二次創作小説(紙ほか)
- Act4:リターンオブ・サバイバー ( No.87 )
- 日時: 2015/06/01 01:44
- 名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: oLjmDXls)
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場面変わり、ホタルとガリア・ゾールαのデュエル。現在、ホタルの場には《奇跡の玉 クルスタ》、《ピース・ルピア》の2体。
一方のガリア・ゾールαの場には《威嚇するスマッシュ・ホーンα》、《フウセンアワダケβ》の2体のクリーチャーが睨みを利かせていた。
ホタルの場にいる《クルスタ》は、新種族:ジャスティス・オーブ。ジャスティス・ウィングのオーブが意思を持ち、クリーチャーとなったものだ。
『編成がより攻撃的になっているな』
ハーシェルが自分の心に呼びかけてくる。
「はい、より攻撃的にしたんです」
『成る程。だが、奴もそう簡単に勝たせてはくれまい』
ガリア・ゾールのターン。現在、敵のマナは5枚溜まっていた。
「私ノターン、《鉄壁の守護者 ガリア・ゾールα》ヲ召喚」
来た。敵の分身となるクリーチャーだ。
次の瞬間、《ガリア・ゾールα》から透明な防御壁が現れる。それが全てのサバイバーを覆っていく。
「サバイヴ発動。サバイバーハ全テ、ブロッカートナル」
鉄壁の守護者ガリア・ゾールα(アルファ) C 光文明 (5)
クリーチャー:ガーディアン[サバイバー] 2000
SV−ブロッカー
サバイバー(このクリーチャーがバトルゾーンにある間、自分の他のサバイバーも上のSV能力を得る)
これは地味な被害だ。《スマッシュ・ホーン》で全員のパワーは+1000されている。
しかも、《フウセンアワダケβ》の破壊されたらマナに送られる効果も発動しやすくなったといえる。
「ターンエンドダ」
「私のターン!」
カードを引くホタル。今回はハーシェルが居るからか、より心持ちは強くなっていた。
「呪文・《ヘブンズ・チャージャー》! 《ガリア・ゾール》をタップします!」
そして、チャージャーの効果により、使ったカードをマナゾーンへ送るホタル。これで5マナだ。
「そして、《ピース・ルピア》で《ガリア・ゾール》を攻撃です!」
「《フウセンアワダケβ》デ、ブロック」
2体のバトルが始まった。しかし、《ピース・ルピア》の放った光弾で《フウセンアワダケ》は一瞬で塵と化す。
破壊されたときの効果で、《フウセンアワダケ》はガリア・ゾールのマナゾーンへ。
「ターン終了です!」
『《ピース・ルピア》は地味にパワーが4000と高い。今のは良かったぞ』
「しかも、破壊されても相手をタップできますから!」
得意気に言うホタル。
しかし、ガリア・ゾールは次なる手を用意していた。
「私ノターン。《ギガリングα》召喚」
今度は、場のサバイバー全員に黒い霧がかかった。
何やら怪しい雰囲気だ。
「サバイヴデ、場ノ全員ハスレイヤートナッタ」
ギガリングα(アルファ) C 闇文明 (5)
クリーチャー:キマイラ[サバイバー] 2000
SV−スレイヤー
サバイバー(このクリーチャーがバトルゾーンにある間、自分の他のサバイバーも上のSV能力を得る)
これによって、ガリア・ゾールの場のサバイバーは、ブロッカーを持つスレイヤーとなる。
これでは迂闊に攻撃できない。
「ターン終了ダ」
これでは、攻めづらい。攻撃しようとすれば、パワーかスレイヤーのどちらかの要因で破壊されてしまう。
「私のターンです! とりあえず、《ガガ・ピカリャン》召喚! 効果でカードを1枚引きます! ……ターン終了です」
《ピース・ルピア》は相手プレイヤーを攻撃できない。スレイヤーもいる今、ホタルは攻める手を止めてしまったのだった。
それを好機と見たのか。ガリア・ゾールはさらなる手段に出た。
「《光器ペトローバ》召喚。サバイバーヲ指定、サバイバーノ攻撃力ヲ4000アップ」
光器ペトローバ SR 光文明 (5)
クリーチャー:メカ・デル・ソル 3500
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、メカ・デル・ソル以外の種族を1つ選ぶ。その種族のクリーチャーすべてのパワーは+4000される。
相手がクリーチャーを選ぶ時、《光器ペトローバ》を選ぶことはできない。
自ら以外の種族をパンプアップするペトローバ。これにより、ガリア・ゾールの場のクリーチャーは完全にホタルのクリーチャーのパワーを上回った。
---------失敗しました……! もたもたしてる間に、手に負えなくなるほど強くなるなんて!
