二次創作小説(紙ほか)
- Re: サトミちゃん家の8男子 結婚生活は大変な模様? ( No.74 )
- 日時: 2015/04/28 16:09
- 名前: SUZU (ID: eP4z3AoX)
「もしも私が家をたてたなら…」
瞼を閉ざしてしばらくたった頃だろうか
気がつくとそんな声がして、目が覚めた。
この声…?いや、でもそんなはずは……
ドドンドンドン......ドドドドドッ
『何か』が天井を駆け抜ける音。
その『何か』が何なのか分からないけれども。
心当たりが1つあった。
いや、けどそれだって…
「煩い」
「ムグッ」
「元気でござるなぁ」
「元気の方がいいじゃないですか」
「そうだそうだ!」
バンッ
私は思いっきりドアを開ける。
今聞こえた声色、口調、雰囲気…
嘘……嘘だ。
「「「「「「あ」」」」」」
そんな…だって。
来るのは来週だって…
それに、本当は来てもらいたくなかったはずなのに…
どうしてこんなにも頬が緩むんだろう。
「そんなニヤニヤすんなって、気持ち悪ぃぞ?」
「う、うるさぃ!嬉しいんだってば…!」
最近あったメンバーも全然会わなかったメンバーも、全員そろってて。
少しだけ…時間が戻った気分になった。
なんだ、結構私、皆に会いたかったんじゃん。
「ったくもう!信じられないッまたうちに押し掛けて!」
「「「「「「「「!…クスッ」」」」」」」」
「そうだな、また世話になる。よろしく頼むぞ」
「また沢山占ってあげられるね」
「シンベーも久しぶりにのびのびできるかも」
「里見家…あ、山下家の番犬、犬山道節見参!」
「僕歌上手くなったでしょう?サトミ様!」
「ムグムグッ」
「サトミ殿の時代劇DVD、また見ようでござる」
このワンサカとした感じが私達を昔の頃に戻してくれているようでどうしてか、目尻がジワッと熱くなった。
「はぁ…俺は止めたんだけどな」
後ろで見守るブンゴ。
何が『止めた』よ『泊めた』の間違いでしょ?笑
「そのわりには嬉しそうじゃん?」
「うっせ、この騒がしさに呆れてんだよバーカ」
「ば、馬鹿ってなによ!馬鹿って」
こんなにも楽しくて、幸せだった私は
何か忘れていた。
その事に気がつくのはもう少しだけ先のおはなし。