二次創作小説(紙ほか)

Re: サトミちゃん家の8男子『おとぎ話の試練をあたえリュッ!』 ( No.14 )
日時: 2016/03/28 14:48
名前: 夏目 織 (ID: W2nt5OTU)


第五話 舞踏会の招待状

 お店から出ると、さっきミッチーが投げたものがそのへんに転がっていた。
 ミッチーが投げたもの、それはーーオレンジ。市場に売ってる少し小さめサイズのが、そこら辺に落ちている。
 何で投げてたのかは分かんないけど……これ、すごい量だよ……。


 家について、ポストを確認してみるとーー封筒が四枚、入ってた。
 舞踏会の招待状……なのかな?
 そんなことを考えながら私は玄関のドアを開けた。

「ただいま帰りましたぁ〜」
「遅かったわね」

 ここで、継母登場。
 なんと言うか、ボスみたいな感じの声……で、聞いたことあるような……?

「ーーえ」

 顔をあげて、ビックリした。

「早く荷物を運びなさい」

 あたしに命令してくる継母役の人……。
 フネおばさん、だよね。

 しかも、前みたいにひょうがらの服を着て、全然地味じゃない。お金持ちって感じ。
 ーーって、そんなことより、荷物を運ばなきゃ。

 ん? なんか忘れてるような……。
 ーーあ、そうだ。さっきの手紙。

「カオッ…………お姉様!」

 あたしは荷物を運んだ部屋にいたカオルンを呼んでみた。

「これっ、入ってたんですけど……」

 そして、四枚の封筒を見せた。