二次創作小説(紙ほか)

Re: 【HGSSキャラ】ヒビキたちの物語 1000参照ありがとう! ( No.63 )
日時: 2016/02/07 11:24
名前: ゆーい (ID: x8l1Qes7)
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40話:再会

「どう? 大切な人を失った感覚は。僕はもう君を捕まえたりしない。
 僕だってこういう感覚になったんだ。そうなるのが僕だけじゃ嫌だもん。
 だからさ、君にもそういう感覚になってほしかったんだよ」

どういう感覚かもわからなくなっていた。
だから、アキヒトを恨む心かも悲しい心かも何なのかわからない。でも、意識は保っていた。

「……マリ、嬉しいでしょ? こういうことになって」

「アキヒト、お前は間違ってる。マリや、お前のポケモンは嬉しいとか楽しいだとか…
 まったくそんなこと思っていない!! マリから聞いた。
 こんなことはもうやめてほしいって。お前のポケモンからも。だからこんなことはやめてくれ!」

「うるさい! だまれ! マリを使ってそんなことするなんてひどいよ!!」

「嘘なんかじゃない! 本当のことだ!! そうだろ?マリ」

すると、俺の返事に答えたかのようにマリが現れた。アキヒトはその場に座り込んでしまった。
俺もその場に座っていた。

「マリ……?」

「アキヒト、ヒビキの言ってることは本当のこと。私がお願いしたの」

「嘘だ、マリがそんなこと……」

「嘘なんかじゃない。私もみんなももう恨んでなんかない。
 だからほかの関係のない人に八つ当たりすることはもうやめて。可哀想だよ……
 ごめんね、これは霊体だからもう消えちゃう。それじゃあね、アキヒト」

「……マリ…」

マリはすぐに消えてしまった。アキヒトはポタポタと涙を流して頷いていた。

「そうだった…やっと気がついたよ、マリ。ごめん、ごめん…」

「…アキヒト、コトネ達や女将さんは帰ってこられるのか?」

アキヒトは声には出さなかったが、頷いた。
アキヒトは立ち上がり、円を描いた。
その円は黒くなり、異世界へと思われる場所と繋がった。その円の中は真っ暗だ。

「いいよ、入って。この中に入れば会えるはずさ。さ、行ってらっしゃい!!」

「え!? ちょっ……!? しまった…!!」

押されて異世界に入れられてしまった。

「…ここが異世界……」

異世界って話には聞いたことはあったが、実際に来たのは初めてだ。
ちょっとばかりドキドキする。でも、心配だ。まわりがまったくもって見えやしない。
しかし、そんな視界を明るくするようにコトネが現れた。

「また会ったね、ヒビキくん」

「……………」

「何泣いてるの。また会えたんだからもっと笑いなよ」

涙が自然と溢れるから、止められない。止められるものなら止めたい。

「だって…また…会えたからっ……!」

「戻ろっか、現実界に」



続く


あとがき

もう、途中で力尽きました(またかよ)なので今回は短めでしたね。
次回は、ホラー編最終話です!!ホラー編なんで、本編自体は最終話じゃないです。
本編は、頑張って100投稿はしたいと思います。でも、自信がありませぬ。
いや、本当にガチで(‾ー‾)…デキルダケガンバリマスガ

ではまた次回!!さよなら!!


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