二次創作小説(紙ほか)
- Re: LOVE LESS×××~呪いの子とたった2人の執事~ ( No.23 )
- 日時: 2015/03/26 18:08
- 名前: あーちゃん@3月21日はVNIの日! (ID: TjCRtQ22)
今日はVNIの日!ってことで、今までの暗い物語とは異なって、メインメンバー三人の誕生日を………やっちゃお!
番外編スタート!
soya side
二人共、朝からおかしい。
朝からバタバタしてるし、飛鳥姉は来るし、朱峰お姉ちゃんも午前中に来た。飛鳥姉も朱峰お姉ちゃんもいつもより可愛い服を着てきて、怒られていたっけ。
何かするんだろうけど、僕が仲間外れなのはやっぱりおかしい。
お昼の時間に差し掛かって、お腹空いたな、と思った時、扉がノックされた。
ちなみに、僕は書斎に居る。理由はなんか本が読みたい気分だったから。
「蒼弥様、お昼の時間ですよ」
ちょうどよかった。今日のお昼はなんだろう。
「うん、すぐ行く!」
僕は森羅と朱雀についていった。
〜大広間の前〜
「蒼弥様を連れて来ましたよ」
朱雀そう言うと、大広間の扉が開いた。森羅はいつの間に居なくなってる。
そして、僕が足を踏み入れると………
「Happy Birthday!蒼弥!」
思い切りクラッカーを鳴らされて耳が痛い。僕って耳が4つ有るから二倍で痛い。
てか、ハッピーバースデーって何?
「今日は12月26日、蒼弥様の誕生日ですよ」
すぐに朱雀がフォローするけど、全く意味が解らない。
「誕生日?僕が生まれた日ってこと?」
「うん!そうだよ!」
次に言ったのは朱峰お姉ちゃん。
「今日はあたしが生まれた日でもあるから、蒼弥とあたしが今日の主役」
「そーだよー、みんなみーんな一年に一回、誕生日があるんだよ?蒼弥をお祝いした事は無かったから、今日、初めてのお祝いだね!」
少し間延びした声は飛鳥姉。プライベートだといっつもこんな感じだ。
お祝いか。ちょっと面白そうかな。
お昼はすごい賑やかだった。何も知らない僕でも、楽しかった。
飛鳥姉と朱峰お姉ちゃんから、帰る前にプレゼントっていうのを貰った。
飛鳥姉は楽譜だった。アイドルらしい。僕は歌えないけど。
朱峰お姉ちゃんからはシュシュを貰った。ずっとほったらかしにしてた後ろ髪が気に入らなかったらしい。すぐにお姉ちゃんに結われちゃった。それもポニーテールで。それで、お姉ちゃん達に「可愛い!」って抱きしめられて、解放されたのは今から10分くらい前。
そして、今。森羅に「目を瞑っていてください。いいって言うまでダメですよ」って言われて、目を瞑ったらお姫様抱っこをされて。どっかに向かっているみたいだけど、目を開けられないから解らない。
それから五分くらいしたときかな。朱雀に声を掛けられた。
「蒼弥様、もう目を開けていいですよ」
恐る恐る目を開けてみると………
星空だった。
綺麗な星がたくさんあって、凄く綺麗!
「ささやかですけど、これが俺達からのプレゼントです。って、大丈夫ですか蒼弥様?」
朱雀が僕の目元を拭った。泣いていたらしい。悲しくないのに………
「人って、感動した時にも涙がでるんですよ。綺麗ですよね。この星空」
そうなんだ、感動した時にも涙ってでるんだ。
「でも、もうそろそろ部屋に入らない?寒くなってきちゃった」
僕は身震いしながら訴える。森羅と朱雀は笑顔で
「そうですね。蒼弥様」
って返してくれた。
やっぱり、僕は二人と居る時間が一番好き。
sinra side
俺は暑さで目が覚めた。
すごく蒸し暑い。
てか何で俺はこんな所で寝てんだ?
前後の記憶を呼び出してみる。
朱雀に「蒼弥様から」って言われて、コーヒーを貰った。俺は紅茶派だけど、コーヒーの時の好みを知っていたらしい。美味しかった。
二階に戻った時、急に眠気に襲われて、その場で寝た気がする。
ま、まあそれより、すぐに朱雀の所に行かないと。
開いた扉から出た俺は驚いた。
書斎?いや違う。図書館だ。誰ももう何十年も使っていないが、星空が綺麗な「天体図書館」がある。と聞いた事がある。でも、天体図書館の外観が不気味すぎて、俺が近づいた事が無かった。
ふー、ちゃんと帰ってこれた。
五分くらい前に帰ってこれた俺は、ガーデニングを………やるって表現でいいのかな?