「ターン終了ダ」
何とかして、攻勢に出たいところだ。
「どうにかしないと……! とりあえず、《クルスタ》を《聖球 リブリバリア》に進化!」
現在、これによってホタルの場のクリーチャーは《リブリバリア》(P6000)と《ピース・ルピア》(P4000)、《ガガ・ピカリャン》(P2000)の3体となった。
一方、ガリア・ゾールは《ガリア・ゾールα》(P7000)、《スマッシュ・ホーンα》(P6000)、《ギガリングα》(P7000)、《光器ペトローバ》(P3500)の4体。
純粋なパワー勝負でも、物量でも負けているのだ。
「私ノターン……。行クゾ、《スマッシュ・ホーン》進化ッ!! 《シータ・トゥレイト》ニ!」
シータ・トゥレイト P 自然文明 (6)
進化クリーチャー:サバイバー 3000
進化−自分のサバイバー1体の上に置く。
S・トリガー
このクリーチャーがバトルゾーンにある間、バトルゾーンにある自分のクリーチャーはすべて、それぞれの種族に加えてサバイバー種族を得る。
現れたのは、虎、カマキリ、植物がキメラのように合体したクリーチャーだった。
その効果により、《ペトローバ》の肉体が、ベキベキと音を立てて膨れ上がっていく。
『まずいぞ、ホタル! 《シータ・トゥレイト》の効果で、《ペトローバ》がサバイバーになってしまう!』
「え!? ってことは------------!!」
《光器ペトローバ》(P7500)、《シータ・トゥレイト》(P7000)。
このままでは、もうブロッカーでは凌ぎきれない。他のクリーチャーのパワーはそれぞれ1000下がったが、《スマッシュ・ホーン》はかなり軽量のクリーチャー。
つまり。
「《スマッシュ・ホーン》ヲ再ビ召喚。一斉攻撃ニ入ル……!!」
召喚しやすいということだ。これにより、全員のパワーが再び+1000された。もはや、ただのブロッカーで止められる量ではないのだ。
「《シータ・トゥレイト》デ、シールドブレイク!」
「くっ……! 《ピース・ルピア》でブロックします!」
破壊された《ピース・ルピア》だが、その能力によって《ペトローバ》を止める。
しかし、攻勢は未だ止まらず。
「《ギガリングα》デ、シールドブレイク!」
「きゃうっ!」
ついに、敵の侵攻はシールドに及び始めた。
シールド、残り4枚。
「ターンエンドダ……!」
最低限の守りは残したのか、自らは攻撃に出向かなかった、ガリア・ゾール。
しかし、この状況はかなりまずい。
「私のターン……! 引かないと……!」
怖い。この一手を引くのが。まるで、デッキが手から遠ざかっていくようだった。
「ドロー……!」
ぴん、とホタルは直感で感じた。
まだ、諦めるのは早い、と。
『俯くのはまだ早い! 真の救世主とは! 諦めなければ、必ずやってくるのじゃ! ワシはヌシの騎士(ナイト)になるのだと、決めたのだからな!』
「……ありがとう、ハーシェル」
まだ、ホタルは自分に希望が残されていることを確信した。
----------まだ、闘える!
「行くよ」
言葉を紡いだ彼女の瞳は、輝いていた。
なぜなら、手札に来たのは-----------
「天を突け! 純潔と純粋を司るユニコーンよ、天命に誓って私を護りなさい! 《麟英雄 一角のハーシェル》召喚です!」