二次創作小説(紙ほか)

Re: ヒビキたちの物語 ( No.16 )
日時: 2016/02/06 19:38
名前: ゆーい (ID: x8l1Qes7)

参照100サンキュー!!
それと、遅れてすみません。

前回→>>14


9話:友達に


マ「僕はずっと1人で生きてきた。親はいるかどうかも分からない。僕を捨てたのかもしれないし、
  死んでしまったのかもしれない…この家はたった1つの家族。8年間以上共に過ごしてきている。
  僕はね、たまに外に散歩に行くんだ。その半分が買い物だけど。行くと、公園とか通るわけね。
  そういうところにお母さんやお父さんと楽しそうに遊んでる子がいるだ。羨ましくなるんだよね、
  親がいて。僕には家族がこの家しかないんだ。誰でもいいから家族がほしくなる…!
  わかってくれる…?」

ヒ「…………」

コ「…………」


そう言われてもヒビキは、どうも答える事ができなかった。


マ「あはは…わかるわけないよね。だから…だからコトネちゃんを拐ったんだ。お母さんみたいな、
  そんな存在がほしかった。いや、お母さんじゃなくてもお姉ちゃんでもいい…」

ヒ「……そうか…」

マ「ごめんね…コトネちゃん…嫌な思いをさせて…」

コ「………」

マ「でも僕は、拐うのが誰でもよかったわけじゃないんだ」

ヒ「誰でもよかったわけじゃない…?」

マ「コトネちゃんのことは前から知っていた。ヒビキくん。君がコトネちゃんと仲がよかったこともね」

ヒ「……?」

マ「君と話しているコトネちゃんの姿を見て…惚れたんだ。笑っている姿が可愛くて…もう帰っていいよ…
  一人は寂しいけど、僕には家があるから。じゃあね」

コ「…待って! 一人じゃ寂しいんでしょ!? 私たちと友達になろうよ! そうすればもう寂しくないよ!」

マ「え…?」

ヒ「コトネの側にいたいんじゃないのか?」

マ「……そうだけど…僕はひっそりと暮らすよ…」

ヒ「バカ! お前の寂しそうな姿を見るとあいつを思い出すんだよ! 友達になるって素直に言えよ!」

マ「……!! ……いいの?」

コ「いいよ」ニコッ

マ「…よろしくね」

こうしてヒビキたちは友達になった。本名は内緒だから、マフラーって呼んでって言ってた。
マフラーは少しあいつと似たようなとこがある。寂しそうにしているところとか。

コトネが見つかって帰ると、ジムリーダーやチャンピオンリーグの人、町の人、家族たちが集まった。
いなくなった理由を嘘をついて、「ずっと向こうで倒れてたんだ。」って言ったら心配されまくった。
本当に見つかってよかった。



続く


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