とにかく、庭で活動している。時間は夕方。今日は青い薔薇が綺麗だから、大広間に飾る用に摘んで行こう。と思って摘みおわってから、数十分がたった。
俺は今、一階のテラスに居る。
今日は蒼弥様が「外で食べたい!」って久しぶりのわがままを言って、外で食べる事になったそうだ。
手伝おうか?と聞いたが、「森羅は待ってて」と返されてしまった。
蒼弥様が来た。いつもの紺色のドレスではなく、上半分が水色、下半分が薄い紫の以前贈ったドレスだった。やっぱり可愛い。
朱雀も来た。手一杯に料理を持って。
料理を置いた朱雀と、立ち上がった蒼弥様が、小さい声で「せーのっ」って掛け声を掛けて、言ったのは………
「誕生日おめでとう!森羅!」
今日は………7月31日。俺の誕生日か!
すっかり忘れていた。
ご飯を食べた後、賭に負けると大変なことになるゲームをやったが、感想は俺はギャンブラーに向いていないとだけ言っておく。
suzaku side
「今日はバレンタインだよね。これあげる!」
そう言って渡されたのは、ホールケーキ用の箱と、小さめで可愛いラッピングがされた袋。
ラッピングがされた袋の中はチョコレートクッキー。じゃあ、箱の中身は?
森羅に聞いてみたけど、中身は「胸焼けするぐらいすごい」らしい。
なんかよく分からない。
自分の部屋に戻って、箱の中身を確かめてみる。
手紙と一緒に入っていたのは………ザッハトルテだった。
一人にホールであげる量か!?これ!
手紙を読む。
Dear 朱雀
朱雀、Happy Birthday!
25歳の誕生日おめでとう!
2月14日、バレンタインと一緒にプレゼント!
いつも、僕の支えになってくれてありがとう♪
あっ、ザッハトルテが僕からのプレゼントだよ?
森羅からは………内緒!
今年も来年も再来年もいつまでも僕達3人が幸せな生活が送れますように。
前に朱雀と森羅、どっちが好きですかって聞いてきた事があったよね。僕は朱雀と森羅、どっちも大好きだよ。
だから、どっちなんて決められない。
気を悪くしたならゴメンネ。
あはっ、告白の文と同じになってきちゃった。
それじゃあ後は口で伝えればいっか。
ホワイトデー期待しているよ。
君たちの主人で、病気にかかっていて、わがままな男の子
From 蒼弥
と書いてあった。
さすが、字だけは厳しく指導した甲斐があった。綺麗な英語で書かれている。
さあ、このザッハトルテをどうしようかと思った時、扉がノックされた。
「誕生日おめでとうございます。朱雀」
森羅だった。えっ、でもなんか可笑しくない?なんで恥ずかしがってるの?
いつまでも入ってこない森羅の腕をおもいっきり引っ張って部屋の中に入れる。
中に入れた時、恥ずかしがってた訳がわかった。
メイド姿だ。
蒼弥様のいたずらだとは思うけど、今回は可愛いから許す!
引っ張った衝撃で座ってしまった俺の上にメイド姿の森羅が乗ってきて、耳元でこう囁いた。
「私からのプレゼントです。ちょっと痛いかもしれませんけど、我慢してください」
「ちょっ、痛いって何だよ!?」
まあ、我慢しててください。そう言われたら抵抗ができなくて。
数秒後、針を刺した時と同じ痛みが走った。
「痛っ!」 「大丈夫です。私も同じ痛みを味わってますから」
宥められるとやっぱり抵抗できなくて。
このためのメイド姿かっ!
そう思ったけど、突き飛ばす事が出来ずに、森羅にされるがままになっていた。
「ふー、やっと片方の耳が終わりました。もう片方の耳も我慢しててくださいね?」
さっきより手慣れていて、右耳の方はすぐに終わった。
「大人しくしてくれてありがとうございます。やっぱり、あなたが付けた方が綺麗です」
鏡(どこから出したのか分からないが)に映っていたのは………
イヤリングを付けた俺だった。
俺は驚いてイヤリングが付いているあたりをさわってみる。嘘じゃない。
「実は、私も付いているんです。あなたとお揃いのものを」
そう言って、森羅は自分の髪を耳の後ろに持っていった。本当だ。
「指輪にしなくて良かったです。私からのお礼です。大人しくしてくれた………」
そう言いながら、顔が近づいて来て………
額にキスをされた。
俺は顔が赤くなるのを感じた。キスをした森羅も顔を赤くしている。
今年のサプライズは凄かった。
fin
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〜あとがきいう名の言い訳文〜
やっと書きおわったお!
いつの間に日付が変わってるよ!
記念日だったのに………
次からはまた、すごく暗い話になるよ!
最後の一文が抜けてたんで、書き直しまふ。
いつも読んでくれる人も、この番外編だけよんでくれた人も
「ありがとうございました!」
3月22日 あーちゃん