二次創作小説(紙ほか)
- Re: FAIRYTAIL「毒花の住処」 ( No.24 )
- 日時: 2014/11/08 10:07
- 名前: 紫苑有栖 (ID: axyUFRPa)
- プロフ: せいれいとあやつりにんぎょう
第6話「星霊と操り人形」
ルーシィ。
何とか、ネズミには潰されずにすみこちらでも戦闘は既に始まっていた。
一度シェリーの魔法、人形劇に星霊を操られたが
強制閉門することができたルーシィ。
強くなっている、と思ったルーシィは調子に乗って来ていた。
子犬座のプルーを召喚しわざと操られる。
そのすきにムチで攻撃をするルーシィ。
シェリーはすぐに避け操り解除をした後、次に岩を操る。
岩なんて壊せる星霊なんていたか、と考えながらルーシィは走り逃げる。
逃げた先にあったのは海。
何かを思い付いたルーシィはアクエリアスを呼び出した。
シェリーはすぐにアクエリアスを操る。
「フフ…これでアクエリアスは使えませんわ。
とっとと帰らせなさい」
「いやよ。これ…あたしの切り札なんだから」
その言葉を聞いたあと、攻撃は再開される。
しかしアクエリアスはシェリーを巻き込み両者ともフラフラにした。
ルーシィは最後に一撃を食らわせる。
「アンジェリカ。私の仇を討って…」
そう言うと森から出てきたネズミ。
ネズミは魔力を使い過ぎたのか、足が動かないルーシィを襲う。
“ザン”
ただネズミは、エルザの剣によりぶっ倒れた。
「エルザ!」
名前を読んだルーシィをエルザは睨みつける。
「………さん」
「私がなぜここにいるかわかっているな」
「あ…いや…その……連れ戻しに……ですよね?」
ガクガクと震えるルーシィへ向かう1匹の猫。
ハッピーはエルザの姿をみるなり逃げ出す。
しかし呆気なく捕まった。
ルーシィがこの島を救ってあげたい、というがエルザは興味がない、と。
「貴様等はマスターを裏切った。ただですむと思うなよ」
剣先をルーシィに向け、言い放った。
「(こ……怖い…)」
+++
「…こっちも終わったし、ルーシィのトコ行くか。フェーリ」
「はい。ナツさんはどうするんですか?」
「俺は遺跡に向かうぜ!」
「分かりました。行きましょう、リン」
それぞれ行く場所へと向かう。
フェーリとリンは空からルーシィを探す。
ネズミが倒れているのを見つけて降りてみたが、
シェリーが倒れているだけで誰もいないのを確認し再び探しに行く。
「何処に行ったんだ…ハッピーもいねーし……」
「そろそろ暗くなって来ましたね……」
「仕方無い。今日は野宿か」
暗闇での探索は危険だと判断したリンは安全そうな場所を見つけ休む。
遺跡の方に見えるのは月から届く紫の光。
その光を見ている内にリンの目は閉じていく。
「では取り敢えず村の皆様が避難した場所を探して見ますか?」
「……あぁ、そうすっか(グレイの様子も気になるし)」
翌朝。
ひと通り探索しいないのを確認して目的を変える。
村人が避難した場所、資材置き場は見つけるのに時間はかからなかった。
すぐに降りて村人から話を聞くリン。
テントへ来い、と。
- Re: FAIRYTAIL「毒花の住処」 ( No.25 )
- 日時: 2014/11/09 12:14
- 名前: 紫苑有栖 (ID: 4lMk69pY)
「………エルザ」
テントの中に入り、出迎えたのはエルザの姿。
後ろではハッピーとルーシィが縄で縛られている。
「(見つからない訳だ…)」
「大体の事情は聞いた。
おまえはナツたちを止める側ではなかったのか?リン」
リンはエルザの顔を見て黙る。
「あきれて物も言えんぞ。ナツは一緒じゃないのか?」
「ナツは遺跡に向かった」
「分かった、遺跡だな。見つけ次第ギルドに戻る」
その言葉にエルザを睨み付けるリン。
「事情を聞いたならこの島で何が起こっているのか知ってるだろ?」
「それが何だ?私はギルドの掟を破った者を連れ戻しに来ただけだ。
それ以外の事には一切興味ない」
この島の人達の姿も見ている。
しかしエルザは正式に受理したギルドの魔道士に任せるのが筋だ、
と言って帰るという選択肢を変えない。
「そうだな、お前はそんな奴だった。でもオレは帰らねーぞ」
「何だと?お前までギルドの掟を破るつもりか」
エルザは換装で取り出した険をリンの首元に突きつけた。
しかしリンはそれを予想していたのか、何も動じず目を閉じる。
「ギルドの掟…か。
別に妖精の尻尾に恩を仇で返す気はない。
妖精の尻尾には感謝してるんだ。だけど…」
テントの中に静寂が訪れる。
リンは目を開きエルザの目を見て言った。
「もう時間がないかも知れないんだ。
オレのやりたいようにやらせてもらう」
エルザの目が見開かれる。
「……殺したければ殺せばいい。オレも、この島の村人も」
「エルザ!!?」
そんな雰囲気の中に入って来るグレイ。
リンがテントから出て行く中、エルザが剣先をグレイに向けた。
「グレイ!リンを止めろ」
リンとナツを連れ戻し、すぐにギルドに帰るんだ、とエルザは言う。
その言葉で全てを悟ったのかグレイはその剣先を握り締めた。
「リンが断ったんだろ?だったら俺だって最後までやらせてもらう」
握り締めた手から流れ出る血。
それでもグレイは握る手を強くする。
「斬るなりなんなり勝手にしやがれ!
これは俺が…俺達がやらなきゃなんねぇ事なんだ!!」
エルザが剣を降ろすとグレイはリンの後を追うようにテントの外へ。
今までより怒っているらしいエルザがルーシィ達の方を向く。
ルーシィ達は斬られると思ったのかいろいろと言うが、
エルザが斬ったのは拘束していた縄。
「これでは話にならん。まずは仕事を片付けてからだ」
その言葉にルーシィもハッピーも笑う。
もちろん、帰ったら罰は受けて貰う、と。
「行くぞ」
そして5人は遺跡へと走り出した。
グレイは走りながら昔のことを話す。
リオンは昔からウルを超える事だけを目標としてきた。
だからそのウルがいなくなった今、彼女の倒せなかった、
デリオラを倒すことでウルを超えようとしているのだ。
「そっか…死んだ人を追い越すにはその方法しか………」
ルーシィは悲しみ、そう言った。
「いや…あいつは知らないんだ。
確かにウルは俺たちの前からいなくなった。
だけど…ウルはまだ生きている」