二次創作小説(紙ほか)

Re: FAIRYTAIL「毒花の住処」 ( No.22 )
日時: 2014/11/02 09:29
名前: 紫苑有栖 (ID: 4lMk69pY)
プロフ: もとらみあすけいるしょぞく

第5話「元蛇姫の鱗所属」

「この騒ぎは何事かねっ!!」

「聞いてください。もうすぐここに敵が攻めてきます。
そいつらは森の遺跡に住みついてて、
みんなの体をそんな姿にした犯人たちなんです」


ルーシィは丁寧に説明するが村長は月を壊せとの一点張り。
何よりも息子であるボボを殺してしまったことを根にもっているのだ。

「姫、準備が整いました」

そんな時、ルーシィに声がかかる。
声をかけたのは星霊であるバルゴだ。
バルゴの言う準備とはつまり落とし穴を作ること。

ほとんどの人はそんなの引っ掛からないだろうと思っていた。
リンも例外ではない。

「ルーシィさん!何か近づいてきますよ!!」

門を開けると、遠くから見えてきたのはグレイをおぶるナツの姿。
ルーシィはすぐに来ては駄目、と言う。
それで何とか止まったナツに安心するが…

「何だこれ」


「! アイスメイク、フロア!!」

作った落とし穴を踏んでしまうナツ。
落下を防ぐ為にリンはすぐに穴に床を作った。

「あっぶねーな!こんな時にオチャメした奴ァ誰だコラァ…」

「ルーシィだよ…、」「ちょ、リン!」

「やっぱりか!」


「違うのよーっ!!」

リンは氷の床で滑り転んだナツを起き上がらせる。


「置いていって悪かったな、ナツ。……グレイはダウンか」

「あぁ……」

リンはそっとグレイを地面へ下ろす。
そういえばあいつらはまだ来ないのか、とナツは言った。

道が分からなくなったナツは一度、山に登って居るために遅くなった。
それでも来ない、というのは少しおかしい。


「な…何だアレは!!?」

村人の1人が空を指す。
そこに飛んでいたのはあのネズミ。
手には何かゼリーのようなものが入ったバケツを持っている。

バケツから少しこぼれたゼリーが村へ落ちるとそれは地面を溶かしてしまった。

村人たちが騒ぐ中でネズミは思いっきりバケツの中身をバラまいた。
ナツは村の中心へ集まれ、と集合を掛ける。


「右手と…左手の炎を合わせて…火竜の…煌炎!!」

中心を爆散させ、何とか村の人達は全員、無事。

「村は大変なことになっちまったけど…村人はみんな助かったな」

「そうですね」


その時、降りてきた3人の影。

「零帝様の敵は全て駆逐せねばなりません。

せめてもの慈悲に一瞬の死を与えてやろうとしたのに……
どうやら大量の血を見る事になりそうですわ」

シェリー、トビー、ユウカの3人だった。

Re: FAIRYTAIL「毒花の住処」 ( No.23 )
日時: 2014/11/06 07:49
名前: 紫苑有栖 (ID: Z6QTFmvl)


「村人約50、魔道士3。20分ってとこか」

「オイラもいるぞ!魔道士4だ!!」
「私もいることをお忘れなく。魔道士は5です」


村人はグレイを背負ってこの場から逃げて行く。
それをシェリーとネズミは追い掛けて行った。
どうやらルーシィも一緒のようだ。

ハッピーは見に行く、とルーシィの方へ飛んで行った。


「こっちは俺が…かたづけとく!」

「じゃあオレはこっちをやろうか」

ナツがトビーへ。リンがユウカへ向かう。
それぞれ魔法を当てる。
しかしトビーは魔法は当たったものの、すぐに起き上がり、
ユウカは魔法そのものを打ち消す。

「なんて冷たい氷だ。もしかすると零帝様より冷たいか?」

相手を睨みつける2人。

「だが俺たちもかつては名のあるギルドにいた魔道士。
そう簡単にはいかんよ」

魔道士ギルド、蛇姫のラミアスケイル
あの岩鉄のジュラがいるギルドの元メンバー。


「うるさいよ」「知らねーな」

ほぼ2人同時に攻撃を仕掛ける。
依頼人を狙う邪魔者、つまり妖精の尻尾フェアリーテイルの敵。
戦う理由はそれだけ。

トビーとナツも戦闘を始める。

「波動」

「アイスメイク…!」


波動の性質に気付き、シールドを出す前に避ける。
リンの攻撃の合間に波動を打ち出す。

ユウカの作り出す振動は全ての魔法を中和する。
つまり魔法を通さない魔法。


「全ての魔道士は俺の前では無力だ!」

「そんなことないと思うが?」

ユウカの波動を上へ避けた後に彼の後ろへと回る。

「無駄だ」

しかし彼はすぐに振り返り波動の盾を作る。
リンはバックして距離を取った。


「この短時間でオレはテメェの攻撃の仕草、癖。
そして“弱点”を全て見破ったと言ったら?」

「そ、そんなこと…!波動!!」

「ほら、まただ。テメェは必ず魔法を出す前に同じ動作をする」

向かってくる波動を避けながら再びユウカへ近づいて行く。


「そんな癖など!」

「ほら、まただ」

「くそっ!!何でだ!」

焦りを見せ始める彼にリンは不敵に笑う。

「アイスメイク…氷華アイスフラワー

氷の塊はユウカへと近付くが波動の盾を展開。
しかしそれは波動で中和される前に爆発。


「囮!」

「残念、もう遅いぜ?アイスメイク…針雨シャワー

上から降る氷の礫に防御を取ろうとしたユウカだが、
間に合わずに針雨の餌食となった。


「そんな短時間で全て分かる訳ねーだろ?ばーか」