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二次創作小説(紙ほか)
- Re: LOVE LESS×××~呪いの子とたった2人の執事 ( No.3 )
- 日時: 2015/02/12 16:58
- 名前: あーちゃん (ID: xy9VqjvI)
[ご主人様、生まれましたよ!双子です!]
ご主人様と呼ばれた男性、蔵崎実は立ち上がる。
時は1700年代、ルシフェニア王国での、新しい生命の誕生の瞬間である。
[美野里、子供たちは?]
すぐに病室に入って、子供の事を聞く。この子達は美野里と実にとっての、一番最初の子供だからだ。
[ちゃんとここにいますよ。でも]
[でも、どうしたんだ?]
[弟の、蒼弥をちょっと見て]
美野里の心配そうな表情につられて、実も蒼弥の顔を見る。そこには
[何なんだこれは!]
[私もよくは分かりませんでも、私の家に伝わる"呪い"だと思います]
[呪いだと!何故最初に言わなかった?]
[そんなものまやかしだろうと思って]
[とにかく!呪われた奴なんて側にはおけない!こいつを別邸に連れていけ!]
[お待ちください!私が知っている呪いとは何かがおかしいのです。私の知っている呪いですと、第一子、それも女性にかかると言われているのですが、今の状況を見てください。第二子の、それも男の子にかかっているではないですか?]
[ええい!そんなものどうだっていい!早く別邸に連れていけ!]
これは、森羅と朱雀に聞いた、僕と姉さんが生まれた時の話。
僕には母さんの家庭からの"呪い"がかかっている。
黒ネコの耳に黒ネコの尻尾。
少しショタっぽい顔立ちと声音。
僕はこれ以上成長もしないらしい。
呪いのせいで、別邸に幽閉されている僕。
いる使用人は二人だけ。
暖かく接してくれる二人だけ。
外の世界に行ってみたいと思うけど、其れはかなわない願い。
でも、森羅と朱雀がいるこの世界が僕にとっての最高の幸せ。
向こうで二人が呼んでる。行ってこなきゃ。だって、捨てたはずの名前で僕を呼んでるから。ちょっと叱ってこなきゃ。じゃあね♪
またいつか会える日まで
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