二次創作小説(紙ほか)
- Re: FAIRYTAIL「毒花の住処」 ( No.97 )
- 日時: 2015/02/19 17:11
- 名前: 有栖 ◆n4kxWl0qaU (ID: 8y9cmuB3)
第34話「バラム同盟VS」
ファンタジアも終わり、ラクサスが波紋だと聞いた時にはナツがうるさかった。
さらにはマカロフは責任を感じてマスターの座を降りるとまで言い出す始末。
しかし反省しているのか坊主にしたフリードの言葉で思いとどまってくれた。
それから1週間と数日後。
リーダスが光ペンで闇ギルドの組織図を書いていた。
どうしてまた…とルーシィが聞く。
「近頃、動きが活性化してるみたいだからね。ギルド同士の連携を強固にしないといけないのよ」
「この大きいくくりは何だよ?」
エルフマンが中心にある大きな丸に気付く。
「ジュビア知ってますよ。闇ギルド最大勢力…“バラム同盟”」
バラム同盟は4つのギルドから構成されている闇の最大勢力。
それぞれが幾つかの直属ギルドを持ち闇の世界を動かしている。
冥府の門、悪魔の心臓、六魔将軍。
そして毒花の住処。
その文字を見たリンが一瞬だけ顔を歪めた。
鉄の森、屍人の魂は六魔将軍の傘下。
「ジュビアもガジルくんもファントム時代に幾つか潰したギルドが全部六魔将軍の傘下でしたー」
笑顔で言うジュビア。
「笑顔でいうな…」
「…オレも何度か闇ギルドの傘下、潰した事あるけど(六魔将軍ではないが)」
「おまっいつの間に!?そういえば最近はなくなったがたまに1人で出掛ける時あったな……」
「うわー、怒ってなきゃいいけど」
噂ではたった6人だけの小さなギルド。
しかし、6人で最大勢力の1つを担っている、と言う事を忘れては行けない。
「その六魔将軍じゃがな……ワシらが討つ事になった!!」
マカロフのその言葉にギルド中のみんなが驚く。
どうやら先日の定例会にて六魔将軍が動きを見せてる事が議題に上がった。
無視は出来ない、という事になりどこかのギルドが奴等を叩くことになったのだ。
しかし、妖精の尻尾だけで戦をしては後々、バラム同盟にここだけが狙われる。
「そこでじゃ。我々は連合を組む事になった」
妖精の尻尾、青い天馬、
蛇姫の鱗、化猫の宿。
4つのギルドが各々のメンバーを選出し、力を合わせて奴等を討つ。
+++
作戦当日。
妖精の尻尾から選出されたメンバーは、ナツ、グレイ、エルザ、ルーシィ、リンの5名。
ハッピーやフェーリも入れると7名。
ガジルやジュビアは別の仕事が入ってしまい、参加にはならず。
「見えてきたよ、集合場所だ」
ハッピーが馬車から顔を出して言った。
青い天馬のマスターの別荘らしく、趣味の良い屋敷とは思えない。
「妖精の尻尾のみなさん。お待ちしておりました」
どこからか、ライトが3人の影に照らされる。
彼らが青い天馬の選出メンバー。
ヒビキ、イヴ、レン…そして一夜の4名。
次に入って来たのは、蛇姫の鱗の選出メンバー。
リオン、シェリー、ジュラの3名。
「残るは化猫の宿の連中のみだ」
「連中といっても子供だと聞いてまぁす」
一夜が思い出したように言う。
「子供だと!?こんな危ねー作戦に子供をよこすってのか!!?」
「ちょ…ちょっと……どんだけヤバイ奴が来るのよぉー」
ルーシィやシェリーが怯えていると入口から大きな足音が1つと話し声。
「あっれ…ここであってるよな、ウェンディちゃん?」
「あ、あってると思います…ほら!!」
子供を背負い急いで入って来た1人の茶髪の男性。
「あちゃー…やっぱ皆様揃ってた。遅れてすんません。方向音痴なもので」
男性はゆっくりと子供を降ろしてから皆の方を向く。
「俺ら、化猫の宿から来ました。ヴィーブル・イルバイトって言います。イルって呼んでくれよ!」
「ウェンディです。よろしくお願いします!!」
- Re: FAIRYTAIL「毒花の住処」 ( No.98 )
- 日時: 2015/02/21 13:00
