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「じゃあまたね」

「何かあったらまた連絡するんだよ」

「電話線切る…」

私達はソウスケの背中を見送ってからまた家のなかに入って

ブンゴは仕事とかいって２階へ上っていった。

この瞬間も、私が一人になるってこと分かっていますか

「一人は…馴れていたはずなのに」

髪の毛を結んで風呂場へ向かう

シノがやっていたことを一つ一つ覚えたのに…ブンゴの為に使っていることなんて片手で数えられるほどで

もうここ最近はうちにいないじゃん…


スポンジを片手にもって湯槽を洗う

平日は…私しか使わないここお風呂。

何のために洗っているんだろう…って思うときもある

「もう…疲れた」

と、その時気づいた。

私今、シャンプーで湯槽洗ってた……

最悪


またやり直し？

もういいじゃん……

どうせブンゴはシャワーしか使わない

ご飯だってカップ麺でいいじゃん

だって仕事しながら食べられるものがいいんでしょ？

掃除だっていいじゃん

どうせ帰ってこないんだし綺麗にしても意味ない

……

私は掃除をほっぽり出してスマホを出した

いつもの…そう打って送信ボタンを押した。






—…犬坂ケノ