第27話「逃げられるかな」2人の少女が走り出す。誰もいない夜の道を双子の姉妹はひたすらに走った。「**!怖い…怖いよ、**」幼い少女の声が少女に届く。地踏みの音。リズムが崩れ、少女は立ち止まった。「ほら、**。安心のおまじない、“だいじょうぶ”だから」そう笑った少女はまた走り出す。片割れが“だいじょうぶ”と言ってくれたから少女は安心していた。後ろには誰もいない。姉妹を追いかける者は今はいない。