二次創作小説(紙ほか)

Act4:リターンオブ・サバイバー ( No.86 )
日時: 2015/05/23 11:17
名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: oLjmDXls)

 ***


 ノゾムと流星魚αのデュエル。現在、ノゾムの場には《アクア操縦士 ニュートン》に《アクア・ガード》。
 一方の流星魚αは、《威嚇するスマッシュ・ホーンα》をバトルゾーンに出していた。


威嚇するスマッシュ・ホーンα(アルファ) C 自然文明 (3)
クリーチャー:ホーン・ビースト[サバイバー] 2000+
SV−バトルゾーンにある間、このクリーチャーのパワーは+1000される。
サバイバー(このクリーチャーがバトルゾーンにある間、自分の他のサバイバーも上のSV能力を得る)


 さらに、序盤からのマナ加速により、現在のマナのカードは4枚。
 そして、今のマナチャージで5枚となった。

「敵影確認……現レヨ、《ツインヘッド・タートルβ》」


ツインヘッド・タートルβ(ベータ) UC 水文明 (5)
クリーチャー:ゲル・フィッシュ[サバイバー] 2000
SV−このクリーチャーが攻撃するとき、カードを1枚引いてもよい。
サバイバー(このクリーチャーがバトルゾーンにある間、自分の他のサバイバーも上のSV能力を得る)


「へっ、旧式種族なんざに負けてたまるかってんだぃ! 行くぜ、俺のターン!!」
『気をつけて、ノゾム! 油断は大敵だよ!』
「分かってらぁ! とっととぶっ倒してやるぜ!」
『それが油断って、何で分かんないかな……』

 クレセントの心配をよそに、ノゾムも負けじとカードを引く。所詮、敵はパワーの低い雑魚敵である、という認識でしかなかったのだ。
 事実、そうである。今は。

「オレは《アクア隠密 アサシングリード》を召喚! 《ツインヘッド・タートル》をバウンスするぜ!」

 《アサシングリード》は現れた刹那、《ツインヘッド・タートル》の懐に切り込み、そのまま水流で押し流していく。
 流星魚αの手札へ戻されたのだ。
 だが、その程度で怯む敵ではなかった。

「敵三体、殲滅準備……! 呪文発動、《スーパー炎獄スクラッパー》」
「げっ」

 今度は地獄の業火によって、ノゾムの《ニュートン》と《アサシングリード》が破壊される。
 しかし、クリーチャー中心のデッキなのに、ブロッカーを何故破壊しなかったのだろう、とノゾムには疑問符が浮かんでいたのだった。サバイバー自体は知っている。しかし、余りにも古い種族でどんな効果のクリーチャーが居たかなんて知らないのである。ヒナタは知っていそうな素振りを見せていたが、これがやはり知識面における上級生と下級生の違いなのだろう。
 それはともかく、ノゾムは守りを固めることにした。手札があまりよろしくないのである。
 -----------畜生! 訳の分からん種族だ! 何してくるか、全く分からねぇ!

「オレのターンだ! 《アクア・スーパーエメラル》を召喚し、俺の手札とシールドのカードを入れ替える! ターン終了だ!」

 準備を着実に整えていくノゾム。
 しかし、相手は更なる攻め手を用意していた。

「《流星魚α》召喚……! コレニヨリ、我ガサバイバーハ全テブロックサレナクナル!!」
「ブロックされない!?」

 
流星魚α(スターブルー・フィッシュ アルファ) C 水文明 (6)
クリーチャー:フィッシュ[サバイバー] 3000
SV−このクリーチャーはブロックされない。
サバイバー(このクリーチャーがバトルゾーンにある間、自分の他のサバイバーも上のSV能力を得る)


