二次創作小説(紙ほか)

Re: 【HGSSキャラ】ヒビキたちの物語 R団再復活!?編 ( No.66 )
日時: 2016/03/29 10:09
名前: ゆーい (ID: hfVure16)
プロフ: http://www.pixiv.net/member.php?id=13997448

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43話:シルバーとロケット団

シルバーの部屋のドアをノックした。シルバーはすぐに出てきた。
手招きをされ、シルバーの部屋へと入る。

コ「おじゃましまーす……」

シ「座っていいぜ。……コトネ、悪いな。こんな時間に来させちまって…」

コ「ううん、全然大丈夫だよ。それよりもシルバー、どうしたの?」

シ「実は、ロケット団の目撃情報があっただろ?」

コ「うん、あったよ。それが何か関係あるの?」

シ「ああ、そうなんだ。実は今日の昼間、ロケット団に声をかけられたんだ」



───────────・・・・・

シル「………なんだよ、てかお前誰だっけ?」

幹部「忘れてしまいましたか…では改めて。私の名前はアポロ。ロケット団の幹部です。
    あなたがサカキ様の子供だということはわかっていますよ」

シ「……どうしたんだ、それが」

ア「実はですねえ、あなたにロケット団の幹部隊長立場としていてほしいのです」

シ「なんでだよ、俺はポケモントレーナーだ。誰がロケット団幹部になるかよ。
  そんな暇があるなら、勝負してる。じゃあな、俺は忙しいんだ」

ア「そうですか…残念ですねえ…それでは、あなたの友人は消滅しますね」

シ「なんだと?」

ア「なんですか? …それなりのことをしないとなってくれないでしょう?」

シ「…時間がほしい。今日の二十四時に俺の家に来てくれ。それまで考えるから」

ア「わかりました。それではまた」


───────────・・・・・

シ「……ってことがあったんだ。だから、お前に相談しようと思って呼んだ」

コ「…そっか…ありがとう一人で悩まなくて、相談してくれて。そういうことは、私やヒビキくんに相談して。
  シルバー、君が本当に幹部になりたくないならならなくていいと思うよ? ヒビキくんもわかってくれる」

シ「でもさ、お前がそう言ってもあいつは絶対誘いに来るはずだ。
  …そのー、断るにはどう言えばいいと思う?」

コ「うーん…やっぱり…
  俺はお父さんとは違う、一緒にするな。俺は俺の道を歩くって言うしかないんじゃないかな?」

シ「……そうだよな、やっぱりそうだよな…ありがとう、コトネ。
  やっぱり自分の決めた道を歩かなきゃダメだよな」


ダン!!


コ「……!? だ、誰!?」

シ「……アポロ……」

ア「こんばんは、遅くにすみませんね。いやー、待ちきれなくて来てしまいました。
  申し訳ございませんねえ……では、早速ですがシルバーさん、答えは?」

シ「……………」

コ「シルバー、ダメだよ? 自分の決めた道を歩まなきゃ」

シ「……わかったよアポロ。ロケット団の幹部になってやる。それで良いだろ?」

ア「おお…やはり」

コ「……!! ダメだよシルバー!! どうしてロケット団の幹部なんかになるの!?」

シ「それが俺の答えだからだよ。お前らの方が大切だから」

ア「ではアジトに行きましょう。コトネさん、さようなら」

すると、アポロさんはシルバーを連れて部屋を出ていこうとした。

コ「待ってよ! シルバー!! 行っちゃダメだってば!! シル──」

シ「ついてくんな!!! 俺はもうシルバーじゃない! ロケット団幹部だ!!」

コ「………!!」

シ「……………………」

そのままシルバーは行ってしまった。
すぐにシルバーを追いかけたが、もういなかった。その場に力無く座り込んだ。

コ「嫌だよシルバー…嫌だよ…! こんなお別れ、イヤだよ………!!」

手に持っていた携帯が助けを呼べと、囁いた気がした。



続く


あとがき

なんということでしょう…シルバーがR団の幹部になってしまいました。でもこれも
シルバーの優しさなのです……だから、ついてくるなと言ったんですよね、きっと……
次回の内容はまだ未定です。次回はヒビキ目線かな?

それではまた次回!!さよなら!!


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