二次創作小説(紙ほか)

Re: FAIRYTAIL「毒花の住処」 ( No.44 )
日時: 2015/02/13 12:27
名前: 紫苑有栖 (ID: 8y9cmuB3)
プロフ: そらのえれめんと

第15話「空のエレメント」

ギルドはやらせん、と前に出たエルザ。
換装したのは金剛の鎧。超防御力を誇る鎧だ。

「ふせろォオ!!!」

ナツがエルザを止めようと走り出すがグレイが止める。
そして、ジュピターは発射された。
なんとか防ぎきったエルザだが、鎧はボロボロ。
体にもかなりの傷を追ってしまった。


「“マカロフ…そしてエルザも戦闘不能。
もう貴様らに凱歌がいかはあがらねえ

ルーシィ・ハートフィリアを渡せ、今すぐだ”」

ふざけるな、仲間を敵に差し出すギルドがどこにあると声があがる。
ルーシィは渡さない…と。

「“渡せ”」


「あたし…」

「仲間を売るくらいなら死んだ方がマシだっ!!!」

「俺達の答えは何があっても変わらねえっ!!
お前らをぶっ潰してやる!!!」


エルザとナツの言葉に“オオオオ”とギルドの皆が歓声をあげる。
ルーシィはその言葉に涙を流す。


「“ならばさらに特大のジュピターをくらわせてやる!!!
装填までの15分、恐怖の中であがけ!!!」

ギルドから出てくる数々の兵士。
それらは人間じゃない。
ジョゼの造り出した幽鬼の兵士、“幽兵シェイド

止めるにはジュピターをなんとかしなければいけない。

「俺がぶっ壊してくる!15分だろ?やってやる」

ナツはハッピーとともにギルドへ乗り込む。
そのあとに、グレイとエルフマンも続いて行った。


「こっちは私とロキ、リンで守りをかためる!いいね!!!」

「あぁ」「構わない」

そんな中、ミラがルーシィを連れて行く。
リーダスは馬車を実体化させ、ルーシィを乗せて隠れ家へ。

ミラは変身して顔だけルーシィの姿に変わる。
何体もの幽兵はこちらへと向かってくる。
それらを撃破していく残った人達。


丁度15分後、ジュピターは破壊された。

しかし、ファントムのギルドは変形を始める。
完成したのは、まさに巨人。
それは魔法陣を宙に描き始めた。

煉獄砕破アビスブレイク、禁忌魔法のひとつだ。
巨人がつくるそのサイズは、カルディア大聖堂まで届くだろう。


あの魔法が発動するまで残り10分。

「カナ!オレもファントム乗り込むからな!!」

「分かった、気を付けなよ!!」


「フェーリ!」「はいっ」

リンはフェーリを呼んですぐにファントムへと乗り込む。
火のエレメントが倒されているのを見てから更に奥へ。

「グレイやエルフマン…ナツも奥か?」

「そうでしょうね。急ぎましょう」


奥へ進んで行くと見つけたのは大空のアリア。
ナツもいるようだ。

「リン!お前も来たのか」

「当たり前だろ。人数は多い方がいい」


エレメント4の長である彼。
マカロフをやった張本人でもある。

他の2人、エルフマンやグレイもエレメントと遭遇。
戦いはそれぞれ始まりを告げた。

Re: FAIRYTAIL「毒花の住処」 ( No.45 )
日時: 2014/12/16 12:26
名前: 紫苑有栖 (ID: MHTXF2/b)