 この能力は地味に厄介だ。ブロッカーが置物になってしまったのである。

「くそっ、ブロックされねえ、か! だけどな! こちとら、ボケッてしてた訳じゃねえんだぜ! 時間は稼げた!」

 ノゾムの高らかな宣言と共に、ノゾムの手札から新たなクリーチャーが現れた。

「行け、《龍覇 ガンバライダー》召喚だ!」

 ノゾムが繰り出したのは、低コストのドラグナーであった。
 さらに、それだけではない。

 
「効果で、《立体兵器 龍素ランチャー》を超次元ゾーンより装備する!」


立体兵器 龍素ランチャー P 水文明 (2)
ドラグハート・ウエポン
これを装備したクリーチャーが攻撃する時、カードを1枚引いてもよい。
龍解:自分のターンの終わりに、これを装備したクリーチャーがタップされていれば、このドラグハートをフォートレス側に裏返してもよい。



 《龍素ランチャー》は、装備者が攻撃するたびに手札を補充することが可能なドラグハートだ。
 しかも、まだ”2回”の龍解を残している。

「ターン終了だ!」
「我ノターン……」

 此処で、一気に流星魚αは動いてきた。

「……《ブレイドラッシュ・ワイバーンδ》、召喚……!! サバイヴ発動、我ガクリーチャーハ全テW・ブレイカートナル!!」


ブレイドラッシュ・ワイバーンδ(デルタ) VR 火文明 (7)
クリーチャー:アーマード・ワイバーン[サバイバー] 5000
SV−W・ブレイカー
サバイバー(このクリーチャーがバトルゾーンにある間、自分の他のサバイバーも上のSV能力を得る)



 これにより、《スマッシュ・ホーン》と《流星魚α》は打点が一気に増えた。
 《ブレイドラッシュ・ワイバーンδ》は、自分のサバイバー全員にW・ブレイカーを追加するサバイブ効果を持つのである。
 
「いや、大丈夫だ!! まだこっちにはブロッカーがある!!」
『ダメだよ、ノゾム!! 相手の《流星魚α》の効果で、こっちのブロッカーはほぼ置物になっちゃってるんだよ!?』
「くそったれ! 此処でアンブロッカブルが生きてくるかぁ!?」
「行ケ、《スマッシュ・ホーンα》デW・ブレイク!!」

 都合よくシールド・トリガーが来るわけも無く。
 ノゾムのシールドはブロッカーをすり抜けられて、無防備に2枚叩き壊された。
 さらに、今度は《流星魚α》がシールドを叩き壊す。シールド、残り1枚。
 手札にシールドを加えていく。

「これがサバイバーの戦い方……! 打点と味方の能力共有で、低いパワーを補ってやがる!」
『どうするの、ノゾム!』
「オレに言われても困るっつーの! ブロッカーは役に立たねぇし、どの道、《スマッシュ・ホーン》のパンプアップが地味に厄介だ。小型クリーチャーじゃ、殴り返そうにも殴り返せねぇ!! だが……」

 砕かれたシールドの破片が光の束になって集束した。
 今、《流星魚》が殴ったのは、先ほどノゾムが《アクア・スーパーエメラル》で入れ替えたシールドであった。

「S・トリガー発動! 《幾何学艦隊 ピタゴラス》で、てめーのクリーチャー2体をバウンスするぜ! まずはタップされていない《ブレイドラッシュ・ワイバーン》、そして《流星魚α》をバウンス!」

 敵の場から、2体が消滅した。さらに。

「オレのターン! 《アクア・ガード》を《超閃機 ジャバジャバック》に進化!! そして《スマッシュ・ホーン》を攻撃し、破壊する!」

 流れが向いてきた。
 これで、相手の場は全滅だ。

「《ガンバライダー》でシールドブレイク!」
「ギッ……」
「効果でカードを1枚引くぜ。そして、ターンの終わりに《龍素ランチャー》の装備主がタップされているため-----------」

 《龍素ランチャー》が光り輝いた。それは、龍の魂を要塞へ閉じ込め、完全なる龍として復活させるための準備だ。
 龍素を充填し切ったドラグハートは、要塞・フォートレスへと姿を変えるのだ。
 

「2D龍解!! 《龍素戦闘機 エウクレイデス》!!」