二次創作小説(紙ほか)
- Re: サトミちゃん家の8男子 結婚生活は大変な模様? ( No.32 )
- 日時: 2017/12/16 13:44
- 名前: SUZU (ID: 4.2P0hz.)
しばらく泣いた後、今まで溜め続けてきたストレスとかが抜けたのか何だかスッキリした。
シノのシワ1つない綺麗な白いハンカチで鼻を盛大にかんだ。
シノが一層悲しそうな顔をして、そのハンカチをたたみ、ポケットにはしまわなかった。
「サトミ様、落ち着きましたか」
「まぁ…」
今は冷血旦那の顔なんて見たくないけれど
泣くほどではなくなった。
「ソウスケさんからは聞きましたよ」
言ったんだ…
あ
思い出したよ…
シノ、ブンゴから愚痴聞いてたんだよね…?
「い、いえ別に何も聞いてませんよ?」
「まだ何も聞いてないんですけど」
あちゃー…っと頭を押さえたシノ。
焦りすぎだよ
「で?何を聞いたの」
ジリジリと迫るサトミ…
後退る執事シノ…絶体絶命だ!
残り1m弱…おおっと!
シノにはすでに逃げ道が閉ざされた
…そう、後ろは壁。
ここは忍者の屋敷でもお城でもないただ少し広いだけの平凡な一軒家。
からくり壁なわけがない
さてサトミはどうするのk「ちょっと待った」
「「何言ってるの(ですか)……え?」」
さっきから変な実況みたいなの言ってるのシノでしょ?
それ以外に誰がいるっていうの
私たちはお互いの手を握りしめて相手をジッとみた
すると
「お互いに見つめあって…旦那が留守だというのに何てことしているのか里見サトミ!」
二人とも見つめあっ…違うっ!
二人ともジッと見てたのに声は別の方から聞こえてくる
部屋?階段?リビング?…
天井?
上を見上げると…いた。
「なにしてるの…
ミッチー…」
「あ、バレた」
前よりも(少しだけ)オシャレになったミッチーであろう存在に、私達は目を丸くする。
「いやな、サトミに見せてぇもんがあってよぉ」
ちょっと待ってよ…
心の整理がつかないんだけどなんなのこれ。
え、なにミッチーなわけ
てゆうかさ …
「悪かったわねぇ……ただ広いだけの平凡な家で!」
「い、いや違ぇって」
「違くないでしょぉ!?それに何、普通人の家に屋根裏から勝手に入る!?」
「俺普通じゃねぇし、忍者だし」
「あぁゆえばここいう!」
「何だよ!せっかく来たのに説教かよ!」
シノが隣でオドオドしているのが分かる。
…分かってるってば
次の瞬間に、私とミッチーは言い争いを止めた
そして、代わりにヘラっと笑う。
「久しぶりだねミッチー」
「おぅ、元気か?サトミ」
またもや状況が飲み込めないのか、シノは口を開けたまんまポカンとしめいる。
ミッチーが遊びに来るときはいつもそうなんだ。
懐かしい…何も変わらないなぁ
「で…今日は真剣な話だぞ」
本当に真剣らしく、ミッチーがスマホを取り出した。
「サトミは…真実が好きか」
そ、そりゃ…
「どんな結末でもか?」
……
正直いって…好きじゃない。
けれどもね
受け止めなきゃ
そう、八男子がそれぞれの所へ行くとき思ったから
「うん」
「そうか、シノも見ろよ?」
「はい…でも、それはリビングで行いましょう」
あ…
私はシノを追い詰めて
シノは壁に追い詰められて
ミッチーは天井から……
なんだこの茶番は