二次創作小説(紙ほか)
- Re: 【進撃】生き方選択【設定うろ覚え】 ( No.3 )
- 日時: 2014/07/05 23:10
- 名前: 天良 (ID: VhEnEiwQ)
それから三年ほど。
アイツは捕まってしまい、調査兵団に入団した。
残念だなと溜め息をついては、街に住む輩を殺していった。
俺は地下街という小さな世界の中心にいる人間であり、玩具を与えられる王様。だが、この広い世界の王様の様に弱くは無い。
外に出ようと足掻くも悪足掻きと見なされるって訳だ。
死にたいよ。本当。
でも、ある日、おれは大きな穴を見付けたんだ。
それが悪夢の始まりだな。
ドンドンと巨人がやって来ては穴が空いていく。
嬉しい。とても嬉しくて、穴に続く壁を無我夢中で登っていった。
楽しかった。ほんとうに。愉しい。
ふと見上げるとそこには星空。
曇っている空からは微かに瞬く星と静かに鼻に落ちる雨が。
その雨は人の鮮血と混ざりあうと、むせ返りそうになる臭いが辺りに漂う。懐かしい。だが、皮肉にもその出来事は思い出せない為、頭が痛くなる。
馬を走らせ、絶望に暮れる人々の目には、僅な希望も見れなかった。
「……ねぇ!君!」
振り返るとポニーテールのゴーグルを着けた女が、立っている。その女の目には、他の奴らとは違う、光が見えた。
「…名前……とか、あるかな!?」
「名前か?」
頷いてより一層笑顔を濃くする。その期待に応えるように、こちらも笑みを深めた。
「アルト・ブルートって名前かもな?アンタは?」
「私は、ハンジ・ゾエ。ハンジでいいよ。なら、アルトでいいね?」
「おう!」
握手を交わして、拳骨を合わせ、子供の様に笑って肩を組んだ。
後ろから低い声が聞こえたが、女は無視をしている為、自分も無視しておこう。
「おい!」
「……なーに?リヴァイ?焼きもちかい?」
「冗談はよせ、クソメガネ。」
リヴァイと呼ばれた男。
それは、昔見た男だった。
相も変わらず、輝いているのか濁っているのか鈍いのか……分からない光を持つ男だった。そして、赤黒い緑色の羽織っているマントだけ。裏に羽根の印がついているが。
「誰と話してたんだ?」
「あー、アルトって子とだよ。リヴァイ、知ってる?」
少し期待していた。
「……知らねーよ。」
ふてぶてしいその態度。本当に気に食わない。
「そうか……じゃあ!アルト、また会う日まで!」
どうして皆、俺の元から離れていく。
「……ん?」
「ハンジ……ゾエさん……」
「なんの真似だ。」
腕を掴んだ俺の手を、強い力で、跡がつくかの様な力で握ってきた。
痛い。これを言えば終わる。その意思で俺は口に出した。
「……俺を……仲間に…してくだ……さい…」
小っ恥ずかしい台詞だが、後ろの金髪は頭を掴み、上へ向けた。
「入ってもらうからには、人類に貢献してくもらうぞ。」
その声はどこかで聞いていた気がした。
ずっと、想像していた……創造していた声だったのかもしれない。
いや、昔聞いた声だな。
うん。
