二次創作小説(紙ほか)

Re: 【HGSSキャラ】ヒビキたちの物語 vsR団 ( No.79 )
日時: 2016/03/29 06:43
名前: ゆーい (ID: hfVure16)
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53話:ヒビキVSアポロ 1

1階はすべてまわった。ここのアジト、1階と他は地下通路しかないようだ。
はっきり言ってしまうと、意外に小さいのかもしれない。


ヒ「地下はここしかないみたいだし、アポロ探さなきゃならないし…」


アポロは地下にいたみたいだから、近いうちに見つかるんじゃないか?


ア「呼びましたか? ヒビキくん」


ヒ「…ア、アポロ…」


ア「先ほど、ランス、ラムダ、アテナと会いましたよ」


ヒ「会ったのか…」


ア「会いましたとも。あなたのことを微笑みながら言っていました。あの頃よりも強くなっていたとね。
  幹部三人が言うことですから相当強くなっているのでしょうね」


ヒ「…お前らに褒められてもあんまり良い心地がしないのはなんでだろうな」


ア「それはそうでしょう。四年前私たちと戦ったのですから」


ヒ「そうだな…四年前、俺はお前らと戦った。あの時は苦労したよ」


ア「あなたの性格は四年前と変わったところと変わらないところがありますね。
  ラムダが言っていましたよ? 随分生意気になったと…」


ヒ「四年も経てば性格だって変わるさ」


ア「口調と一人称が変わっていますね。四年前は僕って言ってましたし」


ヒ「うるせえ」


ア「ヒビキくん。あなたは私と戦うために来たのでしょう?」


ヒ「戦うためじゃなかったらお前のところに行かないよ」


ア「傷つきますねえ、その言葉。…まあいいでしょう。そろそろ戦いません?」


ヒ「言われなくても分かってるから。ほら、バトルのスタートだぜ? 行ってこい、スターミー!」



ア「あなたと戦うのは久しぶりなんでドキドキしますねえ。行きなさい、マタドガス」


スターミーを出して正解だったみたいだ。四年前、アポロはヘルガーを手持ちに入れていたし、
なかなかスターミーを出すのを躊躇っていたのを覚えている。


ア「…ヒビキくん、きみはポケモンを大切に育てているのですね。
  その精神、素晴らしいと思いますよ? 優しいところは変わってないみたいですね」


ヒ「…お前らに褒められても良い心地がしないって言っただろ! スターミー! サイコキネシス!」


ア「素直にならないから嬉しく感じないんですよ。マタドガス、スモッグ」


ヒ「黙ってろよ! スモッグ? 素早さで負けてるくせによくそんな技が出せるのな」


ア「何言ってるんですか? 現在いまの私は四年前の私とは違うんですよ。ほら、見てなさい。
  すぐにそれが分かりますから」


ヒ「何を……って…う、えあ!? なっ…嘘だろ!?」


スターミーにスモッグは命中していた。なんでだ…おかしい…
マタドガスはスターミーに素早さは負けている筈だ。だから攻撃があたるわけがない。
あたるとしたら…


ア「言ったでしょう? 四年前の私とは違うって」


ヒ「……まさかお前、せんせいのつめを…?」


ア「…流石チャンピオン、実力者なだけありますね。その通り。
  マタドガスにはせんせいのつめを持たせています。この作戦、素晴らしいでしょう?」


せんせいのつめ…持たせると相手のポケモンよりも先に攻撃できるという効果がある。
俺も昔よくポケモンに持たせていた思い出がある。


ヒ「昔の…俺の作戦か?」


ア「そうですよ、あなたの作戦を参考にさせてもらったのです。使えると思ったので」


ヒ「スターミー、今度こそ先に攻撃してやろうぜ。……スターミー? …追加効果?」


ア「毒状態のようですねえ。ヒビキくん、追加効果に定評があるようですね」


ヒ「これじゃあ、先に攻撃出来なくなる可能性が高い…
  でもスターミーの攻撃はまだ終わってないからな。お前が攻撃したってこっちは攻撃できるんだ」


ア「そうでしたね…まだ終わってませんでしたよ…倒れてませんしねえ」


スターミーの攻撃はあたった。先に攻撃はできなかったけど、マタドガスは突破した。


ヒ「辛かったよなスターミー。お疲れ、ゆっくり休んでくれよ。行ってこい、カイリュー!」


ア「行きなさい、ヤミラミ」


ヒ「ヤミラミ…? 4年前にはいなかったよな?」


ア「ええ、いませんでしたよ。ヤミラミは弱点がないという利点があります。
  その利点がバトルで使えるかと思いましてね。どこかの地方では新しいタイプも見つかっていて、
  そのタイプは、あく・ゴーストタイプのポケモンに強いらしいんですよ」


ヒ「新しいタイプって…フェアリーってやつか? どっかの地方で発見されたらしいな。
  でも、いまここにフェアリータイプはいないけど、倒してやろうじゃん。カイリュー、そらをとぶ!」


ア「そうきましたか…ですが、こっちだって手はあるんですよ? ヤミラミ、みきりです」


ヒ「はっ、意味のない行動をするなんて寂しいな。カイリュー、いけ!!」


ア「ヤミラミ、れいとうパンチ。…おっと、命中してしまいましたか」


ヒ「…倒れないだと!? ってゆーかヤミラミはれいとうパンチなんて覚えないだろ!!」


ア「教え技に決まってるじゃないですか。…倒れないのはアイテムがあるからですよ」


ヒ「俺の戦法…きあいのタスキか?」


ア「そうです、こうでもしないと勝てませんからね」


ヒ「なら、技も命中するのか……カイリュー、よく頑張ったよ。ゆっくり休んでくれよ。
  お前、強くなったな。カイリューを一発で倒せるなんてすげーじゃんか」


ア「…どうも。これで本気になれるでしょう? ヒビキくん」


ヒ「ああ、おかげで本気の戦いができそうだよ。カイリューの仇、とらせてもらうぜ」


カイリュー…お前の仇は絶対俺らがとってやるからな。



続く


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