二次創作小説(紙ほか)
- Re: FAIRYTAIL「毒花の住処」 ( No.47 )
- 日時: 2015/02/13 12:29
- 名前: 紫苑有栖 (ID: 8y9cmuB3)
- プロフ: まもるいしのつよさ
第16話「守る意思の強さ」
煉獄砕破は消滅。
巨人も動きが停止する。
アリアと戦闘したエルザはフラつき、そのまま倒れそうになり、ナツが受け止めた。
「まさか数秒で倒すとはな…負けてらんねえ」
リンがふっ、と笑う。
その時、ギルド全体と外に放送がかかる。
「“妖精の尻尾のみなさん。
我々はルーシィを捕獲しました。
1つ目の目的は達成されたのです”」
聞こえてくるのはルーシィの叫び声。
「“我々に残された目的はあと1つ。貴様等の皆殺しだ、クソガキども”」
「っち、あいつら……」
エルザは少し目を開けて、力を開放しろとナツに告げる。
ルーシィを守るんだ、と。
「行けぇっナツ!おまえは私を越えていく男だっ!!!」
それを聞いたナツは、エルザを壁に寄りかかせ立ち上がり、どこかへと走り去って行く。
ハッピーも一緒だ。
「……後はジョゼだけだ、フェーリ」
「…やるんですか?」
「じいさんがいないんだ。やるしかないだろ?
マスター・ジョゼ…、聖十大魔道の1人。耐えてくれるさ」
「………私は……リンに従いますよ」
何か言いたそうにするフェーリだが、それを全て押し込んで言った。
リンが頷いてそっと手から冷気を出す。
「大丈夫、行ける。この状態だと持って5分か?それまでに終わらせる」
奥からエルザとリンの名を呼んで走ってくる3人。
ミラ、エルフマン、グレイだ。
その後に来た寒気と拍手をする音。
「まさかここまで楽しませてくれるとは正直思っていませんでしたよ」
マスター・ジョゼ。
その邪悪な魔力は向かいあっているだけでも吐き気がする、と。
「さて…楽しませていただいたお礼をしませんとなァ。たっぷりとね」
ミラ達を守ろうとエルフマンとグレイが前に出る。
リンは急いで2人の元へと走った。
「よけろォ!!!」
魔力の渦が2人を襲おうとする。
「アイスメイク…氷結!」
リンから溢れる冷気は魔力の渦を凍らせた。
「お前らは下がってろよ、」
「リン!お前だって俺らよりひどい怪我してんじゃねーか!!!」
グレイはそう叫んだ。
だけどリンは聞く耳持たず。
ジョゼを睨み付ける。
拳に冷気を纏わせ、真っ直ぐに向かう。
しかし、それは地面を割いた魔法にて阻まれ一歩後ろへ。
「雪神ノ吹雪」
両手から溢れ出たその黒い雪は吹雪となり、ジョゼを包みゆく。
「おまっそんな魔法いつ…!?」
「黒い雪…?」
グレイもエルフマンも初めてみる魔法を疑問を浮かべた。
ナツの魔法と似ているようで少し違う。
魔力の高さと質の違い。
黒い雪に包まれたジョゼは動かない。
ギュッと拳を握り締めると黒雪は圧縮され、爆発した。
たが、中にいたジョゼは少しの怪我を追ったのみ。
「貴様、3人のエレメントと戦い魔力なんてそうそう残ってないハズ。
なぜまだ余裕そうにいられる!?」
「残念ながらオレには、
この魔法を使う為の魔力が残るように体がなってるんでね」
「ほぅ。おもしろいことを言う奴だ。
だがそれもいつまで耐えられるでしょうねえ…」