二次創作小説(紙ほか)

Re: ヒビキたちの物語 ( No.11 )
日時: 2016/02/06 19:34
名前: ゆーい (ID: x8l1Qes7)

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5話:ツインテールの女の子

転んで傷だらけになってもヒビキは諦めなかった。

…諦めたらコトネがまた怒るよな。

しかし見つからずに、あっという間に朝を迎えた。


シ「ヒビキ! お前どこ行ってたんだよ!!」

ヒ「探しに…行ってたんだ…」

シ「だからって何でそんな格好してんだよ!!」


戻ってきたヒビキにシルバーは怒鳴った。それもそうだ。
この傷だらけの人を見てびっくりしない人なんていないだろう。


シ「はぁ…とにかく風呂に入ってこい。貸してやるから。そんな格好で親の前に行ったら怒られるぞ」

ヒ「……サンキュー…」


お風呂に入ってさっぱりしたヒビキはシルバーにお礼を言ってまた探しに行こうとした。しかしシルバーが、


シ「少し休んだらどうだよ。疲れてるだろ?」


と言う。だけど休んでいる暇なんて無かった。


ヒ「ごめん…俺は休んでられないんだ…本当にごめん」


すぐに探しに行かないと。


シ「全く…しょうがないな…」


シルバーはヒビキを行かせることにした。でも心配だった。ヒビキはふらふらした足で探しに行ったからだ。
あんなのいつ倒れるか分からない。




ヒ「疲れた…眠いし…」


疲れはててベンチに座った。そんなヒビキに知らせがきた。


女「あのー…女の子を探しているんですよね…?」

ヒ「え…? コトネのことですか…?」

女「うーん、名前は分からないんですけど…この写真のー…この子ですよね?」

ヒ「は、はい…そうですけど…」

女「実はこの子のことなんですけど、何時間か前に見たんです。マフラーをした少年が
  この子を連れて東に走って行ったんですよ」

ヒ「……!? どこでですか!?」

女「え…!? ここです…けど…」

ヒ「あ、ありがとうございます! 本当に!」

女「いいんですよ。探すの頑張って下さいね」

ヒ「はい!」


こんな嬉しいことはない。確か、マフラーをした少年…

絶対許さない。

ヒビキは東に向かった。



続く


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