二次創作小説(紙ほか)

Re: サトミちゃん家の8男子 結婚生活は大変な模様? ( No.19 )
日時: 2015/01/12 17:25
名前: SUZU (ID: 4Z4ZmL8P)


駅近くの時計台
駅の看板には渋谷の文字が書いてある。

ここ……ブンゴと来たことあるな
まぁ1回だけだけどね


日が落ちかけているこの辺りはカップルが行き来していて…何だか凄く羨ましい。
と、そんな風に考えていたら誰かに肩を叩かれた
振り返り、そこにいたのは…

「サトミちゃん…」

大人気アイドル…犬坂ケノ

「ケn「しーっ」」

あ…

ここは町中、あの頃とは比べ物にならないぐらい人気になったケノは、名前を呼ぶだけでも注目される。

そんなリスクを負ってまで私の悩みを聞いてくれるケノは本当に優しい
(だから実はソウスケよりケノに相談することの方が多かったりする…)

「ひとまずカフェ行こっか」

「そうだね」

今では私の背まで越しちゃったケノ
もうだんだんとシノが可哀想になってきちゃうよ

「サトミ様ぁ!?」

あれ、どこからかシノの声が…
気のせいか。

ケノはいつも私の手を握って歩いてくれる

私の冷血旦那と違って本当に暖かい
もう他にこんな女性の気持ちが分かる男いる?ってぐらい。

なんかこれじゃあ私が不倫してるみたいだけど…違うからね?
ケノは親友…みたいなそんな感情しかないから!

「ほらついた」

「ここ…?」

ヘヴン・パンケーキと書かれた看板。

これ…どこかで……?

「ギガンドパンケーキ屋さんあったでしょ?そこの店舗だよ」

そっか

あのシノがフネ叔母さんとデートした所!
(詳しくは面白い話集めました③で)

フネ叔母さんもムラサメの件以来、優しくなったな
ブンゴとの結婚もぼちぼち許してくれて

でも……やめればよかったのかも

「サトミちゃん、早く入ろうよ」

「あっ、うん」

カランと鳴ったドアの鈴

フワッと広がるパンケーキの匂い

「ここね芸能人がよくお忍びでくるんだよ」

「お忍び?」

「プライベートでってこと」

そうなんだ……ソウスケとかも来るのかな?

…うん、ありそう。

「2名で」

「かしこまりました」

案内されたのは個室の部屋

「えへへ…いいでしょ、僕の特等席っ」

「犬坂様専用でございます」

またぁ色んなことして…

でも、たまにはいいのかもしれないね

「何でも話していいよ」

「うん」

私はここ最近の事や、今日のこと…全てを話した。

途中で食べたパンケーキはなんだか私へのご褒美みたいで嬉しかった。