二次創作小説(紙ほか)

Re: FAIRYTAIL「毒花の住処」 ( No.9 )
日時: 2014/09/28 19:08
名前: 紫苑有栖 (ID: NFbvEd0b)

「すぐに私のベットに運んでくれるか?体が異様に冷たい」

リンのおでこを触り、
普通の人より体温が低いと分かりすぐにリオンにベットへ運ばせる。

「リオン。今日はお前が夕食の準備頼めるか?
この子が起きるか分からないが3人分頼む」

リオンは頷き部屋から出ていく。
それを見送るとウルは手当てを始めた。

「…私も手伝います。」

フェーリはそう言ってリンに近付く。
その後にそっとウルに話しかけた。


「……どうして助けてくれるんですか?」

「それを聞くってことはやっぱりこいつは毒花の住処の人間か」

「………」

ウルは手当てする手を止めずに話す。

「怪我してる奴を放ってはおけない。
それにお前が私達に攻撃してこないってことはそうゆうことだろ?」


フェーリはその言葉に口を閉じた。
攻撃をしないのは、
単に“魔力がないから”なのか“殺す気がないから”のどちらか。
しかし2人はそのどちらも当てはまっていた。

「………そうですね、ありがとうございます。
リンが目覚めたらすぐに何処かへ行きますから…」

「宛がないならここにいればいい」


「いつあいつらにバレるか分かりませんし、
迷惑をかける訳にはいかないでしょう」

「…あいつらから逃げてるのか?」

ウルの問いかけにフェーリは静かに頷ずく。


「だったらあいつらにバレない格好をすればいい」

「どうゆう……ことです?」





「男装、すればいいんだ」

「!!」

そんなの無理です、とフェーリは否定した。
リオンにハッキリと女だということを知られてしまっているはずだ、と。

「そんなのまだ子供何だからどうとでもいえば誤魔化せる。
髪切って男物の服を着て男のフリをしてればいい」

しかしフェーリはそれでも万が一、と答えを変えない。


「もしこの子がここに残る、と言ったら?」

「それは……」

リンに忠実であるフェーリはいいとどまった。


「ん…、フェー…リ?」

話し声で目が覚めたのかゆっくりと起き上がるリン。
ウルの姿を見てすぐに身構えた。

「落ち着いて下さい、リン。この方は大丈夫です」

「! フェーリ…」

フェーリの言葉に構えていた体をそっと元に戻す。
それでも警戒心は抜けていないようだ。
しかしそれは自身の体が手当てされているのに気付きすぐに解けた。


「助けて…くれたんですか?」

リンの問いにウルは頷く。
それを見たリンはベットから降り、お礼を言ってからすぐに家を出ようとする。

すぐにウルに止められたが。

「話は聞いたよ、それでひとつ提案がある」

ウルがさっきフェーリに話していたことを同じように説明。
それを聞いたリンは考え込んでいた。


バレないように過ごせればこの先、逃げなくても堂々としていられる。
あまり有名になりすぎるのも問題だが。

ここでなら評議員からもギルドからもかくまって貰えるし安全性は高い。

それに少女とネコ1匹で生活出来るかといったら無理に近いだろう。









「………迷惑を掛けるかも知れないけど…貴女がよければ……」




そのリンの言葉にウルは優しく笑った。


「大丈夫だ、歓迎しよう。私はウル。
他にはリオンという弟子がいるだけだ。君は?」



「リンって呼んで下さい。こっちはフェーリです。


これからよろしくお願いします」





「あぁ、よろしくな。リン、フェーリ」








*オリキャラ紹介。
名前、フェーリ
年齢、?歳
魔法、翼(エ-ラ)、変身魔法
好きなもの、リン
嫌いなもの、花
トラ模様のネコ。
常に敬語で接し物心ついた時からずっとリンと一緒にいる。
仮にもハッピーより年上である。
ストレスで人間の髪が白くなるように、
フェーリの翼は黒く変色してしまっている。