二次創作小説(紙ほか)

Re: FAIRYTAIL「毒花の住処」 ( No.77 )
日時: 2015/01/17 18:07
名前: 紫苑有栖 (ID: 0y/6MWPS)
プロフ: きずきあげたもの

第25話「築き上げたもの」

ジェラールは大きな魔力をナツへと当てる。
彼はその攻撃を弾いた。

「どうした?塔が壊れんのビビって本気だせねえのか?」

ぜんぜん効かないとナツは強がる。
傷は深く、息切れも激しい。
ジェラールは再びナツへと攻撃をあてる。

「ナツ!!」

「っと、目が覚めたのかエルザ」

ナツはジェラールに攻撃を与えず、塔を壊してゆく。


「俺が8年もかけて築き上げてきたものを……貴様ァ…!!!許さんぞォ!」

ジェラールは手を上に上げて交差させる。
感じるのは気持ち悪い魔力の流れ。
リン達の影は光源と逆に伸びていた。

「あ、おい!エルザ!!!」

“ばっ”と咄嗟にナツの目の前に庇うように立ち上がった。
貴様に私を殺せるか、と。
ジェラールは言う。今となっては別にエルザではなくていいんだと。

「2人そろって砕け散れ!」


「(っち、こっからじゃ間に合わねー)」

「天体魔法…暗黒の楽園アルテアリス!!!」


大きな黒い塊が2人を襲おうとする。
その時、誰かが前へ出ていくのをリンは見つけた。

「! お前…まだいたのか……」

前に出ていった彼…シモンは身代わりになってその魔法を受け止める。
その魔力を受け止めたシモンは耐えきれずその場に倒れてしまった。
その姿にエルザが涙し叫び声を上げる。


「くだらん!実にくだらんよ!!そうゆうのを無駄死にって言うんだぜ!シィモォォーン。
大局は変わらん!!どの道、誰も生きてこの塔は出られんのだからなァ!!!」





「黙れえぇ!!!」


ナツが怒りに任せてジェラールを殴り、水晶の欠片をかじる。
壊れた所から漏洩してしまったエーテルナノを口に含むがすぐに吐き出してしまう。
苦しむナツだが、次に見たのはドラゴンの形をした炎。

エーテリオンの魔力を自分のものにした彼は迷わずジェラールへ突っ込んで行く。
完全にジェラールが押されていた。


「世界を変えようとする意思だけが歴史を動かす事ができる。
貴様らにはなぜそれがわからんのだァ!!!」

煉獄砕破アビスブレイクを作り出したジェラールだが、やられた傷が痛み魔法陣が消える。
そこを狙ったナツが彼へ止めをさした。

魔力を使い果たしたのか、ナツもその場で気を失ってしまう。
それをエルザは支えた。


「何だ…?」

今までの戦闘でRシステムを破壊し過ぎたらしい。
行き場をなくした魔力の渦がはじけて大爆発を起こそうとしていた。

「…まずいな、何とかなんねーのか」

「急いで外に出るぞ、リン!」

エルザはナツを背負い、リンの前を走り出す。
しかし塔の形が何度も変形され脱出することすら難しい。
外に出る事が出来ても暴発に巻き込まれる。


「くそっ!ここまでか!!!」

変形された床のせいで転んでしまい、床を思い切り殴るエルザ。

「(いや……かなりの無茶振りにはなるが手がない訳じゃない)…! おい、エルザ!?」

考え事をしていたリンはエルザの行動に気付かず、それを許してしまう。
エルザは魔水晶へ手を突っ込んでいた。

「エルザ…」

ナツも起き上がり、今の状況を確認する。
私がエーテリオンと融合し、暴発を抑えることができれば…とエルザは言った。
リンもナツも彼女がエーテリオンの中に取り込まれるのに間に合わず。


「私にとっておまえたちはそれほどに大きな存在なのだ。
私が皆を救えるのなら何も迷う事はない。この体など…くれてやる!!!」

Re: FAIRYTAIL「毒花の住処」 ( No.78 )
日時: 2015/01/18 18:17
名前: 紫苑有栖 (ID: 0y/6MWPS)


「っちぃ、ふざけたことしやがって…あのあま!!!
ナツ!合図したらすぐにエルザを助け出せ!!考えてなんからんねぇ。



完全に融合する前に暴発を止めてやる!」

「出来んのか!?」


漏洩しているエーテルナノに両手を当てる。
両手を当てたそこは一部が凍り、エーテリオンの魔力を吸い上げていく。

「がはっ!? っ〜おまえ、こんなの食ってたのかよ、くそ、」

「リン!?お前一体何を…」

リンは口から大量の血を吐き出す。
その血の量と比例するように周りも凍り始めた。


「ナツ!今だ、水晶を、砕け!!渦の、中に…エルザはッ」

「わ、分かった!」

吐血により最後まで言えなかったがナツには伝わったらしい。
ナツが魔水晶を砕くと魔力がそこから溢れだす。
しかしそれはすぐに凍り、漏れるのを防いだ。
その渦の中にナツは入って行く。


「ぜってぇ、見つけろよ…ナツ……ぐっ」

さっきより倍に血液を吐き出すリンは更に凍らす範囲を広げ、最終的に塔全体を凍らした。



+++

「暴発したーーー!!!」

「きゃああああ」

先に逃げ出していた人達がそのエーテリオンの姿に驚きをあげる。


「い…いや!違うぞ!!!あれは…エーテリオンが凍って………(…リン?)」

エーテリオンを全て包みこんだ凍りは直後、粉々に割れる。
勢いよく、魔力を含んだ風が吹く。

風が止み、塔があった場所には3人の影。
その姿に気付いたグレイ達が急いでそちらへと向かう。


「エルザーーー!!!よかったぁ!無事だった!」

「どんだけ心配したと思ってんだよ」

その影が間違いなくエルザ達だと分かると涙を浮かべ走りよる。
ナツは、エルザを姫抱きにして立ち上がっていた。
その隣でリンが仰向けになって空を見上げている。
吐血は止まっているみたいだ。

「ど……どうなってるんだ?生きてるのか?私は…」


姫抱きにされているのに気付いたエルザがナツへ話し掛けた。

「ナツ…おまえが私を…?でも…どうやっ……」

ナツは耐え切れずしゃがみこむ。

「同じだ…俺たちだって同じなんだ……二度とこんな事するな…」


「ナツ…」

「するな!!!」





「うん。ナツ…ありがとう」




「あ゛ぁ、ぎもぢわる……視界がぐるぐるする………
口の中で鉄の味がする、マズ…やべ」

嘔吐感に襲われたリンが急いで手で口を抑える。

「! リン、お前は大丈夫なのか?」

そんなリンに気付くエルザ。

「………うるせ……喋らせんな、吐くぞ…」

「悪い…。だが、リンもありがとう…」


泣き笑いしてお礼を言うエルザにリンはそっぽを向く。
そして、ナツとエルザが立ち上がるとグレイ達も3人の元に辿りついたようだ。


「リン!無茶し過ぎなの!!私は全部見てたの!」

「(何だよ、見てたのかコイツ……)」

一番にリンに駆け寄ったのはメイデルで。
次にフェーリが近寄り彼女が生きていた事に笑う。


グレイは近付く事はしなくてもメイデルの後ろで安堵の息を着いていた。