二次創作小説(紙ほか)

Re: サトミちゃん家の8男子 結婚生活は大変な模様? ( No.24 )
日時: 2015/01/13 20:06
名前: SUZU (ID: zMzpDovM)


「大変だったねサトミちゃん」

頭をよしよししてくれるケノ。
ブンゴも……このくらいやってくれたっていいのに……

するとケノが少しだけシュンとした。

「ごめんね、僕がブンゴ先輩じゃなくて…」

「え?」

なんでケノが謝るのかな、ケノは悪くないのに

「でも、僕サトミちゃんの為に全力を尽くすから!」

やっぱりケノは凄い…

こんな旦那さんが欲しいかもしれないな

「えへへ…なんか恥ずかしいかも」

「そんなことないよ!」

つい勢い付いて立ってしまった私。

クスクスと笑っている目の前のケノと向けられる多くの視線……
絶対に今の私の状況の方が恥ずかしいって…

静かに座って一人で落ち込む私をまたケノが慰める
結婚生活って…こんなのなのかな

こんな風に、二人で助け合ったりすることなのかな



ブンゴは…してくれない。

むしろ、悩みの元凶が自分の旦那なんてね
理想の結婚生活は、どうしてこうもうまくいかないもんなのか

「あ、もう8:00だよ」

時計を指差して言うケノ。

そっか…ケノは明日も仕事だし、私も夕飯作らないとね

「また、近いうちにね」

「うん」

ケノはもう知ってるのかな、また8男子で暮らすこと。

あの賑やかな日々が戻ってくることを…


私達はカフェを後にしてそれぞれ駅とバス停へ向かった

「はぁ…寒い」

電車が来る知らせの音がホームへ響き、私は改札へ走り出した。

Re: サトミちゃん家の8男子 結婚生活は大変な模様? ( No.25 )
日時: 2015/01/13 20:56
名前: SUZU (ID: cC0Sf9h5)

「どこほっつき歩いてたんだよ」

「…ごめん」

何で私が謝っているのでしょうか
何でアナタが怒っているのでしょうか

もうシャワーを浴びたのか、髪が濡れている。
やりっ放しの風呂掃除、片付けてくれたのかな

なわけないか…どうせ今日も

「俺銭湯行ってきたから」

「そうですか…」

ほら、最近は毎日だよね。
朝しか風呂場、使わないしね

「おい」

「早く仕事に取りかかったらいいんじゃないの?」

何かを言いたげだったけれど

どうせまた仕事とか接待とか…明日も…帰ってこないんだよね

「…」

ここまで私にストレス抱えさせて無言ですか

何だか気のせいか頭が痛い気がした

「はぁ」

ため息を1つつき、冷蔵庫をあける。

「あ……何もないや」

そっか、今日買いもの行ってないのか

どうしよう。
流石に本気でカップラーメンは駄目だよね

しょうがない

冷蔵庫のドアを閉めた

「今から買い物に行ってこようかな。」

エコバッグをもって靴を履く

シノが言う「いってらっしゃい」が欲しい




—…なーんて贅沢言ってらんないよね

ドアを開けるといきなりビュッと風が入ってきた…

「寒っ!!」

その衝撃のせいか、私はクラッと目眩がしてズキンと頭に痛みが走る。

そして次の瞬間…




目の前は真っ暗になり、意識もとんだ。