二次創作小説(紙ほか)
- Re: ヒビキたちの物語 ( No.14 )
- 日時: 2016/02/06 19:37
- 名前: ゆーい (ID: x8l1Qes7)
前回→>>13
8話:はずれた鎖
ヒ「くっそーはずれない。チェーンソー…あいつ持ってたな。あれなら一発だと思うんだけどな」
なかなか鎖が離れなくてヒビキはイラついていた。何でやってもできない。コトネはまだ起きない。
ヒ「あーあ。なんかヒントないかなー」
そう言いながら近くにあった本棚を漁る。ヒントなんて無いと思った。だが、あるものが目に入った。
ヒ「ん? なんだこの本。面白そうだな。見てみるか」
パラパラとページをめくる。中身は物語本だ。
『しょうねんは、ふしぎなやつについていった。すると、さがしていたしょうじょがくさりでつながれていた。
ふしぎなやつは「とればいいさ」といい、とびらをしめた。
しょうねんは、なんとかしてしょうじょのくさりをはずしたかった。そのとき、あることをおもいついた。
「そうだ、いろいろためそう。もしかしたらはずれるかもしれない」
しょうねんはそこらへんにあるものでガチャガチャと、くさりをはずそうとしていた。
すると、ガチャンというおとがし、みたらくさりがはずれていた。……』
長い…
ヒ「なんか今の状況と一致してるな。そこら辺にある物で…よし、やってみるか」
ヒビキは本のように、そこら辺にある物で試してみた。
ガチャガチャ ガチャガチャ ガチャン
ヒ「あ! はずれた!! よっしゃー!!」
コ「ん…? う…ヒビキ…くん…?」
ヒ「コトネ! 起きたか! よかったー…」
コ「もう! 何泣いてるのー! 泣かないでよー」
ヒ「だって…ようやく…はずれたから…」
コ「ヒビキくん…」
ヒビキの涙はどんどん流れてきた。コトネは、ヒビキの手を優しく握っていた。
マ「おー! やったの ヒビキくん」
ヒ「…!! お前…」
マ「せっかく…逃げられないようにしてたのになぁ。やられちゃったよ」
ヒ「…どうしてこんなことをしたのか言ってもらうぜ」
マ「…はぁ、やっぱり君には敵わないよ。……寂しかったんだよね、僕」
ヒ「え…? 寂しかった…?」
マフラー少年は寂しく笑って、ヒビキとコトネを見つめていた。
続く
次回→>>16