二次創作小説(紙ほか)
- Re: FAIRYTAIL「毒花の住処」 ( No.102 )
- 日時: 2015/03/06 21:55
- 名前: 有栖 ◆n4kxWl0qaU (ID: 8y9cmuB3)
第36話「闇と光逆転魔法」
「ジェラール…あの野郎何でこんな所にいやがるんだ」
グリフォンに変身したフェーリの背中でナツが呟く。
その時、2人の頭にヒビキの声が聞こえて来た。
「“よかった…誰もつながらないからあせってたんだ”」
「どこだ!?」
「“静かに!!敵の中におそろしく耳のいい奴がいる。
僕たちの会話はつつぬけている可能性もある。だから君達の頭に直接語りかけてるんだ”」
ヒビキは今からエルザがいる場所の地図を頭にアップロードする、と言う。
その数秒後、元々知っていたかのように道が分かりフェーリは更にスピードを上げた。
「ナツさん、ウェンディさん達を落とさないようにしててくださいね」
「おう!」
それから数分後、迷うことなくエルザの元に辿り着く事が出来た。
ナツはウェンディ達を地面に降ろし、フェーリの変身が解ける。
「起きろウェンディ!頼む。エルザを助けてくれーっ!!!」
「乱暴すぎるよナツくん!やめてくれ…」
ルイが乱暴にウェンディを揺するナツに制止をかける。
「ひっ…ごめんなさい…私……」
目を覚ましたウェンディにナツが土下座する。
「今はそんな事どうでもいい!エルザが毒蛇にやられたんだ!!!助けてくれ!頼む!」
六魔将軍を倒すにはエルザの力が必要。
ウェンディは任せて下さい、とエルザの体内にある毒を消し始めた。
その内、エルザの顔色は完全によくなる。
どうやら毒は全て消え去ったらしい。
安心した一同にシャルルがこれ以上、天空魔法を使わせるなと言う。
この魔法はウェンディの魔力をたくさん使うからだ。
後はエルザが起き上がったらついに反撃の時。
ニルヴァーナは渡さないと意気込んでいる時、突然森の中心らへんから黒い光の柱が立つ。
「あれは…ニルヴァーナなのか……!?」
「まさか六魔将軍に先を越された!?」
「あの光…ジェラールがいる」
ナツは黒い光の柱を睨みつけその方向へと走り出した。
あいつは俺が潰すんだと。
ナツを追いかけようとヒビキが言うとシャルルがエルザがいない事に気付く。
きっと“ジェラール”という名前を聞いていたのだろう。
「どうしよう…私のせいだ……私がジェラールを治したせいで………
ニルヴァーナ見つかっちゃってエルザさんや…ナツさんや……」
ネガティブな思考に走るウェンディにイルは近付き彼女のおでこに手を当てる。
「ウェンディちゃん、少しだけ眠ってて…説明は夢の中で」
するとエルザの時動揺に手から光が漏れ、ウェンディがそのまま眠りに着いた。
倒れようとするウェンディをイルが支えおぶる。
「ちょっと!どうしていきなり眠らせてんのよ!!」
「夢を見たんだ。ヒビキくんがウェンディちゃんをこのタイミングで攻撃する予知夢を」
どうして攻撃したのかは知らないけどね、とイルは笑ってからヒビキの方を見る。
ヒビキは確かに気絶する程度の軽い攻撃をしようとしていた、と言った。
- Re: FAIRYTAIL「毒花の住処」 ( No.103 )
- 日時: 2015/03/09 14:07
- 名前: 有栖 ◆n4kxWl0qaU (ID: 8y9cmuB3)
とにかくナツを追いかけようとみんなが走り出す。
「納得出来ないわね。もしロリコンがいなかったらあんたはウェンディを攻撃したのよね。
確かにウェンディはすぐぐずるけどそんな荒っぽいやり方…」
「仕方なかったんだよ」
本当のことを言うとヒビキはニルヴァーナの事を知っている。
ただ、その性質上誰にも言えなかった。
この魔法は意識してしまうと危険だからだ。
だから一夜もレンもイヴも知らない。
ヒビキだけがマスターから聞かされていた。
これはとても恐ろしい魔法。
光と闇を入れ替える、それがニルヴァーナ。
しかしそれは最終段階。
まず封印が解かれると黒い光があがる。
黒い光は手始めに光と闇の狭間にいる者を逆の属性にする。
強烈な負の感情を持った光の者は闇に堕ちる。
ウェンディを気絶させようとしていたのはこの為だ。
それがこの魔法のことを黙っていた理由。
+++
「何してんのよグレイ!」
ナツを追いかけたどり着いた先にいたのはナツを攻撃しようとするグレイの姿。
イカダの上に乗せられて動く事は出来なそうだ。
ハッピーが助けに行こうとするが氷漬けにされ、叶わず。
「・ハッピーは空を飛ぶ・運べるのは1人・戦闘力はななし。情報収集完了」
「なに言ってんのよグレイ…しっかりして…」
「グレイから見たルーシィ。・ギルドの新人・ルックスはかなり好み・見た目によらず純情・星霊魔道士
ほう……星霊ね…面白い!!!」
そう言ってルーシィに攻撃するグレイ。
しかし咄嗟にヒビキが防御し、彼はグレイではないと言う。
次に彼はルーシィへと変身。
「星霊情報収集完了。へぇ…すごい。サジタリウスお願いね」
「がはっ」
偽ルーシィがそう言うとサジタリウスはいきなりヒビキを攻撃。
星霊を操られたらしい。
「イルさん!ウェンディを連れて逃げて!」
「俺の魔法は戦闘向きじゃない。そうさせて貰おうかな。こいよ、フェーリ」
「仕方ありませんね」
フェーリは大きな狼と変身しイル達を乗せて走る。
「私も行くわよ!」
シャルルも翼でフェーリ達の後を追った。