二次創作小説(紙ほか)
- Re: 名探偵コナン夢物語2『闘い…』 ( No.14 )
- 日時: 2014/12/01 20:40
- 名前: らいち。 (ID: cdCu00PP)
7.翡翠の真実
「ふわぁぁ…っ。」
寝室に あくびが響いた。
ママは起きてないな。
視線を左に移すと、静かに寝息をたてる少女がいる。
何だか夢みたいだ…
ホントにそう思う。
きっとこれも、何かの縁…
いや。
神様からの、贈り物…
かな。
そんなことを思いながら、
洗面所に立って 鏡を見つめてみる。
ママ…
ボク、ワームズさんみたいなパパがよかったよ…。
全然パパに似てない顔。
せいぜい受け継げたのは、
黒髪と
黒い瞳。
っていっても、黒目がちなだけで、
ちゃんと 翡翠色の瞳だ。
すると、寝室に置いてあるスマホが鳴りだした。
もう…
顔くらい洗わせろよな。
…って、今6時半だぞ?!
非通知。
電話にでてみると、
それは ボクにとっては、意外な人からだった。
10月になったばかりの朝日の中、奈都はひとり、混乱していた。
えぇ?!
おばさんが、叔母……なの?
昨日届いた段ボール箱の、一番奥に入っていた手紙。
封筒は小さいのに 厚みがあって重く、
その辺に出していた着替えに構わず 気がついたら、封を切っていた。
5枚以上あるのは確かだ。
最初の2枚には、近況報告が記されている。
『奈都へ。
色々と、大変な目に遭ったみたいだけど 大丈夫だったみたいね。
こちらは相変わらず、忙しい毎日です。
さて、
学校の方だけど 一応、転校したことにしておいたわ。
ミズちゃんや美柑ちゃんにも、挨拶しといたから、心配はいらないよ。
陽希君には…本当の事言っても いい?
ダメかもしれないけど…。
あと、
芸能活動について。
詳しくは話せないけど、休止させてもらったわ。
全てが終わったその時は ちゃんと話す。
それと…奈都。
あなたには もう一つ、言っておかなければならない事があるの。
秀一君たちの事。
おばさん——もとい、メアリー(これがファーストネーム)に許可を貰ってのことだけど。
実は
秀一君は、真純ちゃんと秀吉君と
異父兄妹なの。
説明すると長くなるけど、最後まで 目を逸らさずに読んでほしい。』
ここまで読んだだけでもう疲れてしまっているのに、
難しくて 目を背けたくなるような事を書かれては、
やってられないだろう。
奈都はあえて、文字を映像に変える気持ちで臨むことにした。