「いくぞナツ」

「氷と炎…相性は悪い」


アリアはそう言うがナツはそんなのお構いなしのようだ。

「相性何てどうでもいいんだよ!」

「言うねえ。目を開ける前に決着つけてやる」


先に動いたのはリン。
背後から攻撃を仕掛けるが見えない何かに阻まれる。
暇を与えず、ナツも向かうが次は見えない攻撃がナツをくらう。

「空気…」

一言呟いたリンは目を閉じる。両手には造形された2つの剣。
アリアはそんな彼女に攻撃を与えようとする。


「空域“絶”」

しかしそれは全て避けられアリアの目の前へ。
咄嗟に防御を取ろうとするが間に合わずリンは剣を振りかぶる。

「ナツ!」


「火竜の…鉄拳!!!」

攻撃を与え、アリアが一歩後ろへ下がったそこを狙い、
ナツが思い切り彼をぶん殴る。

アリアは遠くへ吹っ飛ばされた。

「甘かったな、アリア。攻撃さえ“感じられれば”こっちのもんだ」

目は閉じたまま。
アリアがいる方向へ話しかけるリン。
この空間は少し肌寒かった。

「なるほど。
部屋中を冷気で覆いつくしその冷気の流れで攻撃を読み取る…。

さすがエレメント2人を同時に大怪我させた男。
少し、甘く見過ぎたようだ」

そう言って、アリアは目を隠している布へ手を添える。


+++

エルフマンvs大地のエレメント、ソル。

大怪我を負っているソル。
だがそれを思わせないほど、彼は強かった。
一方的にエルフマンがやられている。

「もう終わり(フィナーレ)ですかな?」

やるしかない、とエルフマンは片腕だけでなく、
全身接収テイクオーバーに挑戦する。
だが脳裏に写ったリサーナの姿にそれは失敗してしまった。

「んーっ!できない事はやるもんではありませんなぁ」

今のでエルフマンの魔力は大幅に減ってしまった。

「そうれ(ヴォワラ)っ!!!」

ソルはエルフマンの腹へ蹴りを入れる。


「んー…紳士たるものとどめは最大の魔法でさしてあげましょう。
石膏の奏鳴曲プラトールソナート!!!」

エルフマンはソルの魔法にて壁まで吹っ飛ばされた。
壁は壊れ、外の景色が見える。
そこで見えたのはミラが巨人の手に潰されそうになっている姿。


「姉ちゃん!!!」

逃げて、とミラは必死に訴える。
それに対してエルフマンはその場で動かず、ソルの攻撃を受ける。

「もう姉ちゃんの涙は見ねぇって誓ったのに何で泣いてんだよ!!!」

「エルフマン…」


「誰が泣かしたんだ!!!」

立ち上がったエルフマンは再び、全身接収に挑戦する。
俺が弱かったからリサーナは死んだ。
あんな想いは二度としたくない、姉を守る強い男になりたい。

「姉ちゃんを放せぇぇぇっ!!!」

片腕から体へ。
接収を完成させて行く。

そしてエルフマンは全身接収、獣王のビーストソウルに成功した。
彼はそのままソルへと、何度も、何度も攻撃を繰り返す。
ボコ殴りにした後に彼はすぐにミラの方へと走り向かった。

ミラはその姿に怯える。

「あなた…まさかまた理性を失くして……」

エルフマンはミラを抱きしめ、救出する。


「ごめんな姉ちゃん…こんな姿二度と見たくなかっただろ?
こいつをうまく操れなかったせいでリサーナは……」

ミラが笑う。
リサーナはあなたのせいで死んだんじゃない。
あの時だって彼は必死にミラ達を守ろうとしていた。
リサーナは死んでしまったけどミラは生きている。


エルフマンは無事でよかったと涙を流した。

Re: FAIRYTAIL「毒花の住処」 ( No.46 )
日時: 2014/12/18 08:00
名前: 紫苑有栖 (ID: kXLxxwrM)


グレイvs大海のエレメント、ジュビア。

ジュビアは、ルーシィのことを恋敵だと勘違いして嫉妬をしていた。
雨は水から熱湯へと変わる。

熱湯に変わったジュビアは、グレイへと向かう。
グレイは、シールドを展開しようとするが間に合わず避ける。
とにかく時間を稼ごうと窓から中へと飛び降りる。


「アイスメイク…シールド!」

次こそ間に合ったものの、熱湯は氷を溶かす。
熱湯がグレイをつつみ、皮膚を焼く。
再び、外へ押し出されグレイは何とか熱湯を凍らせていった。

「そ…そんな……ジュビアの熱湯が…凍りつくなんて…」

「へっ」

しかも、とジュビアは続ける。
気付いていなかったのか、グレイは彼女の胸から凍らせていたらしい。
すぐに仕切り直しだと氷から開放する。

「ダメよ…ジュビアにはあなたをキズつける事は出来ない」


勝ち目はない、と認めるのかとグレイは問う。
だが彼女はルーシィより強い。
ジュビアはあなたを守ってあげられると俯き言った。

「守る?何で俺を」

「そ、それは…あの…あ、あなたの事が…す、す……」

じれったくなる度にだんだんと強くなる雨。
グレイはうっとうしい雨だなと呟いた。

その瞬間、怒りだすジュビア。
さっきより温度が上がった熱湯がグレイを襲う。

「負けられねえんだよ!!!ファントムなんかによォ!」


熱湯を凍らせ、雨までも凍らせる。

氷欠泉アイスゲイザー!!!」

地から湧き出る数々の氷がジュビアに当たる。
彼女は地面に仰向けになって倒れた。

「ジュビアは…負けた!?」


「どーよ?熱は冷めたかい?」

「あれ…?雨が…やんでる……」


「お!やっと晴れたか」


「(これが…青空……。きれい…)」

初めてみた青空にジュビアは涙を流す。

「で……まだやんのかい?」


その掛けた言葉にジュビアは気絶した。
煉獄砕破の発動まであと3分。残るエレメント4はあと1人。


+++

ナツ、リンvs大空のエレメント、アリア。

本気を出し、目を開けた彼に2人は息を切らす。

「よくぞそこまで立っていられる。たいしたものだ」


「(何だコイツ…こんな一方的にやられてるナツは初めてみるぞ…)」

「(エレメント2人に受けた攻撃も完治していないのに…リン)」


アリアから攻撃を受けてまだ立ち上がる2人。


「(こいつに、本気を出していいのかよ?私はっ)」

「さぁ止めと行きましょう。
死の空域、“零”発動。この空域は全ての命を喰いつくす」


ビリビリと空気が震える。
その時、奥からエルザが走ってくる。
空域を切り裂き、アリアの元へ。

「天輪・繚乱のブルーメンブラット

ほぼ一瞬のうちに決着はついた。



「マスターが貴様ごときにやられるハズがない…
今すぐ己の武勇伝から抹消しておけ」