。



「それでは、皆さんの今年の抱負は何ですか?」
『今年も一年、頑張りましょうにゃ!』