二次創作小説(紙ほか)

Re: FAIRYTAIL「毒花の住処」 ( No.51 )
日時: 2014/12/29 22:56
名前: 紫苑有栖 (ID: 0y/6MWPS)

第17話「絶対に言えない」

「マスター!!?」「何でここに!!?」

「じいさん…」「マスター…」

エルフマン、グレイ、リン、エルザがマカロフが立つ姿に驚く。
魔力は元に戻っていた。


「全員この場を離れよ」

マカロフの言葉にハッとエルザが立ち上がる。

「言われた通りにするんだ」

そう言って、エルザはエルフマンとミラの元へ。
リンはグレイの肩を借りて何とか立ち上がる。

「大丈夫か?リン」

「ごめん、グレイ…動けそうにない」


「ったく、無理しすぎだっての。…仕方ねーな」

グレイはリンの事をおぶり、マカロフから離れて行く。
フェーリはその後に続いた。

「こうして直接会うのは6年ぶりですね。
その間に妖精の尻尾がここまで大きなギルドになっていようとは。

ふふ、もう潰れちゃいましたがね」


ジョゼとマカロフが対峙する。

「ギルドは形などではない。人と人との和じゃ」

マカロフは宙へ魔法陣を描き始めた。


「しかし嬉しいですねえ…
聖十大魔道同士がこうして優劣をつけあえるなんて」

「全てのガキどもに感謝する。よくやった。
妖精の尻尾フェアリーテイルである事を誇れ!!!」

ゴゴゴ、と雲が渦をまきはじめ地震を起こす。
その時、マカロフの魔法がジョゼの肩を貫いた。
すぐに反撃をするジョゼ。

マカロフの肩からも鮮血が舞う。

「デッドウェイブ!」

すぐに防御をとり、ジョゼの攻撃を防ぐマカロフ。
たいしたものだ、と彼を称える。


「その魔力を正しい事に使い、さらに若い世代の儀表となっておれば
魔法界の発展へとつながっていたであろう」

「説教…ですかな?」

「妖精の尻尾審判のしきたりにより、貴様に3つ数えるまでの猶予を与える。


ひざまずけ」

1つ、マカロフは巨人へと変わりカウントを始めた。
彼の手の間に光の球が集まってゆく。

しかしジョゼはひざまずこうとはしない。


王国一のギルドが彼に屈する。冗談ではない。互角に戦える。
むしろ非情になれる分、私の方が強い。

そう喚き抗うジョゼ。



とうとうカウントは3へ。


「ひざまずくのは貴様らの方だ!消えろ!!チリとなって歴史上から消滅しろ!
フェアリィィティィル!!!」

「そこまで」

パン、とマカロフは球を潰した。



「妖精の法律フェアリーロウ、発動」


幽鬼の支配者ファントムロードを中心に暖かい光が広がる。
その光は幽兵シェイドのみを倒して行った。

妖精の法律。
聖なる光をもって闇を討つ。
術者が敵と認識したものだけを討つ。
もはや伝説の1つに数えられる超魔法。

決着はついた。幽鬼の支配者の負け。

マカロフを先頭にみんながギルドの前に立った。
壊れてしまったギルドの前へ。