二次創作小説(紙ほか)

Re: 出口ゼロ ( No.3 )
日時: 2015/12/30 08:45
名前: とらじ (ID: X7Da.dhQ)
プロフ: 元・ちほりん(。・x・)ゞ♪


第二話

 入学してから数日後、部活動の仮入部も終わり、今日はいよいよ入部の日。私は、お兄ちゃんと夕日ちゃんとゆみかちゃんが一緒、って言うのも合ったけど、仮入部してみて一番私に合ってる気がした演劇部に入部することになった。
──丁度、新しい自分を見つけたかったからこれはいい機会かも知れないしね。

「今日はいよいよ入部かぁ〜……ドキドキするなぁ〜…… 」

 いつも自信たっぷりの夕日ちゃんも、入部となれば話は別みたい。でも、この学園の演劇部は人数が少ないから中等部、高等部で合同だって聞いたけど……夕日ちゃん去年は別の部活だったのかな?

「ね、夕日ちゃんって去年どの部活入ってたの?」

 隣を歩いていたゆみかちゃんにそっときくと、ゆみかちゃんは夕日ちゃんにばれないようにこう言った。

「去年も夕日ちゃんは演劇部だったよ。勿論私も。──多分、去年は後輩がいなかったから私達が一番下だったけど今年は後輩が来そうだからそれに緊張しているんだと思うよ」

 へぇ〜……去年って、後輩居なかったんだ……って、夕日ちゃんそんなところに弱点ありなの?

「着いた! ゆみか、怜羅、開けよう!」

 ──ついに目の前は『演劇部部室』と書かれた札(カード?)がついている扉の前。夕日ちゃんが、ゆっくり手をかけると同時に私はごくりと生唾を飲み込んだ。
この中には、お兄ちゃんも居るし、隣には夕日ちゃんとゆみかちゃんが居るけど──お兄ちゃん以外に先輩の人や、もしかしたら後輩の人も居るかもしれないと思うと、緊張がおさまらなかった。

──ガラガラッ

「あ、来たのだ〜」


 夕日ちゃんが扉を開け、三人で室内に入ると丸い大きな眼鏡をかけた男の人がそう言った。
──この人かな。『不思議な演劇部の顧問の先生』って。──確かに今語尾が不思議だった気もするような……


「あ、あのっ! 私達、入部したいんですが……!」

「─入部?」


 夕日ちゃんがそう言うと、部屋の奥の椅子に座っていた先輩らしき人がそう言った。眼鏡をかけてて、──失礼だと思うけど、なーんか偉そうな人がね。


「咲良! 私達、入部していいよね!?」

「俺は構わないが──先生は?」

「どちらでもいいのだ〜」

 呼び捨て、って夕日ちゃん知り合い?──というか先生! 顧問なのにかなーり適当な気がするけど……大丈夫なのかな?

「──分かった。如月学園高等部1−B羽夕日、河合ゆみか、望月怜羅、以上三名の演劇部入部を許可する」

 その先輩の言葉で、室内には大きな拍手が響き渡った。──私達、今日から演劇部の部員になったんだね!

「これが部員表だ」

 先輩から渡されたのは、演劇部部員の名前がパソコンで打ち込まれている部員表の紙。思わず『顧問』と書かれているところに目を移すと、『遠藤』とだけ書かれていた。──へぇ、この不思議な先生、遠藤先生って言うんだね。
──語尾とか容姿は不思議だけど──名前は意外と普通なんだ。もっと複雑な名前かと思ったけどさ。
──でも、遠藤先生だけ下の名前書いてないよね。先輩たちはフルネームで書いてあるのに。