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にしても…

「変わってないなぁ…皆」


いや、もちろん。大人っぽくなっただとか背が伸びたとかはあるよ？
…けどさ

雰囲気…っていうのかな？
そういうのが全然変わってない。

「いや、でも俺はまた１段とカッコよくなっただろ？」
「なんだよ、この前アメリカで占いてきたからって調子のんじゃねぇぞ」
「まぁまあミッチーもこのまえの大会優勝したんだから…ね？」
「ケノっちこそ１日に三回はTVで見かけますよ」
「シノも僕の家で立派に働いている。凄いことだ」

皆、よーく見てるんだなぁ
と、ブンゴの様子をチラッと見るとなにやらゲンパチの方をジッと見ていた。

どうしたんだろう？と思って見ているとブンゴがいきなり口を開いた

「……つうかさ兄貴」
「なんだ？」

「その指輪…どうした？」












「「「「「「え？」」」」」」


「あぁ…貰った」



・・・・・

「はぁ!？いや、貰ったじゃねぇよ！」
「ゲンパチ…それ、結婚指輪…」
「てか、貰ったって…普通は逆だろ」

「そもそも誰に貰ったんだよ!？」

ブンゴの怒鳴り声…いや、怒ってはないんだけど罵声？っていうの。
そんな声がうちに響き渡った。

いきなりゲンパチの結婚を告白されて弟として戸惑っているんだとおもう。
まぁそんな気持ちは、ブンゴだけでは済まされない。

皆が皆、ゲンパチの言葉に耳も傾ける。


「……カオル//」






……


「は？」

若干頬を赤らめながら放たれた名前は
私の大親友の名前だったなんて、気づくまで3秒ほどかかった。


・・・


「「「「「「カオルゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥンッ!？」」」」」」