- 名前: 有栖 ◆n4kxWl0qaU (ID: 8y9cmuB3)
腕を組み、頭の後ろへ持っていき人懐っこい顔で笑うイルと不安そうにするウェンディ。
場違いな空気にジュラは話を進めようとする。
それをグレイは止めた。
「この大がかりな討伐作戦にこんな能天気そうな親子をよこすなんて…
化猫の宿はどういうおつもりですの?」
「あら、その人達は親子なんかじゃないわ。ケバいお姉さん。ただのロリコンよ」
不満そうなシェリーの言葉に後から入って来た白ネコが言い返す。
ウェンディはそのネコをシャルルと呼んだ。
どうやら、2人でいさせるのは心配だと着いてきたらしい。
「何だよーシャルルん。俺はロリコンじゃないって言ってるだろ?ただの子供好きだってば」
「その変なあだ名で呼ぶのはやめてっていつもいってるでしょ」
何やかんやとイルとシャルルがお喋りし始める中、同じくネコであるハッピーとフェーリが反応する。
「(おや、あの子……)」
「ねぇルーシィ。あのコにオイラの魚あげてきて」
そんな中、ウェンディがサポートの魔法いっぱい使えますとオドオドしながら言う。
それを聞いてイルもシャルルとの会話を中断。
「俺の魔法もウェンディちゃんとはまた違ったサポート系かな。よろしく」
それぞれ自分の紹介が終わると青い天馬の3人はウェンディを早速ナンパ。
イルはとある人物を見つけて駆け出していた。
「よくみたらセーちゃん!俺は会えて嬉しいぜー!!」
人目を気にせず彼は思いっ切りリンへと抱き着いた。
身長差の事もあり、リンは抵抗するも離れられないまま。
「やめろ、“おじさん”って呼ぶぞ?」
2人の関係にフェーリ以外のチームの仲間が驚く。
「セーちゃん…?」
「ごめんごめん。だからおじさんって呼ばないで」
「セイシル・リンメリー。リンの名前ですよ。彼は昔の知り合いです」
驚いている皆にフェーリがそう説明する。
グレイ以外は、リンの方が名前じゃなかったのかと更に驚いていた。
「さて…全員そろったようなので私の方から作戦の説明をしよう」
そう仕切った一夜がトイレに行った後、今回の作戦の説明がされる。
ここから北に行くとワース樹海が広がっている。
古代人たちはその樹海にある強大な魔法を封印した。
その名はニルヴァーナ。
古代人が封印するほどの破壊魔法という事だけは分かっている。
が、詳しい情報は分からない。
六魔将軍が樹海に集結したのはきっとニルヴァーナを手に入れる為だ。
「我々はそれを阻止する為、六魔将軍を討つ!!!」
こっちは14人。敵は6人。
だけどあなどってはいけない。この6人がまたとんでもなく強い。
毒蛇を使う魔道士、コブラ。
スピード系の魔法を使う、レーサー。
天眼のホットアイ。
心を覗けるという女、エンジェル。
情報は少ないが、ミッドナイトと呼ばれている。
そして奴等の司令塔、ブレイン。
それぞれがたった1人でギルドの1つくらいは潰せるほどの魔力を持つ。
我々は数的有利を利用。
弱音を吐くウェンディとルーシィ。
「安心したまえ。我々の作戦は戦闘だけにあらず」
奴等の拠点を見つければいい。
もし可能ならば奴等全員を拠点に集めて欲しい。
集めた後、青い天馬が大陸に誇る天馬、クリスティーナで拠点もろとも葬り去る。
魔導爆撃艇だ。
もし戦闘になっても決して1人で戦ってはいけない。
必ず2人以上でやれ、とジュラは言う。
「おしっ!!!燃えてきたぞ。6人まとめて俺が相手してやるァー!」
話を聞いているのか、聞いてないのか。
ナツは一番最初に走り出した。
*新オリキャラ紹介。
名前、ヴィーブル・イルバイト
コードネーム、ジキタリス
年齢、26
魔法、幻想夢
好きなもの、子供
嫌いなもの、地理
ユートピア…
触れた相手に夢を見せる魔法。
それは悪夢だったり正夢だったりと多種多様。
夢を現実にする事が出来、いつもは夢のヴィーブルが喋ったり動いたりしている。
故に特別な攻撃を受けるか、本体を攻撃されない限りは不死身である。
花言葉、熱愛・不誠実