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二次創作小説(紙ほか)
- Re: サトミちゃん家の8男子 結婚生活は大変な模様? ( No.97 )
- 日時: 2015/06/13 23:37
- 名前: SUZU (ID: ztDxVDAP)
〈第三者side〉
「…惹かれたから」
え?…とその場の全員が口をそろえて言う。
そしてゲンパチはカオルンとの出会いを語り始めようとしていた。
▼数年前△
「ブンゴ先輩、格好良かったですねぇ」
クネクネとブンゴを褒めるカオルン。
ゲンパチは「あぁ」といつもの無表情で答える。…が、どこか寂しげな雰囲気を隠しきれず、いつもは空気の読めないカオルンも心配していた。
今日は結婚式。
待ちに待ったと言うべきかとうとうやって来たと言うべきかは人それぞれだが、少なくともゲンパチは後者の方だろう。
「サトミちゃんもお姫様みたいで…あーあ。カオルンも早くウェディングドレス着たいよぉ」
「君なら…着れるだろう。いつかは。」
それがどういう意味かはよくわからなかったカオルン。
ただ、何だかゲンパチが遠くにいるように感じて思わず手を引っ張ってしまった。
「!?」
「…あの!先輩には…私がいます!えっと…ブンゴ先輩の変わりになれる…なんてこと無いですけどぉ。先輩を笑わせてみせます!カオルン、人を笑顔にするのは得意ですので 笑」
いつもと変わった真面目な口調のカオルン。
そのときからだろう。
ゲンパチの心が揺れ始めたのは。
・・・
ゲンパチの話はここで終わった。
ミッチーが「中途半端じゃね?」とか言ったが何でゲンパチがカオルンを選んだかはもう分かっている。
━…あの笑顔に…元気に押されたから。
「で?告白はどっちから?」
そのソウスケの一言で、リビングがドッと騒がしくなる。
ゲンパチはもう記者会見状態。
(良かったな。兄貴)
そのとき
クシャっと缶を押し潰すような音が聞こえた。
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