二次創作小説(紙ほか)
- Re: FAIRYTAIL「毒花の住処」 ( No.73 )
- 日時: 2015/01/12 18:26
- 名前: 紫苑有栖 (ID: 0y/6MWPS)
- プロフ: エルザとのかこ
第23話「鎧戦士との過去」
ジェラールと3人の戦士。そしてもう一つの特別ルール。
評議院がここを究極の破壊魔法、エーテリオンで攻撃してくる可能性がある。
何分後に落ちてくるかは分からない。
「“さぁ、楽しもう”」
それだけ言って口は消えてしまった。
「3人の戦士ってのがどんなのかは知らないが。とにかく行くしかないか」
「おぅ」
3人は、メイデルを先頭に走り出す。
ジェラールは最上階にいるはずだ、と。
メイデルの目玉はリンに気付かれないようにグレイへと近付く。
“グレイ…ヒガンバナって知ってる?”
その声はグレイだけに聞こえている声。
それを察したのかグレイはリンに気付かれないように首を振った。
“ヒガンバナってね、花と葉が一緒に咲かないの。
だから一生出会うことはないんだよ。
……私ね、好きな人がいるの。それも手に届かない場所に。
グレイ。貴方には少し頑張って欲しいの”
イマイチ話の意味がピンと来ないのか不思議な顔をする。
だが、話したいことはそれだけのようでそれ以上は何も聞こえてこなかった。
「後でエルザに伝えて欲しいの」
唐突にメイデルが言う。
何を伝えて欲しいのか、それはジェラールが何者かに操られているということ。
「数年間ずっといてハッキリしてることなの。あれは自分の意思のようであってそうじゃない」
「…分かった、伝えとく」
「嬉しいの」
そのまま走り続けるとシモンと誰かが戦闘している所へ遭遇する。
その相手がジェラール側の3人の戦士の1人…だろう。
「シモン!おまえ、エルザと一緒だったんじゃねーのか!?」
あの放送のあと、ショウが暴走しエルザをカードにしてしまい、
1人でジェラールの所へ向かってしまったらしい。
ショウに全て話す時期をあやまった…と後悔するシモン。
「ナツがあいつに食べられちゃったんだ…」
黒焦げで倒れていたハッピーが言う。
「何だと?てめぇがそんなんでどうすんだョ!クソ炎!!!」
ガンッと壁を思い切り殴りつけたグレイ。
目の前の戦士、梟はあと10分もすれば火竜の体は溶けてなくなる、
そうすれば彼の魔法は完全に私のものになると言った。
「オレが片付けてやる!!!下がってろ!」
グレイが前に立ち、梟との戦闘を開始。
リンとメイデル達はそれぞれシモンとハッピーの所へ。
グレイは戦闘中、エルザとの過去を思い出していた。
- Re: FAIRYTAIL「毒花の住処」 ( No.74 )
- 日時: 2015/01/13 08:27
- 名前: 紫苑有栖 (ID: kaY8Y1HD)
ガヤガヤと騒がしいギルドの中。
たった1人、誰との輪にも入らないエルザの姿があった。
「あの子いつも1人ね」
カナはエルザの方を見て言った。
反対側の席に座るリンとグレイがだったら話かけてやればいいじゃないか、という。
リンの隣にはフェーリも座っている。
「思いっきりシカトされたんだけどね」
はぁ、と溜め息をついたカナ。
グレイは偉そうに俺に挨拶なしっていうのは気に入らない…と彼女に向かって行く。
その様子を2人は見守る。
「オイ、おまえ」
だけど聞こえていないのか分からないが反応を返さないエルザ。
そんな彼女にグレイは「聞いてんのか鎧女」と暴言を吐いてイスを蹴りあげた。
そのグレイの様子にリンが呆れながらも近付く。
「無視されたくらいでキレてんじゃねーよ、グレイ。かっこわりぃ」
「無視するそっちがわりぃんだよ、」
「はいはい。おい、大丈夫か?」
リンはエルザへと手を差し出す。
しかし彼女はリンの手を取ることはなく立ち上がった。
「構わん」
「………」
その態度に少しイラついたリンだがその手を引っ込め笑みを浮かべる。
「大丈夫なようでよかったよ。鎧女魔道士さん?」
少し怒気を含めながら言うがエルザはお構いなしらしい。
「魔道士のくせに…鎧なんか着てんじゃねーよ!」
「そうゆう貴様は何か来たらどうだ?ここは変態のギルドか?」
そのエルザの言葉に聞いていたギルドのみんなが笑う。
笑いものにされたグレイは本格的に頭に来たらしい。
「てめぇ…」
「私にかまうな」
そう言ってエルザはギルドから出て行ってしまった。
「雰囲気わりぃな、あいつ…オレ嫌いかも」
「俺だって気に入らねぇよ。今度、決闘申込んでやる」
「…へぇ、やるならぜってぇ勝てよ」
「当たり前だ。女に負けてたまるかよ!」
それからというもの、グレイはエルザに挑み、ことごとくやられていた。
エルザと挑んだ後に帰ってくるといつも傷だらけだ。
「バカか。お前は」
「くっそー、次こそは絶対に勝つ!」
「次はオレも行く。あいつがどれだけ強いのか見てみたい」
その言葉にグレイが頷く。
翌日の夕暮れ、川辺で1人で蹲るエルザを見つけた。
「見つけたぞエルザァ…」
真っ先に彼女の元へ走って行くグレイ。
その後をリンとフェーリが追う。
「今日こそおまえを倒して…」
エルザはグレイ達に気付いて振り返る。
その瞳には涙が溜まっていた。
その姿に驚き、2人がその場で固まる。
「おまえか…まったく…こりない奴だな……」
涙を拭いて立ち上がるエルザ。
「今日はそいつも一緒なのか。まぁいい…かかってこい」
「あ…いや………」
「どうした?もう降参か?」
「お…おまえ……何でいつも1人なんだよ」
「…1人が好きなんだ。人といると逆に不安になる」
「じゃあ何で1人で泣いてんだよ」
*新オリキャラ紹介
名前、メイデル・アメイリス
年齢、20
魔法、視線会話
好きなもの、亡くなってしまったあの人
嫌いなもの、くじけること
コードネーム「ヒガンバナ(彼岸花)」
花言葉、独立・想うはあなた1人。
マゼンダ色の長い髪に黒い布で目隠しをしている。
身長はリンより少し高いくらい。
彼女の周りにはいつも白いピンポン玉みたいなのが2つ浮かんでいる。
「アイコンタクト」
目玉を通じて会話をすることの出来る魔法。
また、目玉だけを移動させることによって遠くの景色を見ることも出来る。
目玉が見ている相手に幻覚を見せたり、体の動きを止めることも可能。
目線を合わせることで、相手の心を読み取れることも。
ついでにこれからも3、4人くらいオリキャラでますん。