二次創作小説(紙ほか)

Re: ポケモンXY  命と破壊の使者 ( No.2 )
日時: 2015/05/07 17:31
名前: REI (ID: 4Rd9dPNz)

 それじゃ早速本編いきまーす!
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ポケットモンスター、ちぢめてポケモン この世界にはそう言われる生き物がいる。
川に、山に海にそして普段の生活の中でもありとあらゆる所で見ることができる。
そのポケモンたちと、時にはバトルをし、共に成長し、発展してきた。
その新たな物語の1ページをきざむことになる舞台、カロス地方。この美しい自然が広がる地方も例外ではない。
ポケモンたちと人間。それはどちらが欠けてしまってもこの世界は成り立たない。
そして、その摂理せつりを守るために必要なこと。それは、

   「生と死」

その二つのキーワードがこれからの未来を左右する。
あなたは死を受け入れますか…?それとも…多くのものを失ってでも死を無くすか…
それはあなたしだいです…

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そこには逃げまとうポケモンたちが散乱していた。
人間が無理やり復活させたポケモン、イベルタルが怒りで暴走しているのだ。
容赦なく美しい森にイベルタルはデスウイング、つまり石化光線をはきかけ、それに巻き込まれるポケモンたち…
「なんでっ...」
少女は恐ろしさのあまり、泣き崩れた。その光景は、
少女が『心の奥』に押し殺し、忘れようとしていたのだ。
やっと忘れかけていたが、それはちがかった。その光景はずっと少女の『心の奥』に
ひそんでいたのだ。と、そのとき、イベルタルのデスウイングが少女にぶつかってくる。
「わっ!」
もうダメだ。そう思ったとき...

『ガバッ』
少女は夢から覚めた。
「ハア、ハア...」
見回しても、自分の家に変わりない。
「夢...だった...」
正直、ものすごくほっとした。
もうこんなことは忘れよう。心の中に入れておくと恐ろしくなってくる。
手早く服に着替え、顔を洗い、食事をとった。

この少女はエリン。カロスが気に入り、この家に住んでいる。
『チュチュ!』
ヤヤコマの鳴き声だ。
「ヤヤコマ...どうしたの...」

『キュク!キュッキュ!』
一緒に遊ぼうと言っているようだ。
「ゴメン...今日は遊ぶ気になれない...」
そう突き放してしまった。
『キュウ...』
ヤヤコマが悲しそうに鳴く。

このヤヤコマはエリンに飼われているわけではないのだ。
つまり野良猫ならぬ野良ポケモンと言うわけだ。

カルム目線
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「カルム...まだ寝てるのかしら。もう7時なのに。それに、お隣さんにご挨拶しにいかなきゃ。」
この女性は、元サイホーンレーサーのサキ。カルムの母親だ。
「ヤヤコマ。カルムを起こして来て。」『キュッ!』
そう一声鳴くとカルムの部屋へ羽ばたいていった。ヤヤコマは人なつこくて、頭がいいのだ。

「スースーZzz...」
気持ちよさそうに寝ているカルムに、ヤヤコマは容赦なく顔をつつく。
「いっ...いってえぇぇぇぇ!」
カルムは絶叫した。それもかなりの大声で...
「あー痛かったー。ヤヤコマ、その起こし方やめてくれよ...」
『キュッ!』
ヤヤコマは嫌だと首を横にふる。
「普通、ポケモンは人の言うこと聞くもんだろ...」
カルムはつっつかれたところを押さえながらそう言う。

「まあいいや。どうせまた寝たらもっと痛くつつくんだろ?僕はもう起きるから。」
『キュッ!』ヤヤコマはリビングに羽ばたいていった。
カルムは、のんびりと服に着替え、顔を洗った。

「母さん、おはよー」
「早く食べちゃいなさい。カルム、今日はご近所さんに引っ越しの挨拶してきて。」

「わかった...」
しぶしぶそう、うなずくカルムに母親は、
「なあに?いやいやと」
「だって、昨日引っ越ししたばかりだよ...僕、つかれてるんだよ。母さんは挨拶行ってきたの?」
「昨日してきたわ」
「...」
なにも言えなくなってしまったカルムに母親は
「とりあえず、早く挨拶してきて。」「
わかったよ...」